iPhoneを水に落とした直後は、あわてて電源を入れたり、充電したり、振って水を出そうとしたりしがちです。
しかし、水没直後の対応を間違えると、内部のショートや腐食が進み、本体の故障だけでなくデータ復旧の難易度まで一気に上がることがあります。
特に重要なのは、濡れたまま通電させないこと、外側の水分を落ち着いて除去すること、そして乾いたあとに動くなら最優先でバックアップを取ることです。
この記事では、2026年時点のAppleの案内に沿って、iPhoneが水没したときの正しい初動、やってはいけないNG行動、真水と海水・ジュースなどで対応が変わるポイント、修理店の選び方まで、わかりやすく整理して解説します。
ポイント|iPhoneが水没したらこの順で対応
- すぐに充電ケーブル・アクセサリを外す
- 電源が入っていても、必要以上に操作せずできるだけ早く電源を切る
- ケース類を外し、表面の水分を糸くずの出にくい柔らかい布で拭く
- コネクタを下向きにして余分な水分を抜き、風通しのよい場所で自然乾燥
- 乾いたあとに起動できるなら、まずバックアップを取る
- 動作がおかしい、または大切なデータがあるなら、早めに水没対応の修理店・復旧店へ相談する
目次
- iPhoneが水没したときにまず知っておきたいこと
- iPhone水没時にやってはいけないこと
- iPhoneが水没した直後の正しい応急処置
- 「液体が検出されました」と表示されたときの対処法
- 真水に落とした場合の対処ポイント
- 海水・ジュース・コーヒー・お酒など真水以外に落とした場合
- iPhone水没後に起こりやすい症状
- 起動するけれどスピーカーや音だけおかしいときの対処法
- 乾いたあとに動くなら最優先でバックアップを取る
- iPhoneは防水じゃないの?耐水性能の正しい見方
- 水没に関するよくある質問(FAQ)
- 修理に出すべきケース
- iPhoneの保証は水没で使える?保証対象外になるケースとAppleCare+
- iPhone水没修理店の選び方
- iPhoneの修理店ができること
- 修理店は大きく2種類
- 民間の修理店に依頼する時に気になるあれこれ
- 実際の修理事例!「FIREBIRD」の場合
- 水没修理の流れは?FIREBIRDの場合は2パターン
- FIREBIRDの水没修理4つのポイント
- FIREBIRDの水没修理Q&A
- 突然の水没も落ち着いて対処しよう!
iPhoneが水没したときにまず知っておきたいこと
最近のiPhoneには防沫・耐水性能を備えたモデルがありますが、これは「水没しても絶対に壊れない」ことを意味するものではありません。
耐水性能は使用年数や落下、パッキンの劣化、過去の修理歴などでも変わり得ますし、液体による損傷は保証対象外になる扱いが基本です。
また、水没トラブルで本当に怖いのは、その場では動いていても安心できない点です。
内部に残った水分や不純物によって、数時間後・数日後に起動不良、充電不良、Face ID不具合、音の異常、画面トラブル、基板腐食が起きることがあります。
そのため、水没後は「今動くか」だけで判断せず、データ保護と内部ダメージの進行防止を優先して考えることが大切です。
iPhone水没時にやってはいけないこと
水没後の誤った処置は、被害を広げる原因になります。まずはNG行動を押さえておきましょう。
1. 濡れたまま充電する・ケーブルを挿す
もっとも危険なのが、濡れた状態で充電することです。
コネクタ内や本体内部に水分が残ったまま通電すると、ショートや部品損傷につながります。
「液体が検出されました」の警告が出た場合はもちろん、警告が出なくても、水没直後は有線充電やPC接続を避けてください。
2. 動作確認のために何度も電源を入れる
「まだ使えるか確かめたい」と何度も起動確認するのも危険です。
通電回数が増えるほど、内部でショートや腐食が進むリスクが上がります。
