iPhoneXSMax(A2102)起動しなくなった際に本体発熱があった端末の復旧

こんにちは。FIREBIRD修理センターの笹山です。

本日ご紹介するのは、本体発熱に加えて起動不良を起こしてしまったiPhoneXSMaxとなります。
ここ最近こういったご依頼が増えているのは、皆さん自粛生活等でスマートフォンを使う時間が
長くなったからなのでしょうか?

さて、本体発熱の原因について例を挙げますと、Wi-Fi関連回路のショート、スピーカー関連回路のショート、
CPU回路付近のショート等、多岐にわたりますが、いずれも各回路における電源管理のための回路部品の事がほとんどです。

お客様の使用状況によって発熱の原因は上記の他にも、水没や、高温環境下での連続使用などの外的要因によるケースもあります。

よく「電池が発熱をしている」というお声や、「カメラの下側付近が発熱している」といったお声を聞きますが、
そのどちらも正しいし、どちらも不完全といえます。

その解説は後ほどするとしまして、まずはこちらをご覧ください。

これはiPhoneXSMaxの基板を二つに分割して、少しズラした写真となります。
当ブログで時々登場しますが、iPhoneX系以降の機種は基板が2層式となっています。
その上下の連結部分はぐるりと周囲を半田で接着されております。

故障が外表面に無い事を確認したら早速、治具を使って分割します。

この写真は顕微鏡で基板を上から写したものですが、
同じような画像はデジタル顕微鏡でも写せるのですが、当店では実体顕微鏡を使用します。
それは、「基板上のチップ部品を立体的にとらえやすい」からです。

例えば、基板を少し傾けて同じアングルで見てみますと下の写真のようになります。

Googleの航空写真と、Googleアースの斜め方向から見た写真とでは、
地形の把握が全く違うようなものとお考えください。

こうして部品を色々な方向から見ると、故障箇所の究明がし易い他、
修理した際の半田の付き具合の確認もし易いため、効率的に修理を行えます。

さて、今回の修理は無事に終えました。

先ほどの発熱に話を戻しますと、今回の不具合もそうでしたが、
起動しなくなった端末が発熱する根本的な原因は「漏電」にあります。

「電池が熱くなる」のは、漏電により、大量の電流が流れ続けるため起こりますし、
「カメラの下側付近が発熱している」のは、漏電により、基板そのものが放熱板の役割をするため起こり、
その基板の場所がカメラの下側付近にあるからです。

私たちが修理をする際は、お客様から記入いただく故障詳細を元に、ある程度の予測を立てながら
調査を進めていきます。もちろん、予測が当たれば原因の発見は早く済みますが、中には故障が
連鎖していたり、漏電ではないICチップが絡む複雑な故障のケースもございます。

基板故障に関する修理はFIREBIRDにご相談ください。

他店で修理不可

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