朝起きたら画面が映らない
本日は、朝起きたら、音は鳴るが画面表示がされなくなってしまっていたiPhone8のご依頼をご紹介致します。
朝起きたら起動しなくなっていたというご依頼はよくご紹介出来ていますが、朝起きたら画面が映らないという故障はあまり数が多くありません。
画面が映らないけれど音は鳴る、震えるという故障自体は「起動しない」「リンゴマークから進まない」の次に多いともいえる故障ではありますが、「起動しない」「リンゴマークから進まない」故障と比べると事例数はかなり減ります。
故障原因として考えられるのは
画面が映らないけれど音は鳴る、又は震える場合、最初に確認するのはフロントパネル部品の故障ではないかというところです。
今回のご依頼では既に部品交換で直らないと言われたとの記載がありましたが、到着後は改めて、”本当に”部品交換で直らないのかの確認を実施します。
やはり部品交換では改善しないことを確かめてから基板の調査修理へと移ります。
画面が映らない原因は回路?IC?
画面が映らない原因となりやすいのはフロントパネル部品に電気を送る回路です。
次に画面表示を司るICチップの破損が考えられますが、まずは関連する回路のチェックから実施する事になります。
関連する回路の中でも比較的壊れる事の多い箇所を計測します。
故障している回路を見つけたら、その回路上のどの部品が原因かを調査、確認し修復作業を実施します。
実際に部品の取り外し等、作業を進めないと最終的に起動できる状態に直ったのかはわかりません。一カ所を直したら数値上一時的には改善するが電気を通すと再発したり、一カ所を直したら次の故障箇所が判明したり、故障箇所が複数箇所に渡っていたということもよくある事例です。
数値が改善した=修理完了ではない
修復作業によって、取得出来る数値が改善したとしても修理完了とはならない事があります。特に水没機体の場合等は、故障箇所が複数回路に渡っていることも。
今回のご依頼端末は水没跡もなく、綺麗な外観の基板でしたので故障箇所は限定的でした。
リンゴマークから進むことを確認する
画面が映らないという症状の場合、このようにリンゴマークが点くところまで修理出来れば跡はそのまま起動する事がほとんどです。
残念ながら、画面が表示出来ていなかった状態でもタッチ機能が効いていて「iPhoneは使えません」というパスコードを複数間違えてデータが取れない状態になってしまう事もあります。
「iPhoneは使えません」で、「○分後にやり直してください」」の表示が無い場合はiPhoneからデータを取り出す事は出来ません。
ご依頼品は無事パスコードの入力画面が表示されました。
画面が表示されていない間、ゴーストタッチは発生していなかったようです。
画面が映らなくなってしまった際には「iPhoneは使えません」状態になってしまう可能性がある為、なるべく早く修理店に持ち込む事をお勧めします。
iPhoneデータ復旧