FIREBIRD修理センターです。
何の心当たりも無く原因不明で電源が入らなくなってしまったiPhone12ProMaxのデータ復旧事例をご紹介いたします。
はじめに
iPhone 12シリーズにおいて、“突然全く起動しなくなった”という修理依頼は多く頂きます。
どうして突然電源が点かなくなるのか、不思議に思うお客様の声を聴く事は少なくありません。
この手の「突然」「原因不明」トラブルには、以下のような背景が複合して存在することが多く、
■発売から時間が経過し(iPhone 12は2020年10月発売)、使用/充電サイクルが積み重なっている。
■急速充電環境が一般化しており、(意図しない)異なる電圧・電流での充電による、負担がかかっている
■非純正ケーブルや低規格アダプタの併用、またはコネクタ部の摩耗・汚染・接触不良が電源保護回路に影響を与えるケース
可能性を挙げればきりがありませんが、電源入力時・充電中に電流負荷が一時的に高まり、断続的に基板に負担がかかる状態での使用となり、劣化または破損(ショート)に至ることがあります。
ただ、電流値の異常など内部で起きていることは目に見えませんので、一般のお客様からすると「突然壊れた」と感じてしまうのも無理はありません。
では、バックアップを取っていない状態でiPhoneが突然故障してしまった場合、データはどうなるのか?本当に復旧できるのか?
実際に当店で対応したiPhone12ProMaxのデータ復旧事例をもとに、その答えと修理の流れをご紹介します。
電流の観察~データ復旧まで
初期確認では外観上の損傷はなく、端末を機械的に分解し、基板だけの状態でのチェックでも水没による腐食や目視による焦げ跡などはありませんでした。

続けて電流測定をしていきましょう。
直流安定化電源(いわゆるDC電源)につなぎ電流を観察しました。

電流値を見たところ、電気が漏れている状態である事が判明しました。
基板上の部品がショートし、「短絡」と呼ばれる状態となると、通電した際にこのように電流が漏れてしまうようになります。
このような場合はすぐに直流安定化電源のスイッチをオフにします。なるべく電気を流す時間を少なくするためです。

ショート(短絡)を確認したので次はその場所を探す作業となりますが、【基板の分割】が必要です。
iPhone12シリーズ以降、iPhoneXシリーズや11シリーズの2層基板とは違って半田の接合面がとても強力になっています。
熱し過ぎは良くないですが、最適なタイミングで基板を分割することがポイントです。

分割した終えた後は赤外カメラを使用しショート箇所を探します。
ここでは分解された基板のどちらに原因があるのかから確認し、原因がある方の基板をさらに調査して故障箇所を特定します。

発熱、ショート傾向が観察された箇所から回路を遡り、故障箇所の修復を終え、再度基板を接合し直したら、まず「ディスプレイのみ」を取り付け、あとは直流安定化電源にてチェックを行います。
問題なければ基板を本体に戻して今度はバッテリー取り付け状態で電源を入れ確認です。1時間ほど充電器に挿したままにする等、確認を終え問題が無ければお客様へ結果の報告→ご返却となります。
盗難デバイスONの場合
今回ご紹介した端末は、盗難デバイス設定がONとなっていました。

この設定がオンの場合、自宅以外でバックアップを作成しようとすると、Face IDやTouch IDの生体認証が必要になり、当店ではバックアップ代行ができません。
その場合にはバックアップ操作に問題のない状態まで修復を進め、ご返却となりますので、お客様自身でバックアップを作成、またはクイックスタートによるデータ移行を行っていただく必要がございます。
※当店ではデータ復旧を目的とした修理を行っております為、【動く状態】=【使用できる状態】ではございません。
こうした点も含め、ご依頼後は状況に応じて分かりやすく丁寧にご説明をさせていただいております。
また、修理結果が分かった際には、復旧後の端末の状態に合わせて必要なご案内をしっかりお伝えいたしますので、どうぞご安心ください。
データ復旧の為には
データのバックアップを行うためには、まず端末がきちんと起動できる状態まで直す必要があります。
当たり前ではありますが、セキュリティ機能やOSが動いていない故障したままの状態では、内部のデータだけを取り出すことはできません。
仮の話であってもそのようなことが可能な端末は機密性・信頼性の面で重大な問題を抱えた設計となり存在してはならないものです。
iPhoneやAndroidはセキュリティがとても強固に作られているため、バックアップを行う際も、端末を正しく復旧させたうえで、適切な手順でデータを取得する必要があります。
まとめ
原因不明の起動不良や、重度故障に対応できる体制を整え、他店で断られた修理相談にも応えられることが当店の強みです。
原因不明での故障の他、水没、車にひかれた等で損傷の激しい状態、リンゴマークから先に進まない症状など、
バックアップデータを取得していない状態でiPhoneが壊れお困りの方、データ救出をご希望の際は、ぜひFIREBIRDをよろしくお願いいたします。
FIREBIRD基板修理センター
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営業時間:10時~19時(休憩14:00~15:00) 【定休日:土日祝】


















