iPhone11 Pro(A2215) 使用中に突然電源が落ちた端末の復旧

こんにちは。FIREBIRD修理センターの笹山です。

本日ご紹介する修理は、使用中に突然電源が落ち、全く作動しなくなった本体のデータ復旧となります。
お客様の心当たりでは、数週間前に画面側から強く落としてしまったとの事でした。

届いたiPhoneを早速調査していきますと、漏電が確認できました。

iPhoneで漏電が起こるとどういう事が起こるか?

例えば、水道の蛇口からチョロチョロと水を出す状態が、通常のバッテリー消費としましたら、
自宅前の水道管が(仮に)破裂してマンホールから水が吹き出している状態が、漏電だとお考えください。

小さなバッテリーから大量の電流が流れ続けると、瞬く間にバッテリーは空っぽになります。

基板上の回路はショートしたままですので、いくらライトニングコネクタからケーブルで充電をしても
一向にバッテリーは溜まりません。

通常なら5分~10分ほど充電すれば起動するiPhoneが30分以上起動しない場合は、
おそらく基板が壊れている可能性があります。

もう一つ、バッテリーの劣化との違いを簡単に見分ける方法もございます。

「画面に充電マークが点いているかどうか」を見てみて下さい。

バッテリーの問題だった場合は充電マークが点くものの、起動しないという状態が多いです。
僅かな漏電もありますが、その場合は故障原因が基板の別にあり、基本的にはリンゴマークすら点きません。

※iPhoneのバッテリーは3.82Vが定格となっていまして、
 バッテリーが劣化していて3.5V前後まで下がっている場合は
 起動電圧に届かないため、スリープボタンを押しても起動はしません。

さて、話をiPhone基板修理に戻します。

iPhoneXより基板が2層となりましたが、iPhone11Proもその流れを汲んでおり、
同時に省スペース設計となっております。

今のご時世の言葉を借りれば、チップ部品同士がかなり『密です!』な状態となっているため、
発熱を抑えるための工夫も随所に施されています。

しかし、落下の衝撃や水没の影響により、半田にクラック(ひび)ができたり、
過電圧による不具合により、iPhoneの回路にショートが起きやすくなります。

そうすると、今回のお客様のように時間差で本体に影響が出てしまう事もあります。
その間にデータのバックアップを行っていないとなると、大切なデータを取り出すためには修理が必要となります。

ショート箇所を修復し終え、基板にパネルだけを直付けして確認します。

漏電のような場合は、基本的には漏電を止めれば症状が改善しますが、
中には多岐にわたって不具合が広がっている事もあります。

今回は幸い、軽傷で済みましたので、無事に起動しました。
中には、データのみの復旧となる事もありますが、その場合にはUSBメモリにてお渡しさせていただく場合もございます。

お使いのiPhoneが突然つかなくなってしまったら、FIREBIRDまでお問い合わせください。

iPhoneiPhoneデータ復旧ならFIREBIRD修理センターまで

関連記事

  1. iPhoneXS(A2098)前兆もなく突然画面が暗くなって電源が切れた端末の復旧

  2. iPhone 6(A1586)原因不明で電源が入らない本体の電源復旧

  3. iPhone8Plus(A1898)原因不明で起動出来ない本体の電源復旧

  4. iPhone12(A2402)充電中に電源が入らなくなった本体の電源復旧

  5. iPhoneXS(A2098)起動しない端末のLINEアプリの引継ぎ設定をご希望されたケース

  6. iPhone7(A1779)本体が湾曲し電源が入らない本体の電源復旧

お電話でのお問い合わせも可能です!