こんにちは、FIREBIRDの佐々木です。
本日紹介させて頂きますのは充電しながら使用していたところ本体が発熱してシャットダウンし、その後起動しなくなってしまったiPhone7の修理です。
iPhoneが起動しなくなってしまった状況をお聞きしますと、
・水没(海・川・お風呂・飲み物)
・衝撃(落とした・投げた)
のイメージしやすい代表的な2つの他に比較的多いのが今回のケースです。
・充電しながらの操作中
・充電していて気がついたら
充電中ということは、コンセント(またはモバイルバッテリー)から電気が送られている状態です。
電気が送られたときにその通り道に負荷がかかる(壊れかけた)部品があったら、
ある日負荷に耐え切れずにショートしてしまうことがあります。
充電中にショートした際には、起動に必要な回路がショートしてしまうことが多い為、起動不良になってしまうことが大半となります。
もし、異常な発熱後に起動しなくなった場合はどうしたらよいでしょうか。
正しい対処法は「起動しようとしないこと」です。
コンセントに繋ぐ、電源ボタンを押す等しないで、修理店へ持ち込んでください。
回路がショートした状態で無理に電気を送ろうとすると故障個所が増えてしまい、それによって修理が出来ない箇所にまで損傷が広がってしまうことがあります。
特に「起動しようとすると熱くなる本体」は要注意です。
「起動しようとすると熱くなる本体」は漏電しています。
今回のご依頼品も漏電していました。
9.1Aの漏電です。
漏れた電気は熱となって外に漏れます。それが異常発熱となって現れます。
サーモで発熱しだした瞬間を撮影するとこのように発熱場所を推測することが出来ます。
発熱していた箇所の裏側に該当するのがこのあたり、焦げているチップがあります。
焦げたチップを取り外して、回路機能が改善するのか確認、改善しない場合は他の原因を探します。
今回の修理ではこちらの焦げたチップだけでは改善せず、さらに追加修理を実施して起動に至りました。
基板上には1つだけで機能している部品は無く、複数の部品が一つの機能に関わっており、さらに複数の機能が正常と認識されないとiPhoneは起動に至りません。
起動に至っても、「パスコード入力後画面がホーム画面に進まない」「起動し続けられない」「USBケーブルが認識されない」「充電が溜まらない」等の不具合が出る場合がありますので動作確認を実施してからお渡しの準備を行います。
「無事バックアップが取得出来ました」のお客様のお声が励みになります。
FIREBIRDを宜しくお願いいたします。