こんにちは、FIREBIRDの佐々木です。
本日ご紹介するのは、充電ケーブルを接続して暫く放置後に本体を見たら起動しなくなっていたためAppleストアやiPhone修理業者に持ち込んだものの「基板原因」として修理出来ないと診断されたiPhone8です。
Appleストアでは、フロントパネルやバッテリーの修理を受け付けてくれますが、基本的に起動しない本体は「本体交換」のご案内になってしまいます。
「本体交換」では壊れた本体からデータを取り出すことはできません。
毎日iCloudでバックアップを取っている方、または定期的にiTunesバックアップを取得されている方等、データを取り出す必要がない方は「本体交換」であれば新たに購入するよりも安く同機種と交換してもらえます。
新しい機種にしたいというこだわりが無ければ、機種によりますが中古端末を購入するのとあまり変わらない値段で新品のiPhoneを手に入れることが出来ます。
FIREBIRDにご依頼頂くお客様は基本的に壊れた本体からデータを取り出したいというご要望でご依頼頂いております。
今回ご依頼のケースでも、iPhoneがまだ壊れると思っておらずあまりに突然だった為、LINE等の連携もしておらず写真等のバックアップを一切取得していない状態とのことでした。
充電中に起動不良になったとのことでしたのでまずは本体を起動させようとはせずに、漏電チェックを実施しましょう。
大きくはないが起動は出来ないであろう量の漏電が確認出来ました。
熱くなっていたのはこの辺り。
故障個所を探しましたがなかなか見当たりません。
もう一度サーモグラフィでチェックしたところ、発熱箇所からICチップを挟んだ奥側がチカッと一瞬だけ発熱していることを確認出来ました。
サーモグラフィで撮った一瞬の発熱画像を参考に故障したコンデンサを特定し修復の作業を実施したところ、漏電が解消。
直流電源で起動する状態であることが確認出来ました。
あとはお客様本体の各部品を繋げて問題が発生しなければ修理完了です。
本体故障時の異常電流により、バッテリーや充電口を含むライトニングケーブル等基板以外の部品も損傷してしまうことが度々あります。
また、先に部品が壊れ、壊れた部品を取り付けたまま通電したことにより基板が壊れるということも珍しくはありませんが
FIREBIRDではiPhoneの部品交換修理、基板修理、どちらにおいても詳しいスタッフが修理を実施していますので
基板原因だけではなく部品原因であった場合にも素早く対応可能な環境となっております。