こんにちは、FIREBIRDの佐々木です。
本日は「リンゴループ」となった症例のご紹介をいたします。
「リンゴループ」とは、
起動時に表示されるAppleのリンゴマークのロゴが繰り返し表示されて起動に至らないという症状です。
似ているものとしては、「リンゴマークが一瞬だけ点いてそのあと起動しない」と「リンゴマークが点き続ける」がありますが、これらの「リンゴマーク」に関連した症状は壊れている部分がかなり違うことが多いです。
「リンゴループ」になる条件として多いのがiPhoneは起動する際に、部品や各機能が正常かどうか確認する処理を実施するのですが、そこでiPhoneが不具合ありと認識したときです。
もちろん、壊れ方によって「リンゴループ」にならずに起動したけどこの機能が使えないという状態になることもあります。
部品や機能が失われたと認識した際の「リンゴループ」は正しい部品の取り付け、または壊れた部品の取り外しで起動に至る端末が多いです。
もちろん、部品ではなく基板側が原因で正しく部品を認識しないという場合もあります。
今回ご紹介するiPhoneは、インカメラケーブルとホームボタンケーブルを取り外すことでリンゴループが解消した事例です。
リンゴループが解消し、起動した画面がこちら。
新しいフロントパネルを仮で付けることでインカメラケーブルとホームボタンケーブルが外れた状態を再現しています。
ライトニングケーブルを差し込んで充電が溜まるか確認したのですが、充電中の雷マークは点くものの、表示の%が増えません。
2%の充電状態であれば1分で数%は溜まるものですが、一切変化なし。
さらに5分程継続して確認を行いましたが表示が変わりません。
この症状の場合、バッテリーの残量を計測、表示する部分が壊れているという診断となります。
こちらの症状に関わるICやチップが多く配置されている部分がこちら
水没跡もショート跡もなく綺麗ですが、この中に壊れている部品があります。
症状から損傷部品を推測してチップの交換を実施して症状が改善しているかの確認に移ります。
起動直後からスムーズに%が上昇していくことが確認できました。
起動が安定するか、バッテリーがその後も順調に溜まるかを確認して修理完了となります。
今回ご紹介した壊れた部品を外す、交換して「リンゴループ」を解消する方法は、部品交換を実施しているiPhone修理屋さんで対応可能ですので是非一度お近くのiPhone修理店に持ち込んでみてください。
その後の充電ケーブルに反応するのに%が変化しない症状に関してはFIREBIRDにお任せください。