こんにちは。FIREBIRD修理センターの笹山です。
本日は、水濡れに気づかないまま、毎日の充電習慣を繰り返してしまい、翌朝に起動しなくなってしまった端末の復旧をご紹介します。
持ち主のお客様はiPhoneの故障後、街の修理店に見てもらったそうで、液晶画面とバッテリーの交換を試してもらったとの事でした。
それでも起動できず、しばらくバックアップを取っていない時期があったため、当店にご依頼をいただきました。
早速中を開けて見ますと、水分は既に乾いていて、乾燥作業は問題なく行われているようでした。
基板修理では、まず基板につながる全てのケーブル類を外してから、基板だけに通電を行い、
その電流値を見て初期診断を行います。
そこで、早速基板を外していきます。
水道水か何かに浸かってしまったのでしょうか、白い粉のような細かい結晶が基板裏の端末側ボディにこびりついていました。
そして、基板の裏を見ますと、、、
上記写真はWiFiモジュールと呼ばれる、Wi-FiやBluetoothの電波を制御する半導体を映したもので、写真上方に青錆びが発生しています。また、写真内左上の方に見える比較的大きめ黄色いチップが焦げてしまっているのが、おわかりでしょうか?
iPhoneは携帯電話機ですので、当然上下左右色々な方向に傾くため、水没した場合も本体の傾く方向に沿って内部で水分が流れ動く事があります。
しかし、本体上部というのは、縦で持つ事が多い電話機では比較的水分が流れていかない場所にあたります。
あくまでも推測にはなりますが、もしかすると充電する際にケーブルに繋がったままぶら下がってしまっていたか、
枕やクッション等に逆さまの状態となっていて、そのまま一晩充電してしまったと考えられます。
故障箇所の修復を実施し、改めて通電させてみます。
まずは画面が映りひと安心。
このまましばらく様子を見守ります。
ここでリンゴマークがループしてしまうような事があると、
まだどこかに不具合が残っているからです。
どうやら今回の故障原因は多方面に影響しなかったようで、安心しました。
今年は自粛が続き、酷い破損や、水遊び等での水没でのご依頼は減ったようですが、
一方では家庭内でのキッチンや洗濯機、お風呂での水没が増えたように思います。
まだまだ我慢の師走になりそうですが、くれぐれもiPhoneを濡らした可能性がある場合は、
充電をせずにまずは最寄りの修理店にて内部を確認してもらう事をオススメします。
万一、起動しなくなってしまった際はFIREBIRD修理センターまでお問い合わせください。
他店で修理不可