iPhone 6s Plus(A1687)チップ損傷によりタッチパネルが反応しない本体のタッチパネル復旧

こんにちは、FIREBIRD佐々木です。
本日は、タッチパネルが反応しなくなってしまったiPhone6s Plusの修理をご紹介いたします。

修理店でひび割れたフロントパネルを交換しようとしたところタッチパネルが反応しなくなったとのことでご依頼頂きました。

iPhone6s、そしてiPhone6s Plusはフロントパネルの表示やタッチのコネクタケーブルの口部分のすぐ近くにチップが一部剥き出しで配列されており、他の機種に比べて画面に関する不具合が発生しやすい機体といえるでしょう。

カバーで隠されたチップの場合は、振動、曲げ等、比較的強い衝撃か、電気的なショート等が壊れる原因となることが多いです。
しかし、剥き出しのチップはコネクタ取り外し取り付け時の擦れ、ヘラの接触で外れてしまうことがあります。

機種によって基板上のチップ配列やコネクタの位置等が異なる為、この機種は充電に関連するチップが壊れやすい、この機種はコネクタを付け外しする際に底面が剥離しやすい等、壊れやすい箇所がそれぞれ存在します。
また通常使用中で発生する不具合においても、タッチ不良になりやすい、画面を壊した時に同時に○○が壊れやすい、バイブの振動が変になりやすい等、機種によって壊れやすい場所が存在します。
お問合せの際にはぜひ、機種を最初にお伝えください。症状よりお話頂くよりもスムーズにご案内することが出来るかもしれません。

コの字型の枠で囲まれている箇所がコネクタの挿入口、四角い銀色の小さな粒々がチップです。

コの字型の枠に差し込まれているケーブルを抜き取る際、コネクタの回りにプラスチック等のヘラを差し込み剥がすのですが、チップに力がかかってしまうとチップが剥離してしまいます。

しかし、目視ではチップが正しく付いているのかどうかを判断するのは困難です。
顕微鏡で欠けている部分がないか、またはぐらついていたり、削られていたり、割れている場所がないか探します。

欠損箇所を見つけたら、チップの役割と繋がり先に応じて基板の修復を実行し、起動して動作を確認します。

無事、タッチ機能が復活しました。
動作が安定して実行できることを確認したら本体を閉じる前に修復作業を施した箇所を保護します。

画像の中央左側が今回修復して保護した箇所になります。
グミのような質感の黒いマットな素材で覆われた状態です。

これで修復した箇所とその周辺が保護されました。
可能な限り挙動が安定した状態の本体をお客様のお手元に届けられるよう気をつけさせて頂いております。

万が一、挙動が安定しきらず、不安定なままとなる状態のときには事前にご連絡、ご相談させて頂きますのでよろしくお願いいたします。

他店で修理不可
タッチパネル復旧

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