iPhone13Pro(A2636)高所から落下後に電源が入らなくなった本体のデータ復旧

FIREBIRD修理センターです。
今回は落下で全く起動しなくなってしまったiPhone13Proのデータ復旧についてのご紹介です。

落下しただけでどうして起動しなくなっちゃうの?

今回ご依頼頂いたiPhone13Pro、元々背面が割れている状態でご使用されていて、再度落下した際に起動しなくなったとの事でした。

・背面が割れている状態で使っていた
(強固なガラスが割れるほどの落下や衝撃が過去にあったと想定)
・再度の落下で起動し無くなった

この2つのキーワードから、最初の落下や衝撃により背面が割れ、基板上部品の足元にあるハンダに微かな浮きが発生。そこに再度強い衝撃が加わり、電気が流れたことでショートし起動不良しなくなったもの推測しました。

今回は背面のガラスが割れるほどの強い衝撃の後、再度落下したケースですが、小さな衝撃でも繰り返すことで徐々にハンダが剥離していき、ある日完全に基板から足が離れてしまい起動しなくなるということもあります。

また、ハンダの浮きや外れといった症状は強い衝撃だけでなく、水に濡れたことがきっかけで発生する場合もあります。濡れた状態で通電すると、本来電気が流れない部分にまで電気が回ってしまい、内部でショートが起こることがあります。
その後、表面上は乾いているように見えても、使用を続けることで内部が徐々に腐食し、ある日突然、電気が通らなくなるほど故障してしまうケースも少なくありません。
日常生活でiPhoneにかかる水分は、精製水ではなく不純物を含んでいます。この不純物が反応することでも、時間が経ってから不具合として表面化することもあります。

「少し濡れただけ」「その後問題なく使えていた」
このような場合でも、内部ではダメージが進行している可能性があります。
衝撃、水没はその時だけではなく後々の損傷原因となりますのでご注意ください。

ご依頼品の修理作業


今回の端末は事前のご申告通り背面が、いわゆる「バキバキ」状態。
特にカメラ付近の割れがひどく中身が見えています。手を切らないよう気を付けながら作業を行います。


まずは外した基板の全体的な導通を確認していきます。
定期健診でいえば胸や背中に聴診器を当てたりといった作業になります。加えて、心電図を取るような作業もあります。


続けて確認を行ったところ、メモリ付近で漏電が発生していることが分かりました。
この状態では、電源が入らない・途中で落ちるなどの不具合が起きます。状態をさらに詳しく確認していきます。


サーモグラフィーなどの専門機器を用いて確認を行ったところ、基板の一部が局所的に発熱していることを確認しました。
このような発熱は内部で異常が起きているサインです。

あわせて外観確認のため、顕微鏡を用いて該当箇所を確認しましたが、目視上では特に異常は見受けられませんでした。
その後さらに調査を進めた結果、発熱箇所と一致する不具合のあるコンデンサを特定し、当該コンデンサが起動不良の原因であると判断いたしました。

不具合が疑われるコンデンサを取り外し、電気が正常に流れていることを確認したうえで、必要最低限のパーツのみを取り付けて起動チェックを行います。
この際、電流の上がり方が「正常に近い挙動」を示している場合、起動への期待も自然と高まります。

(このように段階的に数字が上がっていく状態です。)

問題無く起動値に至ったので、今度は修復後の基板を端末に戻し、元々取り付けられていた各種パーツをつけての確認です。(段階を経て確認作業を行います)
ここでパーツの問題が見つかりました。

数分充電しましたが、充電マークから先に進みません。
この場合、「基板は直ったがパーツに不具合があることがわかった」という状況になります。
充電が溜まらない場合、バッテリー、またはライトニングコネクタ(充電口部)のパーツに問題があることが推測されます。


バッテリーを新品に交換したところ、正常に充電が進み、無事に起動を確認することができました。
お客様の中には、起動状態での操作が必要となるデータ(例:LINEのトーク履歴など)をご希望される場合もございますため、必要に応じてパーツ交換を含めた修理結果のご案内を行っております。

※なお、当店ではデータ取得を目的とした修理を基本としているため、部品に問題がない場合はパーツ交換のご提案は行っておりません。
ただし、ご希望のデータが起動状態での操作を必要とすると判断された場合には、当店よりパーツ交換をご案内する場合がございます。

受取り後はすぐにバックアップを。

今回のご依頼ではパーツ交換を行い、お客様ご自身でバックアップ操作が可能な起動状態にてご返却となりました。
ただし、基板故障・システム故障いずれの場合でも、一度改善した端末が再度故障した際の再修理は、成功率が大きく下がる傾向があります。
そのため、起動状態でのご返却ができた場合でも、端末到着後はできるだけ早くデータのバックアップを取得していただくようご案内しております。

壊れてもデータはまだ端末の中に残っている

端末が起動不能な状態であっても、データそのものが直ちに消失するわけではありません。
多くの場合、基板や電源系・システムの不具合によって読み出しができない状態になっているだけです。
適切な診断と処置を行うことで、一時的に起動状態を確保し、データ取得が可能となるケースもあります。(症状によってはデータのみでのお返しとなる事もあります。)
状態を悪化させないためにも、ご自身での対策(通電や複数回アップデートを繰り返すなどの操作)を行う前にFIREBIRDへご相談ください。

iPhoneデータ復旧

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