iPhone8Plus(A1898)日頃より風呂場で使用されていた起動不良端末のデータ復旧

こんにちは。FIREBIRD修理センターの佐藤です。

今回は街の修理屋さんで水没修理に出したものの起動しなかったiPhoneのデータ復旧案件をご紹介いたします。

お客様のご申告では、日頃から定期的にお風呂でスマホを使用していたそうです。
その日は少し水に浸かってしまい、その後に拭かないで充電したのち、電源がつかない症状になったとの事でした。

そこで、iPhone修理屋さんに一度見てもらい、画面やバッテリー、充電コネクタを付け替えてみても改善しなかったとの事で、
当店に修理のご依頼をいただきました。

早速、端末の状態を確認して行きます。

テスト用のパネルを取り付け、電源をバッテリーから安定化電源に付け替えて、状況の確認です。
するとスリープボタンを押すと一気に電流が流れたものの、起動はしません。

基板を外して、裏面を見てみますと目視でもわかるほどの錆びが付着していました。
表面上の錆びはアルコール洗浄で落とせば問題は無いのですが、ここに錆びが付着するという事は、
通電している状態でここまで水分が侵入していたという事ですので、下のパーツが壊れてしまっている可能性は高くなります。

クリーニングを行ったのちに、今度はサーモで見てみます。

今では、街のコロナ対策で、商業ビルなどの入り口に体表面温度の測定装置などがあり、
目にされた事がある方も多いのではないでしょうか。

こちらはその卓上版で小型ですが性能は十分です。

予想通り、電気を流したとたんに70℃ほどまで温度が上昇していましたので、
該当部品でショートしてしまっているのは間違いないようです。
※一般的なお風呂が40℃くらいですので、触れるとかなり熱いと感じる温度になります。
※写真の黒い部分はほぼ室温と同じ30℃以下になります。

水没修理では、このように目視に加えて、専用の機器を使用する事により、短時間で場所の特定を進める事ができます。
もちろん、発熱が無い場合の不具合もあり、その場合はテスターで地道に導通(電気的に繋がっている事)を見ていきます。

そうして、もう一度テスト用のパネルと安定化電源を接続し、スリープボタンを押して確認します。
起動時の電流値の動きも正常に戻り、しばらくしてリンゴマークが現れました。

とりわけ水没修理の場合は、ここからまだリンゴループという可能性も秘めているのですが、
今回は故障の程度が浅かったため、そのままパスコード入力画面までたどり着きました。

今回の事例のように、水没された際はすぐに街の修理屋さんに見て頂く事をオススメいたします。
内部に水分が残っている状態で通電をしますと、本体にとってはいい事はひとつもありません。

パーツ交換で改善しなかった事で、ほぼ基板の問題という事に絞り込める事ができましたので、
当店でも迅速な対応に繋がって無事に起動する事ができました。

iPhoneのiPhone水没復旧対応修理店をお探し際は、FIREBIRD修理センターまでご相談ください。
他店で修理不可と診断された場合でも、基板の修理によりまだデータ復旧ができる可能性はございます!

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