iPhoneSE2(A2296)水没により起動しなくなった本体の電源復旧

水没のご依頼が増える季節

季節問わず水没修理のご依頼は多く頂きます。
お風呂場での使用、雨、洗濯機で回した等、日常生活で発生する水没故障の他、夏には水没のご依頼が増加します。プール、海、川、水没理由は様々です。

水没後起動しなくなったiPhoneSE2

今回のご依頼品はiPhoneSE2です。
トイレに落とし、すぐに掬い上げ、しばらくは起動していたとの事で、使用を継続したところ、翌日夕方には起動しなくなってしまったとのことでした。

水没後使用出来たから大丈夫、ではありません

修理者もコップの水が掛かったくらいであれば拭いてそのままにしてしまう事がありますが、
もし、iPhoneを完全に水に浸けてしまった場合は、可能な限りすぐに水から引き上げ、
電源を切って(または電源を点けようとせず)”乾燥作業”をしてくれるiPhone修理店に持ち込みましょう。

乾燥しても部品を交換しても直らない

乾燥作業や部品交換で直らないと診断された場合、端末の中に残っているバックアップを取っていないデータはどうなってしまうのか、心配ですよね。

FIREBIRDへご依頼頂けましたらお客様の大切なデータの復旧ができるかもしれません。海水に数日浸かっていたiPhoneからのデータ復旧事例もございますので、
水没し、電源が点かなくなった場合でもまだあきらめないでください。

データだけでも救える可能性がございます。

さっそく初期チェックの為、端末を開けていきましょう。
フロントパネルに貼られた水濡れで白から赤に変わるシールがピンクや赤に変わっています。
これは端末内部に浸水があったことを示しています。両方のシールの色が変化している為、浸水の程度が大きかったことがわかります。

そのままチェックをすすめます。
iPhone本体から基板を取り出して電流の流れを確認したところ、漏電を確認しました。

比較的綺麗目な基板状態でしたが、ところどころ水にぬれた跡が見られます。

漏電箇所を特定し処理をするとともに、錆びや腐食が発生している場所をチェック、クリーニングしていきます。
※腐食や錆びが膨大で激しい場合は逆にクリーニングすることで必要な回路が途切れてしまう事もあるので状況に応じて作業を実施しています。

基板側の故障箇所の修復が完了し、漏電が解消されたことを確認いたしましたので、

次に最低限の部品で基板自体が起動するかを確認します。無事に起動を確認しました。


基板が直っても部品が壊れていることがある

基板のみの状態で起動を確認しましたら、お客様本体へ基板を戻して各部品の接続チェックへ進みます。
水没修理の場合は、基板が直っても元々取り付けられていた部品側も水没の影響を受け、壊れていることが多々あります。

基板をすべての部品に繋げ直し、動作チェックしてしっかりと確認を行います。
今回部品交換の必要はありませんでしたので修理完了となります。

乾燥しても×、部品交換しても×、そんな時はFIREBIRD

乾燥作業、部品の仮付けを実施しても直らず、もう基板が動きませんと診断されたらFIREBIRDの出番です。
FIREBIRDでは、水没して動作しなくなってしまった基板のデータ復旧含め、様々な故障に対応しております。

水没復旧

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