こんにちは。FIREBIRD修理センターの笹山です。
9月に入るとiPhoneの新機種発売に関するニュースがインターネットや専門誌では賑わってきますが、
FIREBIRDでは発売からもうすぐ1年が経とうとするiPhone12系(現行最新機種)の修理が最近では増えてきました。
本日は、そんなiPhone12系の中からiPhone12miniの電源が入らなくなった端末の修理をご紹介したいと思います。
まずはiPhone12miniの中を映した写真がこちらです。
過去にiPhoneは裏から開けたり、下から開けたり、左から開けたりしてきましたが、
いよいよ右から開ける機種が登場しまして、修理に携わるスタッフにとってはスタートから気が抜けなくなっております。
android機種では二つ折りのスマートフォンが既に発売されておりますが、
今後Appleが似たような機種を出してきた時にはどのように開けさせるのか少し楽しみでもあります。
さて、FIREBIRDでは基板を修理しますので、修理対象となる基板を端末から外していきます。
そうして外した基板のまずは全体的な導通を確認していきます。
定期健診でいえば胸や背中に聴診器を当てたり、目の下をベーっとめくったりといった作業になります。
加えて、心電図を取るような作業もあります。
そうした初期検査のあと、今回は基板を分割する必要性があると判断しましたので、基板を加熱して2つに割っていきます。
基板を割る際に使用する治具は機種によって様々で、
慣れてくるとヒートガン(ドライヤーのような治具)を使って手作業だけで割れなくもないですが、
当店では基板に与える影響を最小限とするため、数分かけてじわじわと加熱していく専用の加熱台を使用します。
iPhone12miniの基板を割るとこのようになります。
元々基板と一体だったSIMを差し込む銀色の小さな箱(※写真右下のSIMトレー)ですが、
iPhone11系では別々になったため基板がかなりコンパクトになりました。
しかし、iPhone12系では再度基板と一体になりましたので、
5G関連の半導体部品と合わせて部品点数が増えた影響により
小さなiPhone12miniの端末面積の約3割ほどが基板で占められています。
今回も充電をしたまま就寝をされたお客様が起きると本体は起動しなかったという事で、
基板上のチップコンデンサーがショートを起こしておりました。
不具合箇所の修復を実施しまして、無事に電源が入る事を確認できました。
画面に縦線が入っていましたが、タッチ操作に問題はありませんでしたので、
お客様のデータも無事に取り出す事ができそうです。
iPhoneデータ復旧でお困りの方、iPhoneの電源が入らない等のご相談がありましたら、
是非ともFIREBIRD修理センターまでお問い合わせください。