こんにちは、FIREBIRDです。
本日は、落下させてしまった後に起動しなくなってしまったということでご依頼頂いたiPhoneXRの事例をご紹介します。
落とした時に壊れる場所
フロントパネル
さて、iPhoneを落として起動しなくなりました。となった際に真っ先に壊れたかもしれないと予想されるのはフロントパネルです。
ひびが入った場合にはこれが原因かなと判断しやすいかとは思われますが、表面のガラスは割れていなくても、ガラス内の実際に画面を映す、または照らす部品が壊れてしまう事は多々あります。
落として起動しなくなってしまった!という際には、まずはフロントパネル交換で直らないか?を部品交換店にてお調べ頂くことをお勧めします。
バッテリー
次に、イメージに無いかもしれませんがバッテリーです。
バッテリーは、強い衝撃を受けた際に内蔵されたチップが壊れる等して、電気を供給、充電する機能が使用出来なくなることがあります。
その他部品
iPhoneには、「この部品が正常じゃないと起動しない」という部品がいくつか存在します。
落下の衝撃により、起動に必要な部品が壊れてしまった場合は正常な部品の取り付け、または壊れた部品の取り外しが必要となる場合があります。
基板
落とした後のiPhoneは、見た目ではちょっと曲がっただけ、又は真っすぐに見えるかもしれません。
しかし、落とした瞬間にくの字に曲がってしまった可能性があります。
落下による基板故障の際には、衝撃によってiPhone全体が一時的に曲がる事によるチップ剥がれやIC損傷、はんだ不良等が原因となることがかなり多くあります。
コンクリート等の固い場所以外、布団やクッション性のある床等、柔らかいものにぶつけた場合においても基板が故障する事例がありますので柔らかいから大丈夫とも言えません。
iPhoneの取り扱いには十分注意しましょう。
どこで基板故障と判断するのか?
衝撃により壊れる場所は複数ありますが、何をもって基板故障と判断するかといいますと、新しい(または使用可能な)フロントパネルを取り付けて直るかどうかです。
今回のご依頼品に新しいフロントパネルを取り付けたところ、画面は表示されていないのに、画面を内部から照らすバックライトは機能していました。
この症状は基板故障であるといえます。
故障箇所を探す
画面の表示に問題がある事が分かったら、まずは画面に関連する回路を調査します。
見た目、数値に異常がある回路やチップが無いかを探し、発見したら修復を実施。
修復後に数値が改善しているか?症状が改善しているか?を確認。不足があればまた調査と修復をというように修理を実施します。
症状の改善を確認
症状が改善され、画面が表示されるようになりました。
部品の交換は必要か?
新しいフロントパネルで症状が改善されたら、お客様の本体に元々取り付けられていたフロントパネルが使用できるかどうかを確認。
使用可能であれば元に戻し、フロントパネル自体も故障しているようであればお客様にお見積りを出して部品交換を実施するか、データのみの取得を希望されるかをお伺いします。
修理後の基板
調査、修理後の基板は、故障箇所によって修理跡が多く出るか少なく済むかが変わってきます。
今回は、修理にヒートガンを使用しましたが極短時間の加熱でしたので基板表面に貼られている耐熱のシールがややよれる程度となりました。
部品交換で直らない基板故障はFIREBIRDへ
今回のご依頼のように、部品交換で直らない症状については基板が故障しています。
基板故障の際にはFIREBIRDへご依頼ください。
起動し動く状態で、又はデータを取り出すことが出来るかもしれません。