特に、電源が入らない状態から無理に起動を繰り返すのは避けましょう。
3. ドライヤー・ヒーター・電子レンジで乾かす
高温で乾かそうとすると、熱で部品や接着層を傷めるおそれがあります。
電子レンジは論外として、ドライヤーの温風やヒーターも基本的にNGです。
外側だけ乾いたように見えても、内部の液体や不純物が残れば根本解決にはなりません。
4. 強く振って水を出そうとする
iPhoneを振ると、水分が奥へ広がったり、別の部位へ回り込んだりすることがあります。
スピーカーやコネクタの水を勢いで出そうとするのは逆効果になりやすいため避けましょう。
5. 綿棒・ティッシュ・紙をポートの奥に入れる
コネクタ内部に異物を入れると、端子を傷つけたり、繊維や紙片が残ったりするリスクがあります。
見える範囲をやさしく拭くのは構いませんが、奥に押し込むような掃除はNGです。
6. 米の中に入れて乾かす
以前からよく聞く方法ですが、現在はおすすめできません。
細かな粉や破片がポートに入り込むリスクがあり、乾燥方法としても確実とはいえません。
基本は風通しのよい場所で自然乾燥です。
7. 自分で分解する
iPhoneは精密機器であり、自己分解は破損や再組立不能の原因になります。
防水シールの再施工、基板洗浄、腐食確認まで含めると専門設備が必要です。
データを守りたい場合ほど、無理に開けないほうが安全です。
iPhoneが水没した直後の正しい応急処置
ここからは、iPhoneを水に落とした直後に行うべき対応を、順番に解説します。
1. すぐに水から取り出し、ケーブル類を外す
まずはiPhoneを水から取り出し、充電ケーブル・イヤホン・変換アダプタ・外付けアクセサリなどがついている場合はすべて外します。
すでに充電中だった場合は、iPhone側だけでなく、できればケーブルの反対側も電源アダプタから外してください。
2. 電源が入っているなら、できるだけ早く電源を切る
画面が点いていても、そのまま使い続けるのは危険です。
可能なら通常操作で電源をオフにし、その後は必要以上に触らないようにします。
ただし、画面が暴走していたり、操作中にさらに被害が広がりそうなときは、無理な操作を増やさず、まず乾燥へ移る判断も有効です。
3. ケース・カバー・ストラップ類を外す
ケースやアクセサリがついたままだと、水分がこもりやすくなります。
本体の外装とケースのすき間、ボタン周辺、カメラまわりなどに水が残りやすいため、外せるものは外しておきましょう。
4. 本体表面の水分をやさしく拭き取る
糸くずの出にくい柔らかい布で、表面の水滴を拭き取ります。
LightningポートまたはUSB-Cポート、スピーカー穴、マイク穴、SIMトレー周辺は水が残りやすいので、押し込まず、表面中心にやさしく水気を取るのがポイントです。
5. コネクタを下向きにして余分な水を抜く
Appleの案内でも、コネクタ部を下向きにして、手のひらの上で軽くたたいて余分な液体を落とす方法が案内されています。
強く振る必要はありません。あくまで、下向きで余分な水を逃がすイメージです。
6. 風通しのよい乾いた場所で自然乾燥させる
そのまま、風通しのよい乾いた場所に置いて自然乾燥させます。
直射日光や高温環境は避け、無理に熱を加えないでください。
有線充電やアクセサリ接続はすぐに再開せず、十分に時間を置くことが重要です。
「液体が検出されました」と表示されたときの対処法
最近のiPhoneでは、LightningまたはUSB-Cコネクタ部に液体が残っていると、液体検出の警告が表示されることがあります。
この表示が出たら、まずケーブルを外し、コネクタを下向きにして余分な液体を抜き、自然乾燥させてください。
目安としては、30分以上あけてから再接続を試し、まだ警告が出る場合はさらに乾燥を続けます。
完全に乾くまで最長24時間程度かかることもあるため、「少し乾いたから大丈夫」と自己判断して繰り返し挿し直さないことが大切です。
