iPhoneXR(A2106)キャリアショップでは修理でデータが残らないと言われた端末の電源復旧

こんにちは。FIREBIRD修理センターの笹山です。

本日ご紹介します修理事例は、昨日事例(https://www.fire-bird.jp/iphone-xr-a2106-data-rescue-20210705/)
と同じ機種でiPhoneXRの電源復旧となります。

こちらのiPhoneも朝までは普通に使えていたが昼になると急に電源がつかなくなったそうで、
キャリアショップに見ていただいたところ「修理になる」と言われたとの事でした。
バックアップを取っておらずデータが無くなると困るのでFIREBIRDに修理ご依頼をいただきました。

iPhoneXRの修理ご依頼で類似症状が続いたので比較のために同じ修理手順で撮影をしましたので、
以下ご参考いただければと思います。

こちらのiPhoneXRの基板をテスターで調査しますと、基板の電源ラインにおいてやはり導通が無い事を
確認しました。漏電の数値もほぼ同様のため、昨日事例と同じようにラインが断線しているわけではなく、
あくまでも電気が通らない状態のようです。

基板表面のCPU(iPhoneの頭脳部)上のカバーはひとまず外さず、まずは基板裏面で目詰まりがあるかを探していきます。
裏面メモリにも熱の負担がかからないよう耐熱テープでマスキングをしながらの作業となります。

こちらが裏面をサーモで見た画像となります。

昨日事例とは別の箇所が白く光っているのがおわかりいただけるかと思います。
起動不良iPhoneの漏電が「どこで(どのラインで)」「どの部品」に起こるのかは予測はできません。

ただし、起動しないという事からおおよそ電源のラインに何か不具合が起こっていることは予測がつきます。
そして、今回の写真のように専用の治具を使えば探すのが比較的容易な場合も中にはあります。

反対に水没や車に轢かれた、高所からの落下等、重度の基板破損の場合は、
30分~1時間格闘しても原因特定に至らないケースもあります。
その場合には、お客様基板をあきらめて基板の移植作業を試す形となります。

今回のケースでは、電源ICと呼ばれる電源を管理する半導体部品のスグ脇にある
小さなチップコンデンサーが破損しておりました。

当店の店頭ではサンプルも掲示していますが、本当に米粒よりも小さな部品なのですが、
その部品一つが壊れるだけでも高性能なiPhoneが起動しなくなってしまうのです。

修理が完了しましすと、パネルと基板だけでまずは起動を確認します。
起動後の写真は冒頭アイキャッチ画像になります。

他店で修理不可と言われたiPhone故障もFIREBIRDにてデータ復旧ができる可能性がありますので是非ともご相談くださいませ。

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