水没疑いのあるiPhone 13からデータそのまま復旧成功!
洗濯機で回してしまった、突然の雨にあたってしまった等、予期せぬタイミングで大切なiPhoneが水に濡れてしまうことがあります。
今回は、iPhone 13のデータ復旧事例をご紹介します。
雨に濡れたあと本体が熱くなった
お客様からのご相談内容は、「iPhone 13が雨に濡れてしまい、数日後本体が熱くなって電源が入らなくなってしまった。修理店で内部に水滴が無いことを確認したが、新品のバッテリー、パネルを点けても電源は入らなかった」というものでした。
しかし、端末の中にあるバックアップを取っていない大切なお写真など、どうしても取り戻したいデータがあり、FIREBIRDにご依頼頂きました。
外観と基板の状態確認
赤い丸の部分、一点に強い衝撃があった痕跡があります。
基板のみの状態にし、確認したところ、一見してきれいに見えます。
iPhone 13はA15 Bionicチップ搭載のロジックボードを採用しており、基板は上下2層構造になっています。
雨に濡れてしまったということなので、上下2層になっている基板内部への浸水、ICチップの下に腐食が進んでしまう可能性などがも考えられますので、データ復旧は早期の処置が重要です。
また、iPhoneに限らず機械全般、水に濡れると内部の電流経路がショートする可能性があります。
温度差の激しい場所、お風呂場などでの使用、プールや海での撮影はやめましょう。
電源供給と電流チェック
続いては、専用の機器を使って基板に電気を流したところ、一瞬で「0A→1.9A以上」へ跳ね上がり、起動段階へ進まないことを確認しました。
引き続きの調査にて、メモリ電源回路内、チップ部品不具合による起動障害を確認しました。
不具合箇所の修復を実施し、改めて電気を流してみましょう。
データ復旧に成功
再度専用の機器にて電気を流したところ、0Aからと段階的に数字が増え、システムが正常に起動していることを確認しました。
つまり、CPUが動き、メモリからiOSを読み込んでいると考えられます。
不具合が解消されたことが確認できましたので、ディスプレイを仮付けします。
電池マークが表示されましたので、このタイミングで充電がしっかりとたまるかの確認も行いました。
正常に充電されることを確認し、パスコード入力画面で表示・タッチ機能の確認を行い安定ししている事が確認できましたので、お客様へ結果のご報告を行います。
今回故障箇所がメモリ付近回路となり、今後も起動が不安定となる可能性があることをお知らせし、
お受取り後は一番にバックアップ操作を行って頂く様、ご案内いたしました。
慌てずFIREBIRDへご相談を
水に濡れたiPhone、つい電源が入るか試したくなりますよね。でもちょっと待ってください。
iPhoneは、電源が入っていない状態でも基板上には微量の電流が流れています。そこに電源ボタンを押したり、充電ケーブルを挿したりすると、大きな電流が一気に流れ、ショートや基板の損傷を引き起こす危険性があります。
機械であれば電源が入っていない間にも微量の電気は流れているものだから、水にぬれたあとに電源を入れても別に大丈夫という考えもありますが、さらなるショートや損傷を招く恐れがある事も事実です。
水没直後の「電源オン」は、命取りになることも。
データを守るためにも、なるべく早めに専門店へご相談ください。
「データ優先の修理」お任せください!
部品交換のお店や、正規店等にお持ち込み頂き、
「データを残した状態で修理することは出来ません」
「基板が壊れているからもう直りません。」
と診断を受け、他店で修理不可の場合でもまだあきらめないでください。
当店では、水没(軽度・重度問わず)・朝起きたら突然電源が入らなくなっていた・リンゴマーク(リカバリ画面)から先へ進まない等、様々な症状のご依頼を承っております。
お困りの際にはぜひFIREBIRDへご相談・ご依頼ください。