iPhoneX(A1902) 落下により起動しなくなった端末の復旧

こんにちは。FIREBIRD修理センターの笹山です。

前々回の記事(2020.06.12記事)では落下によりタッチが効かなくなった事例をご紹介しましたが、
今回は同じ落下でも、全く起動しなくなってしまったiPhoneXについてのご紹介です。

まずは本体から基板を外します。

早速、基板の調査に入っていきます。
iPhoneXの基板は2層構造になっており、前々回のタッチ不具合ではその接合面の剥離が原因でしたが、起動しないとなると事態はもう少し重そうです。

全体にわたって導通を調べていきますと、電源回路の中のブーストと呼ばれる昇圧部分の回路で一つのチップがショートを起こしていることが判明しました。

そのチップを取り外し、代わりのチップを載せていきます。
最近は気温も高くなり、300℃~400℃近いヒートガン作業は、
我慢との闘いになってきました。

確認のため、パネルをつないで通電をさせますと、一瞬リンゴマークがついたものの
起動までは至りません。

今度は捜索範囲を広げてみます。
すると、同じ回路上でめったに壊れたのを見かけないチップコイルと別のチップコンデンサが二つ同時に壊れていました。

これら二つも交換してしまいます。
中には無くてもイイチップもあり、取り除いてあげるとスムーズに電流がながれるため、
起動まで至るケースもありますが、今回のケースでは両方ともに交換しました。

さて、再度通電をさせてみます。
電流の上がり方も先ほどに比べますと「正常に近い」上がり方を
していましたので、期待もおのずと上がります。

今度は無事に操作画面まで立ち上がりました。
液晶漏れと、液晶不良は起こっておりましたが、
操作はできますので、他の修理に移る間、電源をつないだままランニングテストを行います。
お客様へは起動した旨のご報告をするとともに、画面交換の有無もお伺いします。

当店の場合、主にデータ取得を目的とされているお客様が多いため、
積極的にパーツ交換はオススメしておりません。
しかし、中にはデータバックアップのため、ディスプレイ、バッテリー、
コネクタのいずれかの交換が必要になるケースもございます。

基板単体での起動後、元の端末にお戻しした際に、
上記のいずれかパーツに不具合が確認できましたら、
追加修理前に必ずお見積りをお出ししますのでご安心ください。

他にも修理事例をご覧になられる場合は(修理事例)をぜひどうぞ。

iPhone電源復旧

関連記事

  1. iPhoneX(A1902)修理店での部品交換ではタッチ不具合症状が改善しなかった端末の復旧

  2. iPhone11(A2221)充電しても起動しない端末の復旧

  3. iPhone 8(A1906)他店舗で修理不可と判断された起動出来ない本体の電源復旧

  4. iPhone6(A1586)水没後2年ほど使えていた後、突然起動しなくなった端末の復旧

  5. iPhone 8(A1906)発熱後に起動出来なくなった本体の電源復旧

  6. iPhoneX(A1902)使用中に突然電源が入らなくなった本体の電源復旧

お電話でのお問い合わせも可能です!