こんにちは、FIREBIRDの佐々木です。
本日はアプリの操作中に突然画面が点かなくなってしまいそのまま映らなくなってしまったというiPhone8のご依頼を紹介します。
症状としては画面が映っていないが本体自体は起動しており、マナースイッチを操作した際等のバイブレーターは作動する状態です。
部品交換を実施しているお店で新しいフロントパネルを取り付けてみてもらったが改善せずFIREBIRDにご依頼頂きました。
到着した本体は分解し、漏電をチェック。
漏電が無い事を確認した後に、申告通りの状態であるかの確認をさせて頂きました。
フロントパネルと基板のみでバッテリーを通さず直流電源で起動させます。
流れる数値から、基板自体が起動していることを確認。
そしてフロントパネルの映りである液晶表示がされておらず、フロントパネルを光らせるバックライトも点灯していないことも確認できました。
液晶×
バックライト×
起動○
という形ですね。
フロントパネル部品自体やそのケーブルに問題がある場合や、基板側のケーブル差込口であるコネクタに問題がある事も多いのでコネクタをじっくりと確認しておきます。
歯のように並んでいるピンには異物の混入やショートした焦げ跡等は確認できませんでした。
基板にフロントパネルのみを取り付けた状態で電気を通したりしながら、不具合の発生している箇所を探します。
正しい数値が取得出来ない回路、異常に発熱する箇所がないかを症状から壊れている可能性が高い場所にあたりをつけながら順番に調べていきます。
今回問題が発生していた場所はこちら、
基板背面の下側にあたる部分になるのですが、見た目は普通、綺麗です。
ショートして真っ黒等、変色があれば発見もしやすくご紹介した際にもわかりやすいのですが、こういった見た目は綺麗だけれど数値や動作に問題があるという壊れ方もあります。
問題となっていた箇所を取り外して数値を確認、基板上の電気の流れが正常に回復している状態を確認出来たらフロントパネルを仮で取り付けて起動させてみます。
白い背景に黒いリンゴのマークが表示されました。
表示されていなかった液晶と、点灯していなかったバックライトの機能が両方改善されています。
その後、画面が暗くはなってしまったものの、画面の明るさセンサーが取り付けられていないことによりフロントパネルの明るさが最低に落とされてしまった為に暗く表示されているだけで、パスコードの入力画面である事が確認出来ました。
タッチが効く事を確認したら、お客様の本体、部品に取り付けて動作を確認して修理完了。
明るさセンサーを取り付けたら無事明るい画面での表示が行われました。
部品の交換を取り扱っている修理店で修理出来なかったiPhoneはFIREBIRDで直る可能性があります。
ぜひご検討ください。