iPhone12系の修理依頼が増加中
12系の発売が2020年10月、11月でしたので発売してから約1年半たちました。
12系の修理が今、じわじわと増えてきています。
今回ご依頼頂きましたのはiPhone12mini、外観を見たところヒビ等衝撃痕もなく、綺麗な見た目。故障詳細に記入頂いた内容によると、使用していた途中に突然電源が切れ、起動しなくなってしまったとのことでした。
何が起こってしまったのでしょうか?
フロントパネルを剥がして本体内部を確認したところ、水没跡もなく、見た目は綺麗でした。
目視での確認が終わったら次は通電してみてどういった起動不良、または動作不良が発生しているのかを確認&推測します。
漏電が発生していた
電気を通した際に、電気が漏れてしまう。いわゆる漏電状態になってしまっていることが判明しました。
漏電はどこから発生しているのか?
上下2層に分割出来るタイプの基板では、漏電症状が確認できたらまずは分割。
そして上下どちらの基板で故障が発生しているのかを切り分けます。
その後、故障している側のどこに問題が発生しているのかを調べる、という手順になります。
サーモグラフィを使う
サーモグラフィで大まかに場所を特定することが出来る場合があります。
顕微鏡を使う
顕微鏡で見た目をチェックしつつ数値を計測して原因の回路、そして部品を特定します。
処置してみるまで結果は分からない
基板修理では、原因の特定が出来たら処置へと移りますが、結果は処置後にしかわかりません。
同じ回路上で複数の部品が壊れていたり、とあるICチップを跨いだ先でさらに故障が発生していたりと、壊れた回路の修復から、修復後の数値のチェック、起動電流を流しての確認と成果を確認しながらの作業となります。
フロントパネル部品やバッテリー部品のように、付け外しが容易であれば直す前にお知らせも出来るのですが、基板の処置は仮で試すということがほぼ出来ません。
その為、FIREBIRDへのご依頼につきましては、ホームページに記載の通り、本体・基板調査と基板の修理を同時並行で行っておりますので端末起動またはバックアップデータを取得できた時点で成果報酬が発生します。
壊れた本体からデータを救出するならFIREBIRD
無事、故障に対しての処置が完了して起動が確認できました。
今回の故障では、基板の一部分のみの故障であり、取り付けられていた部品には問題がありませんでしたので追加料金も発生せずという結果になりました。