iPhoneXR(A2106)道路で水没&タイヤに轢かれた端末のデータ復旧

こんにちは。FIREBIRD修理センターの笹山です。

本日は、少しショッキングな壊れ方をしたiPhoneXRのご紹介を致します。

お客様からお伺いした故障詳細によりますと、
「道路の水溜りに落とし、その後、車で轢かれてしまった。」との事でした。
街の修理店で「乾燥作業」と「部品仮付け交換」を試してもらったものの、
起動には至らず、当店をご紹介されてのご依頼となりました。

iPhoneはその構造上、側面フレーム「枠」の強度がしっかりと設計&製造されており、
人の足(靴)ではもちろん、車のタイヤが踏んだ程度では、完全に平らく潰れる事はございません。
 ※車のタイヤの溝に石が挟まっていて、ちょうど石の出っ張りがディスプレイ下にある
  【基板】まで到達した場合等の「特殊事例」は除く、あくまで一般論ではございます。

従いまして、データ救出の「最後の砦」となる基板自体が壊れていないかを調査し、
基板が正常に起動すればデータ取り出しの望みはある事になります。

まずは、到着時の画面の割れ方がこちらになります。

このくらいの割れ方(※当店で見てきた画面割れの中ではという意味でお考えください)であれば、
「中の上」といったところで、どちらかといえば水没具合の方が気になるという見立てで修理はスタートとなりました。

基板を本体から外し、修理店で乾燥した基板に一瞬だけ通電をしてみます。

案の定、漏電が発生していましたが、電流値の測定結果からはまだ何とも言えない状況です。

その際に撮影したサーモの写真がこちらになります。

この画像と、実際のチップパーツの腐食具合を見比べながら、徹底的なアルコール洗浄をしていきます。
その際、少しチップパーツをピンセットで触ってみて、既にショートして焼け焦げて脚が取れてしまっているものは先に取り除いていきます。

※当然ですが、取り除いて良いチップとそうではないものがありますので、一つ一つ調べながらの作業となります。
 要交換の部品はササっと交換もしていきます。

コンデンサーの表面が腐食していても、機能しているパーツもありますので、
データの取り出しに耐えうる場合は一旦そのままにします。

今回の調査では、故障の主原因となっていたパーツがこちらでした。

処置を施した後、必要最小限のケーブルコネクタのみを接続して、電源を入れてみましたが、

元のパネルが点灯しないため、当店のテストパネルを付けてみたところ、無事に起動ができました。

お客様には、部品交換をして起動した状態でのお返しか、iTunesバックアップデータをUSB内に移行してのお返しか、ご希望をお伺いします。

同時にパスコードをお伺いしまして、各種動作確認をしましたところ、
水没の影響により、リアカメラが使えない、バイブが振動しない等ありましたが、
お客様ご希望の「画面が点きWi-Fi接続でデータ移行ができる状態」にはなる事を確認できましたので、
追加部品代にてフロントパネル交換もさせていただきました。

iPhoneXRではまだ以前のiPhoneの名残りで、ディスプレイ裏に別途金属板が取り付けられており、
その金属板を止めているネジを外しましたら、写真のような水没の跡がはっきりと見てとれました。

交換を終え、再度動作のチェックをし、充電も満タンまで溜まる事を確認しまして、修理は完了。
無事にお客様ご希望を叶える事ができました。

FIREBIRDでは水没復旧はもとより、起動しなくなったiPhoneのデータ復旧を専門に行っておりますので、諦める前にぜひ一度当店にお預けいただければ幸いです。

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