なお、どうしても緊急で充電したい場合でも、水没直後の有線充電はおすすめできません。
機種や状態によっては、十分に乾いたことを確認したうえでワイヤレス充電を検討できる場面もありますが、発熱や内部ダメージが疑われるときは無理をしないでください。
真水に落とした場合の対処ポイント
洗面台、浴槽の水、雨水など、比較的汚れや塩分の少ない液体での水没では、まずは通電を避けながら自然乾燥を進めるのが基本です。
外側を拭き、コネクタを下向きにして余分な液体を逃がし、その後は十分に乾かします。
「少し濡れただけ」「すぐ拾ったから大丈夫」と思っても、スピーカー穴やコネクタ、SIMトレー周辺から内部に入り込んでいることがあります。
表面だけ見て判断せず、少なくともその日は慎重に扱うのが安全です。
海水・ジュース・コーヒー・お酒など真水以外に落とした場合
海水、スポーツドリンク、ジュース、コーヒー、味噌汁、アルコール類など、真水以外の液体は特に注意が必要です。
理由は、水分が乾いても、塩分・糖分・酸・不純物が内部に残り、腐食やベタつき、導通不良の原因になるためです。
この場合も、まずやるべきことは通電を止めることです。充電や起動確認は避け、表面を拭き取ります。
ただし、内部に不純物が入っている可能性が高いため、真水の水没よりも早めに修理店・基板洗浄対応店へ相談する重要性が高いと考えてください。
古い記事では「真水で洗い流す」といった案内が見られることもありますが、一般ユーザーが自己判断で追加洗浄する方法はリスクも大きく、現在は安易におすすめしにくい対処です。
特にデータが重要な場合は、自己流の処置を増やすより、早めに専門店へ持ち込むほうが結果的に安全です。
iPhone水没後に起こりやすい症状
水没後は、すぐに完全故障しない場合でも、あとから以下のような症状が出ることがあります。
- 電源が入らない・再起動を繰り返す
- 画面が映らない、タッチが効かない、表示が乱れる
- 充電できない、充電が不安定
- スピーカーの音がこもる、音割れする、マイクが不調
- Face IDやカメラが使えない
- SIMを認識しない、圏外になる
- 本体が異常に熱い
- しばらくしてから突然起動しなくなる
これらは一時的な水分残りで起きることもあれば、基板・コネクタ・各種部品の腐食や損傷が原因のこともあります。
症状が軽く見えても、放置で悪化するケースがあるため注意が必要です。
起動するけれどスピーカーや音だけおかしいときの対処法
水没後によくあるのが、「電源は入るが、音がこもる」「通話で相手に声が届きにくい」「スピーカーが割れたような音になる」といった症状です。
この場合、スピーカーやマイク周辺に水分が残っている可能性があります。
まずは充電や不要な操作を控え、スピーカー側を下にして、乾いた柔らかい布の上に置いて自然乾燥させてください。
改善を急いで大音量を鳴らしたり、振ったり、エアダスターを吹き込んだりするのは避けましょう。
一時的に改善しても、内部に不純物や腐食が残っていると再発することがあります。
音の異常が続く、通話品質が戻らない、マイク不良がある場合は、スピーカー・マイク部品だけでなく基板側の点検も視野に入ります。
乾いたあとに動くなら最優先でバックアップを取る
水没後のiPhoneが起動し、タッチ操作や接続ができる状態なら、最初にやるべきことはバックアップです。
「いま使えている」ことと「これからも安全に使える」ことは別です。水没端末は突然悪化することがあるため、データ保護を最優先にしてください。
バックアップ優先順位の目安
① まず写真・動画・連絡先・メモなど重要データの保全確認
② 可能ならiCloudまたはPC/Macに端末全体をバックアップ
③ LINEなど個別引き継ぎが必要なアプリ設定も確認
iCloudでバックアップする方法
iPhone単体で進めたい場合は、設定 → 自分の名前 → iCloud → iCloudバックアップから確認できます。
