iPhone7(A1779)海水に水没して電源が入らなくなった本体の水没復旧

こんにちはFIREBIRDの佐々木です。
まだまだ暑い日が続いていますが徐々に秋に近づいてきているのを感じます。

FIREBIRDではここ最近、川没や海没、ご自宅のビニールプール没等、夏のレジャーに関連するご依頼が増加しております。
FIREBIRDにご依頼頂けましたらせっかく撮った夏の思い出を取り出す事が出来る可能性があります。

水場でのiPhoneのご利用にはご注意を!
万が一、水没させてしまった際にはFIREBIRDにご依頼ください。

今回のご依頼品は海に誤って落としてしまったというiPhone7です。

iPhone7は耐水性能が公式で広告されだした機種にはなりますが、フロントパネルを取り付けるフレームの溝は浅く、防塵耐水の為のパッキンシールが貼られてはいたものの、経年劣化で効果が薄れてしまうこともあり、防塵耐水性能においてはiPhone6sよりはちょっと良いと言える程度でした。

iPhone12系等の最新機種では、フロントパネルを開ける際には粘着された部分を温めなければ剥がせないくらい強く接着されており、新しい機種が出るたびにどんどん改良されている部分となっています。

今回は耐水性能が弱いiPhone7の海水没ということで、ほぼ確実に内部に塩水が入ってしまったであろうという想定をしながら初期調査を開始しました。

子供のころに実験等した方もいらっしゃるかと思いますが、塩水は非常に電気を通しやすい性質を持っています。
その為、電源が点いたままのiPhoneが塩水に濡れると、基板が広範囲に渡ってショートしてしまうことが多くあります。

また、塩によって基板上の金属部分の錆び腐食が急激な速度で進む場合もあります。

今回の漏電チェックの数値ですが、漏電はしているものの漏電が小さくサーモグラフィでは確認し辛い状態です。
これは水没等で広範囲に基板が損傷している時の特徴です。

海水が乾いて塩が噴いてしまっている基板です。
ところどころ変色し、腐食が拡がっていて、黒く焦げ付くようにショートしてしまっているチップも確認できます。

少しずつクリーニングしながらチップとICの状態を確認、回路を修復しながら作業を進めていきます。

全体の確認と修復が完了したら基板のみの状態で数値を見ながら通電し、次のステップで正常に作動するフロントパネルを仮で取り付けて起動できるかの確認へ移っていきます。

無事、起動出来たら各パーツの動作含めた確認を行い問題が無ければお客様に本体をお渡しする準備に進みます。
今回は起動したものの海水没であること、基板全体に損傷が及んでいたことから起動が継続しない、または安定しない可能性がありましたのでお客様にパスコードをお伺いしてiTunesバックアップ可能が確認した後に発送とさせて頂きました。

バックアップ前に壊れてしまったiPhoneに残った思い出はFIREBIRDで取り戻す事が出来るかもしれません。水没復旧、データ復旧はFIREBIRDにお任せください。

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