充電後に気付いたら電源が入らなくなっていたiPhoneXS
FIREBIRDにご依頼頂くiPhoneの中で、直前の状態をお聞きした際、「充電後気づいたら」起動しなくなっていた。電源が入らなくなっていた。というのはかなり多いです。
しかし、充電はiPhoneを使用する上で絶対に必要な挙動ですので、故障を防ぐために充電しないというのは出来ません。
ガラケー時代の充電テクニック
ガラケー時代にはバッテリーの持ちをよくするためには充電回数を減らすことが良いと言われていました。また、満充電にしないというのもバッテリーの劣化を防げるという情報もありましたので、充電する際には残り20~10%まで減らしてから95%等満充電にならないくらいで充電をやめるという事をされている方もいらっしゃいました。
最近のiPhoneは充電でバッテリーが劣化し辛い工夫が
iOS 13 以降では、iPhoneが毎日の充電の傾向を学習し、バッテリーの寿命を延ばしてくれます。
こちらは簡単に解釈すると朝起きる時間前までにゆっくり充電することで充電による負担を軽減してくれるという仕組みです。
バックアップは夜寝ている間に取得される
iCloud等バックアップ処理は充電中で尚且つ一定時間操作が無い間に実施されますので就寝前に充電ケーブルに繋いで寝ることをやめてしまうと、いざという時にバックアップが取得出来ていないという事態になってしまうことも。
バックアップのことを考えると就寝時には充電ケーブルを挿したままとすることが望ましいですね。
注意すべきは日中の充電かもしれない
・急速充電
・車内電源
・モバイルバッテリー
これらは電圧や電流が不安定です。もし日常的にご利用の場合はバッテリーや充電部品の劣化が早まる可能性が十分にあります。
出来るだけコンセントから給電するようにしましょう。
気を付けていても壊れる時はくる
もちろん、毎日使用するものですので年数が経過してしまえばどうしても劣化はします。
落下させてしまったり水没させてしまったりする事もあるでしょう。日頃からバックアップをしっかり取得しておくようにしましょう。
突然のiPhone故障にはFIREBIRD
壊れてしまってからはバックアップを取る事が出来ません。必要なアプリの中には起動してネットに繋ぎながら操作しないと引き継げないものもあるかもしれません。
FIREBIRDではそんなバックアップを取得していない状態で壊れてしまったiPhoneの修理データ取得を実施しています。
サーモグラフィで大体の故障箇所が判断できる場合、修理は比較的スムーズに完了する事が多いです。
より故障箇所が分かりやすいように電気の通し方を変えた際の映り方がこちら
最初の画像では故障箇所に気づけないかもしれませんが2枚目の画像ではしっかり故障箇所が発熱している事が確認出来ますね。
発熱していたのはコネクタの脇のコンデンサ。黒い保護剤を剥がして故障している部品を特定したら処置します。
起動、表示、タッチが確認出来たら本来フレームに組み入れてさらに動作確認。
起動が続きデータが取得可能な状態である事が確認出来たら修理完了となります。
ご返却時には既に新しい本体をお持ちですぐにデータを移行されるとのことでした。
お客様にお喜び頂けて嬉しい限りです。