充実した機能と高い利便性を持つiPhoneも、画面が映らないと役に立たなくなってしまいます。バックアップを取っていない人が急にそのような状況になると、非常に困りますよね。壊れてしまったと感じても、自分の手で何とか復旧したいと思うこともあるでしょう。今回はそのような人に向けて、iPhoneを直すために手軽に行える対処法や、画面がつかない状態でのバックアップの取り方を説明します。
画面がつかない場合の対処法
画面がつかなくなった場合、復旧が可能かどうかを確認することが大切です。ここでは4つのケースに分けて、その確認も含めた対処法を紹介します。
充電切れの場合
iPhoneの使用中に突然画面が消えてしまった場合、充電の残量不足を疑いましょう。充電の残量は画面の右上に表示されていますが、アプリを使っていると隠れるケースもありますし、操作に夢中になりすぎて見ていないケースもあります。ですから、残量不足だと思っても確信を持てないこともあるでしょう。この場合の対処法は電源ボタンを押すことであり、残量が足りなければ「バッテリー切れ」の画面が表示されます。ただし、極端に残量が減っていると、その画面すら表示されないので、まずは充電を試してみると良いでしょう。
ホームボタンが反応する場合
ホームボタンが反応するなら、iPhoneの本体に異常があるのではなく、アプリが悪影響を及ぼしている可能性があります。たとえば、メモリの過剰な占有により、フリーズして画面が正常に表示されなくなるケースもあるのです。ホームボタンを2回連続で押すとマルチタスク画面が表示されます。使用したアプリの中から直近のものを選んで、スワイプによって終了させましょう。そのアプリのフリーズだけが原因なら、この一連の操作によって復旧するでしょう。
電源ボタンが反応する場合
たとえホームボタンが反応しなくても、本体が故障しているとは限りません。電源ボタンは反応するケースもあるので試してみましょう。問題がなければ、長押しすると「電源オフ」の画面が表示されます。電源が完全にオフになるのを待って、もう一度長押ししてiPhoneを立ち上げると、その時点で復旧は完了です。ただし、異常の原因になったアプリが同じ現象を引き起こす可能性があります。予防策として、マルチタスク画面を表示し、最後に使用したアプリを終了させることも大事です。
ホームボタン・電源ボタン共に反応しない場合
ホームボタンと電源ボタンの両方が反応しなくても、強制終了を実施するという対処法が残されています。iPhone8以前の機種の場合、10秒ぐらいホームボタンとスリープボタンを同時に押ししましょう。そうして、iOSデバイスを自動再起動させることで復旧できる見込みがあります。iPhoneX以降の機種は、音量を上げるボタンと下げるボタンを一度ずつ押すことが最初のステップです。それから電源ボタンを長押して、iOSデバイスの自動再起動が成功すれば、普通に使えるようになります。いずれの場合も、iPhone内部の処理を邪魔しないように、起動が完了するまで待たなければなりません。
画面が映らない場合でもバックアップが取れる可能性が！
落下などでiPhoneを破損させた場合、画面がまったく映らなくなることも珍しくありません。どこを触っても反応せずにバックアップを取れないのが一般的ですが、実はまれにタッチ操作を行えるケースもあります。画面が消えていても、マナーモードのスイッチを操作すれば、起動しているかどうかの判断が可能です。オンとオフを切り替えたときに、バイブレーションが正常に作動するなら起動しています。また、パスコードロックの解除を利用することで、タッチ操作の可否についても確認が可能です。入力する番号をわざと間違えれば、その際のバイブレーションの反応で判断できます。
ただし、画面が普段どおりには見えていない状態なので、自分の感覚を信じて操作しなければなりません。パスコードを正確に入力するときは、番号の位置を思い出すために集中力を高めることが不可欠です。上記の作業が完了したら、パソコンにつないでiTunesでバックアップを取りましょう。
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