iPhone SE(A1723)水没により電源が入らない本体の電源復旧

こんにちは、FIREBIRDの佐々木です。

本日は、年間を通して定期的にご依頼頂く「洗濯機での水没」修理をご紹介いたします。

洗濯機での水没ですと、洗剤を入れる前か、後か、脱水まで行った後なのかで内部の状態がかなりかわります。

洗剤を入れる前であれば、浸かった水は真水です。しかし洗剤を投入した後はアルカリ性に偏るとともに、洗剤の成分が腐食を発生、進行しやすくします。

さらに、脱水まで行った場合には、iPhoneは水に何度も浸かるとともに、回転、振動、さらに連続して叩きつけられた状態となります。

まずは水分が残っていないか分解して確認、目で見える範囲の確認を行います。
フロントパネルの水没シールはうっすらピンク色ですね。

次に基板を確認します。
基板全体に腐食が及んでいましたので基板上のカバーを取り外して内部まで確認、クリーニングを進めていきます。

こちらがご依頼頂いたiPhoneSEの基板内部を剥き出しにした状態です。
基板上の水没シールは真っ赤です。

写真上の全体的に白っぽくなっている部分が腐食の進んだ部分です。

白の他に、赤や青等、色付きの錆びが発生する事もあります。


顕微鏡で確認すると、極小さなチップが複数の箇所でショートしていることを見ることが出来ます。
色が変色していること、また、チップの両端に銀色で見えるハンダが片方だけ黒くなり焦げていることなどが確認できます。

起動に影響する箇所を中心に、見た目と数値でショートしていると判断された箇所を修復していきます。

漏電が発生している箇所の修復、そして電気の流れが止まっている箇所を修復したところで起動を確認します。

無事起動し、パスコードの入力画面が表示されました。
画面にムラが出ていますが、こちらは水濡れによってフロントパネルの表示に影響が出ている状態となります。

見た目は問題有りですが、タッチには問題無い為、データの取得はできる状態であるといえるでしょう。

起動した後に、フロントパネルやバッテリーの交換が必要となった場合、その部品代は追加料金となります。

ただし、交換が必須の場合でも、そうでない場合でもお客様にご相談の上、交換を行いますのでご安心ください。

これから夏も近づき、水没が増えてくる時期になります。
皆様、水場でiPhoneをご使用される際には十分ご注意ください。

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他店で修理不可

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