iPhone7Plus(A1785)洗剤に濡れて2日目に起動しなくなった端末の復旧

こんにちは。FIREBIRD修理センターの佐藤です。

今回はiPhone7Plusの起動しなくなった端末の復旧をご紹介いたします。

こちらの本体、ボディソープに濡れてしまった2日後に起動しなくなったとの事でFIREBIRDへ修理のご依頼をいただきました。

本体を開けてみますと、ご申告の通り、ほんのりいい香りがしておりました。
今回は水没ですので、いきなり通電を試す事はしません。

写真では基板側に水没マーカーが赤くなっておりましたが、パネルも同様に真っ赤になっておりました。

基板を裏返すとやはり腐食もだいぶ進んでおりました。

今回の場合、真水よりは通電をしやすい液体による水没でしたので、濡れたと思われる箇所のアルコール洗浄を徹底的に行いました。
腐食が進んでいる箇所においてはなるべくチップが外れないように慎重に周囲を洗浄していきます。

一通り洗浄が終わった所で、テスターを使用して回路の導通をチェックしていきます。
回路に問題が無い事を確認したうえで、テスト用のパネルおよび安定化電源に繫ぎ変えての通電を試してみます。

すると、起動時の電流変化はほぼ正常だったものの、画面には何も映らず、真っ黒のままとなっていました。

こうなると、状況は水没修理から、ディスプレイ表示へと問題が移り変わります。

さらに調査を進めると、ディスプレイから表示をコントロールするICチップの脚に直接つながっている所で不具合箇所を見つけましたので、一旦ICチップを外して、改めて導通を調べると、見事に断線となっていました。

iPhoneの基板は「表」と「裏」にチップが密集して半田付けされています。
そのチップ部品同士をつなぐ「電線」はいわば「地中」に埋まっているようなものです。
その地層は1層ではなく幾重にも積み重なっていて、地中まで掘って修理をする事はめったに行いません。
※※地表のみの問題とわかった場合には薄く掘って作業する事もございます。

そして、今回は断線してる箇所が基板内の深層部で起きている為、少し厄介な修理となりました。
詳細につきまして当ブログでは触れませんが、イメージとしては上述の通りです。

さて、修理の結果はと申しますと、

無事にリンゴマークが現れました。

パスコードも打てています。

冒頭写真のように、初めは、テストパネルで画面が点く事を先に確認をしてから、
元のお客様パネルで点くかどうかを見ていきました。

画面が割れた状態で、ボディソープにも濡れたとなると、半ば画面は点かないだろうと
思っていましたが、一部タッチ操作の不具合や画面に数本の縦線は見られるものの、データの取り出し操作くらいであれば
問題なさそうでしたので、お客様ご相談のうえ原状ままにてお返しとなりました。

お使いのiPhoneでiPhone水没復旧を修理先をお探しの場合はぜひFIREBIRD修理センターまでご相談ください。

関連記事

  1. iPhone7(A1779)水没で起動出来ない端末のデータ復旧

  2. iPhone7(A1779)本体は起動しているが、画面が点かない端末の復旧

  3. iPhone7Plus(A1785)部品交換後に起動しなくなった本体のデータ復旧

  4. iPhone SE(A1723)水没により電源が入らない本体の電源復旧

  5. iPhone8(A1813)水没で起動出来ない端末のデータ復旧

  6. iPhone7Plus(A1785)水没により起動出来ない本体の水没復旧

お電話でのお問い合わせも可能です!