こんにちは。FIREBIRD修理センターの笹山です。
昨日(日本時間15日)未明のApple発表会では、今年の新機種としてiPhone13シリーズがアナウンスされました。
昨年から続くコロナ禍でiPhoneユーザーの中には、android機種に既に搭載されているような
指紋認証(iPhoneではTouchID)が復活しないかと期待されていた方もいらっしゃったかと思います。
同時に発表されたiPad miniの新機種にはどうやらトップボタンに搭載されるようですので、
是非とも店頭のデモ機で見てみたいですね。もしかしたら、来年の「iPhone14」で搭載される、、、かも。
さて、本日ご紹介するのは前回ブログでご紹介した機種の兄弟機種にあたりますiPhone12Proとなります。
昨年の発売からもうすぐちょうど1年になるこのタイミングで電源系統トラブルに見舞われてしまったとの事でした。
ゲームアプリの引継ぎのため、どうしても起動させる必要があり、インターネットで見つけた当店にご依頼をいただきました。
iPhoneは耐水とホコリの侵入防止も兼ねてフレームの周囲に粘着テープが貼られています。
これはiPhone6s(※耐水に関してはiPhone7~)からでしたが、このiPhone12シリーズの粘着テープは「超」強力に進化しております。
修理店では加熱パッド等を使用してテープを柔らかくしてから修理しますが、
当店にはヒートガンがありますので、指先でガラス表面温度を触りながら時間を確認しつつ温めていきます。
ちなみに背面ガラスはこのように割れておりました。
内部は極々綺麗で、
これだけ見る故障端末にはとても見えません。
基板を端末から取り外し、外部電源にセットします。
機種は変わっても、電気製品である以上、基板上部品のショートはやはり付き物のようです。
そしてここから大変なのが、このiPhone12Proは今までの2層基板(iPhoneX以降機種)とは違って
半田の接合面も「超」強力に進化しています。
そのため、従来機種によくあった、落下衝撃による基板接合面の剥がれといったような不具合は今のところまだ見ていません。
通常の倍ほど時間をかけて分割した終えた後はショート箇所を探します。
この作業工程は従来のiPhone機種と変わりませんので、いつものルーティンをこなす形となります。
故障箇所の修復を終え、再度基板を接合し直したら「ディスプレイのみ」を接続して起動のチェックを行います。
リンゴマーク表示の後、無事にログイン画面までたどり着きました。
数字のタッチ入力も問題無さそうですので、元の通りに組み戻していきます。
当店では、基本的に全国から郵送でのご依頼にて承っておりますが、新宿近郊にお住まいやお勤めのお客様で
直接当店へお持ち込みいただく場合は、修理内容、混雑状況にもよりますが、即日もしくは翌日のお渡しが可能となる場合もございます。
新機種の買い替えにあたって、起動しなくなった古いiPhoneから大切なデータだけでも復旧させたいというご要望にもお応えできる可能性がございます。
iPhoneデータ復旧に関してはFIREBIRD修理センターまでご相談くださいませ。