iPhone 7 Plus(A1785)他店舗で修理不可と判断された起動出来ない本体の水没データ復旧

こんにちは、FIREBIRDの佐々木です。

お風呂にiPhoneを持って浸かりながら動画やゲームを楽しんで、そのあとはタオルでiPhoneと体を拭いて布団の中へ、iPhoneは忘れず充電器に挿して就寝。

そんな生活の方、結構いらっしゃるかと思われます。

最近、「気づいたら」水没のご依頼が増えています。
ご本人は水没した記憶がなく、日常使いされている状態でiPhoneが故障して、部品交換のお店やAppleストア等に持ち込んだところ「水没です」と言われたという形ですね。

気づいてなかったけど実はリスクのあるルーティーンを毎日されていたというお客様も多いので、皆様お気をつけください。

Apple製品は、「Apple 製品 1 年限定保証」という購入後1年間の保証がありますが、こちらの保証を適用させるには色々な条件をクリアしていなければならず、「事故、不適切な取り扱い、誤用、火事、液体接触、地震またはその他の外的要因による損傷。」は適用されません。また、傷や凹みがある場合も適用外です。

単純に表現すると、「外観が綺麗であること」「水没跡がないこと」そして「改造跡がないこと」ですね。

その為、購入1年以内で「外観が綺麗」で「水没させていない」iPhoneが故障した際は一度Appleストアで保証の対象かを確認することをお勧めします。
本体は交換されてしまいますので起動しない本体の場合データはあきらめることになりますが、この保証が適用されれば無料で新しいiPhone本体が手に入ります。

「保証は適用されるけど、どうしてもデータが欲しい!」
という場合には、FIREBIRDにご依頼頂くことで本体の起動、データの救出が出来る可能性があります。
当店に修理をご依頼頂き分解/診断させて頂いたiPhoneは上記のような保証の適用外となりますのでご注意ください。

今回のケースでは、「充電して寝て起きたら起動しなくなっていた」とのご依頼でした。
部品交換店で見てもらったところ、起動せずの結果、水没の跡が見られるとのことでした。

本体を分解して基板の裏側を確認したところ、

画像の右側、基板の下半分を中心に水跡が拡がっています。
特に下端の部分の腐食が激しく、錆びが大量に発生して部品が埋まっている状態になってしまっていました。

錆びが付いたままだと作業もし辛く、後々も腐食が拡がりやすくもなりますので綺麗にします。

清掃した時点でぽろぽろと部品が取れてしまう場合もあるのですが、今回は焼けてはいるもののまだ基板にくっついたままです。

しかし部品自体は完全に壊れており、漏電が発生している状態でした、
漏電の発生原因となっている部品を取り除き修復します。
しかしフロントパネルの表示回路も損傷しており内部で起動している電流値にはなるものの画面が表示されない状態となりましたので表示回路も同様に損傷した部品を取り除いて回路修復を実施することになりました。

無事、起動しタッチも映りも確認出来ましたので組み立てて修理完了です。

iPhone水没復旧

関連記事

  1. iPhone XS(A2098)水没により起動出来ない本体の電源復旧

  2. iPhone7(A1779)水没で起動出来ない端末のデータ復旧

  3. iPhone7(A1779)水没により電源が入らない本体のデータ復旧

  4. iPhone8(A1906)耐水仕様でも内部に浸水してしまった端末の復旧

  5. iPhoneSE2(A2296)水没後に充電をしてしまった端末の復旧

  6. iPhone13Pro(A2636)海水に水没して起動しなくなった本体の電源復旧

お電話でのお問い合わせも可能です!