こんにちは、基板復旧サービス担当の佐藤です。
こちらのiPhone6Pは充電が出来ない症状での御依頼が有りました。
テストでライトニングケーブルをつないでも反応せず。ご依頼通りの症状でした。
順に充電にまつわる回路を重点的に調べて行く事にしましょう。
ライトニングコネクターまでは正常にUSB5Vは確認できていますので、その周辺をテスターで細かく調べて行きます。
回路的に基板の両面で接続されている為、両面のシールド板を外して行きます。テスターで導通、短絡を調べた後、通電状態にて各部の電圧を見て行きます。BATT_VCC、VCC_MAINの回路も念の為調べて置きます。充電回路に繋がっているチップ部品の不具合が見つかり、本来の動作が出来ない状態を確認しました。
チップTRとチップコンデンサーの交換して、動作確認します。
仮組状態で充電のマーク、進行具合などしばらく監視、ある程度充電が出来たらライトニングケーブルを外して通常状態での起動も確認しておきます。
ここまで順調に進んで来ましたので回路チェックで外したシールド板を元に戻して、本体に組み込みです。
やはり最後の最後まで気が抜けないところですが無事組み上がり最終テストを行います。
しっかり充電動作が出来ているか時間をかけて確認して置きたい所です。
充電動作確認を済ませ、指摘症状以外に何か問題が無いかしっかり確認します。
今回は充電動作のみの不具合でしたのでバッテリーの充電が終わった所で修理完了となります。
これまでに掛かった時間は作業でおおよそ2時間ほど、最終の充電テストまでだとほぼ半日作業となりました。