iPhone7(A1779)水没により起動出来ない本体の電源復旧

こんにちは、FIREBIRDの佐々木です。
本日は、お風呂に落としてしまい起動しなくなったiPhone7の修理をご紹介致します。

こちらの本体、お風呂に落としてからしばらくは使用できていたそうです。
約2時間後に画面上にノイズが走りその後電源が落ちてしまったとのことです。

iPhoneで耐水性能の宣伝がされるようになり始めたのがiPhone7。
しかし、やはり最近のiPhoneと比べると耐水性能に関してはかなり弱めです。
また、iPhone6sから防塵のパッキンテープがフレームの縁につけられていますが、6sや今回の7は一度もフレームとパネルを剥がしたことのない本体でもパッキンテープが劣化して開けやすい状態になってしまっていることもあります。
機種が最新に近くなるにつれて、パッキンテープの強度はだんだんと高くなってきてはいますので修理店としてはどんどん開け辛くなってきていると言えます。

ちなみに、今回ご依頼のiPhone7は非純正のバッテリー交換を実施している形跡がありました。

バッテリー交換の為に一度フロントパネルを開けていることから、よりお水には弱い状態になっていたものと思われます。
内部にはまだ水滴が微かに残っていることが確認できました。

水滴が残っている状態では通電のチェックもできませんのでひとまず基板の分解と乾燥を実施致します。

フロントパネルの中央に貼られている水没シールは真っ赤に反応していたものの、基板上部に貼られている水没シールは白色でした。
このことから、本体の下半分がメインに水没したものと推測できます。

こちら、基板裏の下側となりますが、錆びと腐食、そして部品が焦げているのが確認できます。

そして漏電チェックの結果がこちら

1A以下の漏電です。メインの電源回路ではなく、その先かまたはICチップの一つの足のみ等が損傷し漏電しているものと考えられます。

腐食、焦げの部分を中心にクリーニングを実施、そして一つ一つの部品の抵抗値を測定し損傷個所を特定します。

今回は、フロントパネルへ電気を供給する回路の一部が故障し漏電が発生、画面を点けるには電気が足りずに起動不良となっていることが判明しました。

損傷が確認できた場所を一つ一つ取り除き、回路を修復して部品の数値、漏電が双方解消したのを確認したら本体が起動するか確認してみます。

問題無く画面が点き起動することが確認できました。

フレームやその他部品を取り付けて再度、起動を確認し、問題が無ければ修理完了となります。

iPhone水没復旧

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