iPhoneX(A1902)飲料がかかってしまい起動しなくなった端末の復旧

こんにちは。FIREBIRD修理センターの笹山です。

本日ご紹介するのは、飲料がかかってしまい、すぐに拭き取った後しばらくはYouTubeも見ることができていたが、突然電源が落ちてしまったお客様の端末です。

お客様のご申告では、動画を見ている最中も充電をされていたとのことでした。
当店に到着した時点では、冒頭の写真のように約9A(アンペア)もの漏電が起こっておりました。

iPhoneはXシリーズ以降「耐水性」は確かに増しておりますが、それもあくまで新品時のシール性能であったり、特定の条件があったりします。Appleの公式サポートに以下のようなご案内がありますので、引用させていただきます。

“濡れた状態でアクセサリを使ったり充電したりすると、iPhone が破損するおそれがあります。Lightning ケーブルでの充電や Lightning アクセサリの接続は、最低 5 時間は経ってから行ってください。”

お客様が飲料をこぼされてから、どのような状況で充電をされたのかはわかりませんが、一般的には飲料をiPhoneにこぼしてしまったらティッシュペーパーで拭きますが、しっかりと乾燥するまで充電を控えていらっしゃる方は稀ではないでしょうか。

今後は万一濡らした場合も、「しっかりと」乾燥させることをぜひ覚えていただければ幸いです。

さて、今回の修理ですが、

2層基板を割り、内部を細かく調べていきます。
やはり今回も上半分の方に原因がありました。
ショート箇所については、毎回の修理で異なりますが、
大まかなところで言いますと電源コネクタからほど近い場所が多いです。

この顕微鏡から覗いた写真の中に、1箇所焼け焦げている部品があるのですが、
修理を始めた頃は言われてもなかなかピンと来ませんでしたが、今ではソノ焦げているチップ部品だけが目についてしまいます。

ショートが基板上面のチップ部品だけで済めば軽傷ですが、中にはチップとチップとを基板内で結ぶ回路に不具合が出ていることもあります。

そうなると厄介でして、基板上面から迷路を進むように回路を作ってあげる必要があります。
なかなか出合わない故障ですが、今後機会があった際はぜひ当ブログでもご紹介したいと思います。

修理後の動作確認でも問題なかったので、郵送にてお返しとなりました。

最近、全国各地で異常気象による土砂災害がニュースでも取り沙汰されています。
万一iPhoneを濡らしてしまう可能性も踏まえて、日頃からバックアップをお取りになる習慣をぜひともお願いします。

バックアップできていない大切なデータが取り出せなくなった場合は、FIREBIRDにご依頼いただければ幸いです。

iPhone水没復旧

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