iPhone6s(A1688)充電しながら操作中に起動しなくなった端末の復旧

こんにちは。FIREBIRD修理センターの笹山です。

本日、ご紹介するのは充電をしながらスマホを操作していたところ、突然電源が落ちてスリープボタンを押しても起動せず、充電コードに挿しても何も反応がないiPhone6sの端末復旧です。
このような内容のお問い合わせが実はFIREBIRDでは一番多いです。

お客様ご自身でいくつかケーブルを換えてみられたり、ソフトウェアを使用しての修復も試されたものの症状が改善されないとのことで、今回ご依頼をいただきました。

早速内部を確認しますと、

特に水没マークの変色もなく非常に綺麗な状態です。

取り出した基板の全体にわたる導通を確認します。
iPhone上には約1000点以上もの大小のチップが搭載されていますが、
その一つ一つを調べることはもちろん時間的にできませんので、
電気の流れに沿って「入り口」から「出口」に向かって順を追って調べていきます。

当店でのお預かりは2日~7日ほどいただいておりますが、
入り口で原因が見つかった場合は2日ほどでお返しができ、
出口まで行ってようやく見つかった場合は修理時間がかかってしまう
というイメージをお持ちいただければと思います。

お客様からいただく詳細を頼りに、中にはおおよその検討をつけてから
作業を開始することにより不具合原因箇所の究明が早まるケースもあります。

今回のケースでは、ほぼ入り口と言っていい場所で不具合がありました。
なぜそれが見つかったかと言いますと、お客様からの詳細には「記入されていなかった」
発熱があったからです。

何もお伺いしていなかったので、導通の確認を行ったのち、念のため症状を確認しようと
安定化電源につないだところ、10Aを超える電流が流れました。

常に電気を切れる状態にはしていましたので、すぐに電圧はカットしましたが
10Aといえば、パンを焼くトースター並みの電流値です。

一瞬とはいえ、これだけの電流が流れますとiPhoneの基板も熱くなりますので、
故障箇所の特定は指で触っても大まかな当たりはつきます。

反対に発熱が少ない場合は専用のサーモを使用します。
最近コロナ対策として、家電ショップの入り口等にあります
人が通過すると頭部をロックオンして温度表示が出る機械の
小型版を修理スタッフが各人1台ずつ配備していますので非常に効率よく修理を行えます。

今回交換しましたチップはこちらになります。

写真にもあります通り、1マスが5㎜四方の方眼紙に
チップを並べてみますといかに小さいかがお分かりいただけるかと思います。

この小さなチップ1個に10Aもの電流が流れたらいかに熱いかはご想像にお任せいたします。

iPhoneを使用していて、CPU(計算部分)を消費するゲーム等をしていて本体が熱くなることはありますが、
やはり充電をしながらiPhone操作をすることによって、何かの拍子に過電流が流れてチップが壊れ
こういったトラブルに繋がることがありますので、皆さんも是非ともご注意いただければ幸いです。

iPhoneが発熱して起動しなくなった等トラブルがありましたらFIREBIRDへお任せください。

iPhoneデータ復旧

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