ヒビがある状態で水たまりへ
本日、ご紹介するのは水たまりに落としてしまったiPhoneSE2のiPhone電源復旧・iPhoneデータ復旧となります。
ご依頼頂いた機種は前面、背面共にヒビが広範囲に入っていました。
この状態で水たまりに落としたり、雨の中で使用などすると、通常時よりも水が多く入る事となりますので、
ちょっとの間であったり、すぐに取り出しても浸水による故障が発生してしまう可能性が高くなります。
赤く反応するシール
機種によって多少位置は異なりますが、iPhoneには水分に触れると赤く反応するシールが貼ってあります。
本体内部、基板の主要な箇所についており、修理者にとって大事な目安となるシールです。
黄色い丸で囲んだ部分です。今回のiPhoneでも真っ赤になっています。
特に基板側のシールは濃い赤に変わっていますので、浸水の影響が非常に大きいと予想しました。
浸水による影響
水没の場合、錆びや腐食の程度を見るため、一度フレームや基板全体を確認します。
フレーム(端末)にも錆びや腐食が発生していますね。
基板の方にも広範囲に浸水の影響が出ていることが確認できます。
予想通り、水分が内部に侵入したことでチップ部品が焼け焦げているところもありました。
どこのチップが壊れるか
iPhone内には、チップ部品が数千とあり、どこのチップがショートする(焼け焦る)かは調査作業を実施するまでわかりません。
FIREBIRDではまずは電源が入る事を目指して調査・修復を行いますので、ノウハウを基にテスター等を使用し、順を追って故障の原因となった箇所を探していきます。
水没の場合、錆びや腐食、変色したチップ等広範囲が変化している事が多いため、
修理作業の中で得られた情報から、故障しているチップや部品を判別・特定・発見し、
適切に処置を実施して再度の通電確認となります。
不具合は解消されました。
基板の問題かパーツの問題か
無事に通電ができましたので、基板をお客様フレーム(端末)に戻して点検します。
基板修復後、一番の点検では、お客様の元の部品は使いません。
画面が点くとわかっているパネルを使用し、起動・タッチ・表示の確認をします。
※ここで真っ先にお客様フレーム(端末)に戻して確認してしまうと、もし元々取り付けられているパネルやバッテリーに問題があった場合、基板の問題かパーツの問題かの
切り分け作業が出来ず、作業効率が落ちてしまいます。
最初の点検で起動、タッチ、表示に問題が無いことを確認できましたので、
お客様フレーム(端末)に基板を戻し、動作確認を行ってのご返却となりました。
今回、浸水の影響が大きく出ておりましたが、このように無事に起動する事ができました。
水没の場合はお早めに
iPhoneを水没させるのは、電源が入ったパソコンに水をかけるのと変わりません。
万一の事がありましたら、早急に修理店にお持ちいただく事をオススメいたします。
バックアップ前に壊れてしまったiPhoneに残った思い出はFIREBIRDで取り戻す事が出来るかもしれません。
水没復旧、iPhone電源復旧はFIREBIRDにお任せください。