iPhoneSE3(A2782)暑い日に使用していたら高温注意の表示が出て起動しなくなった本体のデータ復旧

今回は暑い日に使用していたら高温注意の表示が出て、
その後起動しなくなってしまったiPhoneSE3のデータ復旧についてご紹介させて頂きます。

iPhoneSE3の記事が続きますが、少しずつご依頼頂く機会が多くなってきた機種となりますので、引き続いてのご紹介です。

ご依頼内容

■機種:
iPhoneSE3

■考えられる故障原因や、直前の本体の様子:
具体的な故障原因は不明だが、故障の数日前に端末が高温状態となり、警告表示が出ていた為、ケースを外し室内で冷却することで一時的に使用再開が可能となったが、その数日後に使用中突然ブラックアウトし、以降は完全に起動不能となった。

ご依頼端末到着~調査・診断まで

お客様からご依頼頂いた端末が当店に到着いたしましたら、開梱・登録作業を行い、診断・調査に入ります。
FIREBIRD サービスの流れにご依頼からご返却までの流れをご案内しております。)

今回、高温注意の後、数日は使えていたとの事でしたので、まずは届いた時点の状態で「電源ボタンを押す」、「充電器に挿して反応があるか」等の確認を行いました。
何れも反応がなく、一般的なパーツ交換(バッテリー・ディスプレイなど)では改善が見込めない状態であると判断しました。

次に本体を開けたところ、フロントパネル側に貼ってあるシールが赤く変色していましたので、
水没の影響があったこと事を確認しました。内部の様子を確認しつつ、分解を進め、

本体から基板を取り出し、


直接電気を流して確認したところ、0Aのままである事を確認しましたが、

別の機器を使用し「電源を入れる操作」と同様の電気の流し方を行った瞬間2A近い数値になりました。

この時点でメモリ付近に不具合があると予測を立てたところで、次は実際に修理作業へ入っていきます。

修理~結果報告まで

水没の反応を確認していますので、基板の状態を見て錆びや腐食が発生していないか見てみます。
すこしぬれた跡が確認できますが目立った錆びや腐食などはありませんでしたので、軽くクリーニングを行い、次の作業へ移ります。

サーモグラフィー等、必要に応じた機器を用いて損傷部位特定し、予測していたメモリ付近回路にショートが見つかったため、そちらの修復作業を行いました。

基板の修復後は、抵抗値を測定し、正常値へ戻っていることを確認した上で、再度基板に直接電気を流します。
下記画像の様に断続的に数値が上がっていき、こちらの数値でも正常起動ができると判断し、



そのまま基板単体での起動テスト→基板を端末に戻しての実機でのテストへ進みます。

実機でのテスト際、元々取り付けられていたバッテリーでは問題がございました為、新しいバッテリーを仮付けしてAppleロゴ(リンゴマーク)の点灯を確認いたしました。

この時点で、お客様へ修理結果のご報告となります。

データ復旧完了~お客様へご返却

当ご依頼に限らず、当店では“データの取り出し”を目的とした修理を行っております。
そのため、端末を長期的にご使用いただける状態までの保証はできませんが、
今回の場合はバッテリー交換を行うことで起動可能な状態となり、バックアップの取得には支障のないレベルまで復旧することができました。

このようにパーツの交換が必要となった場合の修理結果ご報告の際には、

1.パーツを交換し起動状態でご返却(起動状態で引継ぎが必要な場合はこちら。別途パーツ代発生。)
2.当店修理環境下でバックアップデータを取得しデータでのお返し(本体は起動しない)

上記のように選択式でご提案をさせて頂いております。

今回、水没影響があった為、その点をしっかりとご説明の上、起動状態で引継ぎ操作が必要なデータをご希望との事で、部品交換をおこなって起動状態でのご返却となりました。
※当店での修理は全てデータ復旧を目的としています。部品交換ご提案におきましてもバックアップ取得目的となります。

パスコードもお伝え頂けましたので、部品交換後に動作確認も行い、設定アプリ>一般>情報にてデータが残っていることを確認しました。
※当店では、動作確認およびバックアップデータ取得のための操作以外はお客様端末の操作は致しません。
作業中に端末操作が必要な際もお客様データにアクセスしないよう、プライバシーマーク取得事業者として、社員およびスタッフの教育およびオペレーション遵守の徹底をしております。
FAQ(パスコードについての項目より)

技術的考察とワンポイントアドバイス

今回のように「高温注意」が出るケースでは、バッテリー膨張や画面不良に至る前段階で基板が先にダメージを受けることもあると考えています。

今回のご依頼のように、「高温注意が出てしばらく放っておいたら使えるように戻ったから使っていたら、今度は電源が点かなくなった」というご申告内容は度々お見かけいたします。
高温注意後、本体への通電(通常利用含め)を繰り返すとさらなる破損を招くため、症状発生後は使用できたとしても、早めにバックアップを行い、機種変更をおすすめいたします。

また、高温注意の不具合に限らず、iPhoneの調子が少し変だな?と思ったら大切なデータはバックアップしましょう。

まとめ

夏場の高温環境下では基板への負荷が集中する傾向があります。
年々気温はあがり今年の夏は高気温が長く続いた影響もあり、高温による不具合のご依頼を多く頂きました。

高温での不具合に限らず、他店で修理不可と診断された端末や、水没、リンゴマークから先に進まないなど、様々な症状に対応をしております。
(本体が原型を留めていないほどの衝撃があった場合でも基板が割れたり折れたりしていない場合は可能性があります。)

iPhoneデータ復旧の可能性はございますので、バックアップを取っていないまま故障してしまった場合でも大切なデータを諦めずにご相談いただければと思います。

iPhone電源復旧

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