FIREBIRD修理センターです。
今回は、起動しないiPhone8の修理をご紹介致します。
LINEのトーク履歴の取得操作や、写真・動画のデータ復旧をご希望でご依頼頂きました。
こちらは昔ご使用になられていた端末との事で、必要なデータがあり、起動させようとしたところ故障が発覚した形です。
データは「いつ」「どこに」バックアップが保存されているのか?
iPhoneが故障して起動しなくなった場合に心配なのは「データ」です。
「写真/動画」「連絡先」「LINE」「ゲームアプリ」等々、何気なく使用しているそのアプリやデータは「いつ」「どこに」バックアップが保存されているのかご存じの方は少ないようです。
例えばLINEのトークの場合、アプリ内でトーク履歴をiCloudにバックアップする操作を行う事で保存されるデータになります。
ゲームアプリの場合、
・LINEやGoogle等でアカウントの連携をしておけば自動でデータが保存されるタイプ。
・メールアドレスや電話番号等での会員登録や認証が必要なタイプ。
・アプリ内の指定箇所に表示される文字列や操作が必要になるタイプ。
大体は上記3タイプに分かれるかと思います。
最後のゲームアプリ内の指定箇所に表示される文字列や操作が必要な場合は、
壊れたiPhoneが起動し操作可能な状態にならないとデータを引き継ぐことが出来ません。
SNS系(X旧Twitter、Instagram等)の、アカウント連携やアドレス等の登録をすれば良いタイプの場合でも、どのメールアドレスで、
どんな暗証番号で登録したのか忘れてしまったとなった場合にはもちろん壊れたiPhoneを起動して操作する必要が出てきますね。
少し挙げただけでもデータのバックアップや引継ぎ方法には種類があります。
ご自身が今、必要とされているデータはどんな引継ぎ方法、データバックアップ方法でしょうか?
もし、ぱっと思い浮かばなかった場合にはぜひ公式サイト等で確認してみてください。
iPhone8の修理をご紹介
さて、今回の修理のご紹介に戻ります。
昔使用していた端末との事ですので、しばらく通電が無かった事も考えられます。もちろん、経年劣化の可能性も捨てきれません。
本体を分解し基板を取り外しながら確認したところ、フロントパネルや基板には水没跡もなく比較的綺麗な状態でした。
基板だけの状態で直接電気を通し、漏電チェックを行います。
漏電していることを確認しましたので、サーモグラフィで記録を取りながら漏電箇所を特定していきます。
サーモグラフィで記録した一瞬の発熱画像を参考に故障したコンデンサを特定し修復の作業を実施したところ、漏電が解消。
(画面下部の数値が0のままなので漏電が解消されたことが確認できます。)
最低限、部品を取り付けた状態で起動するか確認し、問題が無いことを確認しました。
修復後の基板を端末に戻し、その他部品を取り付け最終の動作確認です。
充電マークの状態で起動しました。
充電マークから先へ進まず【充電できない】というパーツ側の不具合を見逃さない様、しっかりとチェックしてきます。
充電がたまることを確認しました。
その他、画面や充電口部分のパーツに問題は無い判断となりました為、修理完了です。
今回、LINEのトーク履歴のバックアップ操作をご希望との事でしたので、お受取り後はお早めのバックアップ操作をお願いし、ご返却作業へ進みます。
iPhoneデータ復旧はFIREBIRDへ
今回ご紹介の修理では、基板以外の部品に問題は見受けられませんでしたが、
本体故障時の異常電流により、バッテリーや充電口を含むライトニングケーブル等基板以外の部品も損傷してしまうことが度々あります。
また、先に部品が壊れ、壊れた部品を取り付けたまま通電したことにより基板が壊れるということも珍しくはありませんが、
FIREBIRDではiPhoneの部品交換修理、基板修理、どちらにおいても詳しいスタッフが修理を実施していますので基板原因だけではなく部品原因であった場合にも素早く対応可能な環境となっております。