《よくある不具合》リンゴマークから先へ進まない・リカバリ画面になってしまった
本日のデータ復旧事例をご紹介する前に、FIREBIRDに多く寄せられるご相談内容と、それにまつわるお話をさせていただきます。
当店では、水没・原因不明の起動不良・他店修理不可などのほか、
・リンゴマークから先へ進まない
・突然リカバリ画面になってしまった
といった症状のご依頼も多くいただいており、実際にこれらの症状からデータ復旧に成功した事例も数多くございます。
iOSの不具合と思われがちですが、「リンゴループ」や「リカバリーモード」に陥ってしまう原因は一つではありません。
水没や落下といった物理的な要因の場合もあれば、iOSアップデートが引き金になるケースもあります。
そして意外と多いのが、不具合発生後の操作や対処によって症状が悪化してしまうケースです。ちょうど2025年の年末頃、
「iPhoneの日付を未来にすると空き容量が増えるらしい」
「キャッシュが消えて軽くなる」
といった情報がSNSで話題になりました。
実際に「これって本当ですか?」とご相談を受けることもあり、試されている方もいました。
こういった小技的な対処法は、端末の状態によっては別の不具合を引き起こす可能性があります。
容量の表示が一時的に増えたように見えることはあるかもしれませんが、あくまで“見かけ上”の変化であり、内部の状態が改善しているわけではありません。
中には「操作した直後から様子がおかしくなり、リンゴループになってしまった」という流れでご依頼いただくケースも実際にありました。
不具合対処を試みる際は、事前によく調べた上で行うことが大切です。
また、症状が出ている状態での自己判断による操作には、十分ご注意ください。
水没→リンゴループ→起動しなくなった端末のデータ復旧
今回ご紹介するのは、水没後しばらくは使用できていたものの、
ある日突然リンゴループが発生しその後まったく起動しなくなってしまったiPhoneのデータ復旧事例です。
水没直後は問題なく使えていたとのことですが、内部では目に見えないダメージが徐々に進行していたと考えられるケースでした。
本記事では、水没をきっかけにリンゴループへ移行した端末から、どのようにデータ復旧を行ったのかを、実例をもとに解説していきます。
分解して水濡れ状態を確認
まずは水没の影響を確認するため、本体を分解して内部の状態をチェックします。
事前のご申告どおり、内部には明確な水没反応が確認できました。

楕円形の赤いシールが確認できるかと思いますが、こちらは本来は白色のシールです。水没した際、赤く変わるようになっています。

フロントパネル側・基板側ともに反応シールは真っ赤な状態で、相当量の水が内部へ侵入していたことがうかがえます。
水没影響や端末から煙が上がった等、危険のある故障端末の場合、
バッテリーコネクタを外せる状態にするなどして、安全を確保したうえで、
・電源ボタン操作
・充電反応
といった最小限の検証を行います。
※端末の状態によっては、安全面を考慮し、この工程を省略する場合もあります。

続いて、直流安定化電源(いわゆるDC電源)に接続し、通電時の電流の挙動を短時間で確認しましたが、漏電(ショート)は発生していない様子でした。
こちらは通電直後の電流値ですが、0Aからの変動は見られません。

また、外装の損傷も大きかったため、水没だけでなく落下などの衝撃による影響も考慮しつつ、総合的に調査を進めていきます。
これらの確認結果から、給電系の不具合が原因となって起動障害が発生している可能性が極めて高いと判断し、該当箇所に対して適切な処置を行いました。
バッテリーの交換を行い、起動状態で返却
基板の修復後、まずは基板にフロントパネルのみを接続し、
直流安定化電源(DC電源)から電源を供給したところ、パスコード入力画面まで進行することを確認しました。
(画像は緊急電話画面です。)

次に、修復完了済みの基板を元の本体へ戻して検証を行ったところ、元々搭載されていたバッテリーでは充電マークから先へ進まない状態でした。

この結果をお客様へご報告し、
・部品交換を行い、起動可能な状態で返却し、お客様ご自身でバックアップを行っていただく方法
・部品交換は行わず、当店にてiTunesを使用してデータを取得し、データのみをご返却する方法
の2通りをご案内し、ご相談させていただきました。
今回は部品交換をご希望とのことでしたので、バッテリー交換を含めた作業を実施し、起動状態にてご返却いたしました。
※部品交換をご希望の場合は、別途部品代が発生いたします。
どんな症状でもお任せください
今回の様にリンゴループ後起動しなくなった端末の他、
リンゴマークから先に進めない症状や、すでにリカバリーモードに入ってしまっている端末についても、
当店では診断・ご相談を承っております。
どのような故障でも、バックアップを取っていない状態で突然端末が起動しなくなりお困りの際は、
ぜひ一度FIREBIRDまでご相談ください。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
FIREBIRD基板修理センター
フリーコール: 0120-546-026
営業時間:10時~19時(休憩14:00~15:00) 【定休日:土日祝】


















