iPhone6s(A1688)他店舗で修理不可と判断された起動出来ない本体の水没復旧

こんにちは、FIREBIRDの佐々木です。
本日は、修理屋さんで超音波洗浄してもらったが起動せずと診断されたiPhone6sの修理をご紹介致します。
起動しなくなったきっかけは水没で、落とした場所は洗濯機の中とのこと。

部品交換を実施している修理店では、水没時の対応にかなり幅があります。

1.そもそも水没の本体は修理しないお店

2.分解して乾燥した後に起動するか、部品交換で改善するか確かめるお店

3.分解して超音波洗浄機で洗い、その後乾燥させたのちに2のお店と同じく起動、部品交換を試すお店

大きく分類すると上記3種類の対応に分かれます。

Appleストアは1の対応ですね。水没した本体は部品交換対応ではなく本体交換が案内されます。
2の対応のお店は真水に近い水分の水没に向いています。預ける時間も短めなことが多いです。
3の対応のお店は油や香水、海水等、不純物が多い水分による水没にお勧めです。基板を再度水分に浸けることになりますので乾燥の時間も含め預ける時間が長くなりがちです。

今回のケースでは超音波洗浄をしてくれるお店で修理不可であったとのことです。
基板を確認したところ、表面は比較的綺麗に洗浄されていましたが、漏電が発生しており部品交換では改善しない状態である事が確認できました。

漏電原因であると推測される明らかにショートしたいくつかのコンデンサを取り外したものの微かに漏電が残った状態です。

そこで、さらに漏電原因を探す為メタルカバーを取り外したところ、複数箇所で腐食が進んでいるのを確認できました。

基板上のメタルカバーはヒートガンで熱を加えなければ取り外せない為、基板修理店でなければなかなか開けない場所です。

表面のみではなくカバーの裏側まで綺麗に洗浄し、損傷した部品を修理修復しなければ直らない故障もありますので水没で修理店に直せないと返却されてしまった場合でもまだ諦めるのは早いです。
FIREBIRDなら直る可能性があります。

ご紹介した写真のように何カ所か隠れた場所が腐食していましたので順番に腐食している箇所を取り外し、数値を確認、故障個所を少しずつ改善していきます。

漏電状態から微かな漏電へ、その後漏電は止まったものの起動しない状態を経てやっと起動に至りましたが、
起動したもののタッチ不良が残っており、さらに基板上を修理する必要がありました。

最終的にはタッチ不良も改善しました。
お客様の端末に取り付けられていたフロントパネルは故障しており使用できない状態であった為、部品交換を追加で実施して修理完了となりました。

iPhone水没復旧
他店で修理不可

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