こんにちは、FIREBIRDの佐々木です。
iPhone8以降から、本体背面に非接触充電機能が搭載されましたが皆様ご利用されていますでしょうか。
ケーブルはやはり煩わしいものですが、背面充電は結構ぴったり位置が合っているときにしか充電されません。そして充電スピードもケーブル接続よりも遅いです。
しかし、外出先で休憩用の椅子の脇等に非接触充電対応のマークが付けられているのをたまに見かけるようになってきました。
そういう時には置くだけで充電が出来るのはとても便利ですよね。
今回お預かりしたiPhone8Plusは、まずケーブル接続による充電が出来なくなっていて、そちらは修理せずに背面充電にて何か月も充電をまかなっていたとのことでした。
しかしある日、まだ電池残量があるはずの状態で背面充電の箇所に本体をセットし、しばらく放置後に確認したら電源が切れており以降起動しないという状態だったそうです。
部品交換をしている店舗に持ち込んだものの起動せず、FIREBIRDを紹介されたということでご来店されました。
充電が出来ないという症状のみの場合は、部品交換を実施している店舗で充電済みのバッテリーを取り付けたら起動自体はするはずですので今回のケースでは充電は以前から壊れていて、さらに起動に関連する場所が壊れたものと思われます。
本体を分解してみると、フロントパネルに貼られている水没シールが真っ赤に反応していました。基板側の水没シールは白色だったものの、表面には水で濡れた跡が確認できました。
内部に水が入った状態で通電したことによるショートでしょうか。
漏電をチェックします。
漏電が発生しており、画像上の2か所が発熱しています。
熱くなっていた場所はこの2か所です。
メモリの近くが異常発熱している様子でしたので重点的に調査を実施します。
コンデンサの一つが故障しているのを発見し修復作業を実施しました。
異常発熱が収まったのでフロントパネルを基板に仮付けして起動の確認を行います。
パスコードの入力画面が表示されました。
ここでフロントパネルのタッチが効かないという不具合が発覚しましたが新しいフロントパネルを取り付けることにより改善。
起動不良になる前に発生していた不具合であるケーブルで充電できない症状に関してもライトニングケーブルの交換で改善することを確認しました。
部品交換を含めたお見積りをお客様に提示させて頂き、了承が得られたら部品交換を実施して動作確認。問題が無ければ本体発送のご用意となります。