「このiPhoneをバックアップ」がオンになっているかを確認し、必要なら「今すぐバックアップを作成」を実行します。
ただし、iCloudの空き容量が足りないとバックアップは完了しません。
写真や動画が多い端末では、無料容量だけでは不足しやすいため、事前に空き容量も確認しておくと安心です。
Macにバックアップする方法
Macでは、現在は主にFinderからバックアップします。
iPhoneをMacに接続し、FinderでiPhoneを選択したあと、「このMacに iPhone 内のすべてのデータをバックアップ」を選んで実行します。
健康データやパスワードなども含めて保存したい場合は、ローカルバックアップの暗号化も検討してください。
Windowsにバックアップする方法
Windowsでは、現在はAppleデバイスアプリでのバックアップが基本です。
環境によってはiTunesを使う場合もありますが、これから新しく行うならAppleデバイスアプリを中心に考えるとわかりやすいでしょう。
接続後、端末を選択し、バックアップを実行します。
アプリごとの引き継ぎも忘れない
LINE、ゲーム、認証アプリ、金融系アプリなどは、iPhoneのバックアップだけでは不十分なことがあります。
アカウント連携、引き継ぎ設定、メールアドレス登録、パスワード確認など、個別に必要な準備がないかも確認してください。
iPhoneは防水じゃないの?耐水性能の正しい見方
「iPhoneって防水じゃないの?」と思う人は多いですが、正確には完全防水ではなく、防沫・耐水・防塵性能を備えているという表現が適切です。
Appleも「防水」ではなく、基本的に耐水という考え方で案内しています。
つまり、日常の水しぶきや短時間の水没にある程度耐えられるモデルは増えていますが、どんな状況でも水濡れに強いわけではありません。
入浴中の使用、プールや海での使用、強い水圧がかかる環境、洗剤・海水・ジュースなどへの接触は、耐水性能の想定を超えることがあります。
さらに重要なのは、耐水性能は永続的ではないという点です。
経年劣化、落下による微細なゆがみ、過去の修理歴、パッキンの消耗などによって、購入時と同じ耐水性を保てないことがあります。
そのため、「この機種はIP68だから絶対大丈夫」と考えるのは危険です。
iPhoneの耐水性能は世代でかなり違う
iPhoneの耐水性能は、世代ごとに差があります。古いモデルほど水濡れには弱く、新しい世代ほど耐水等級は高い傾向があります。
iPhone 6s以前
iPhone 6s以前の世代は、正式な防沫・耐水等級がありません。
この世代は、少しの水濡れでも故障リスクが高く、うっかり洗面台やトイレ、雨、水たまりなどで濡らしただけでも不具合につながることがあります。
水回りで使う場合は、特に慎重な取り扱いが必要です。
iPhone 7 / iPhone 8 / iPhone X / iPhone XR / iPhone SE(第2世代・第3世代)など
このあたりの世代では、IP67等級のモデルが多く見られます。
IP67は、粉じんに対する高い保護性能と、一定条件下での一時的な水没耐性を持つ等級です。
ただし、これはあくまで工場出荷時の試験条件に基づくもので、実際の使用環境や経年劣化までは保証しません。
iPhone XS / XS Max / 11 / 11 Pro / 11 Pro Max
この世代は、モデルによってIP68になり、耐水性能が一段上がっています。
ただし、同じIP68でも、モデルによって試験時の最大水深条件が異なるため、「IP68だから全部同じ性能」とは限りません。
iPhone 12以降の多くのモデル
iPhone 12以降の多くのモデルでは、IP68の耐水性能が採用されています。
近年の主力モデルでは、IEC規格60529にもとづく試験条件で、最大水深6mで最長30分と案内されているものが中心です。
ただし、ここでいう性能はあくまで管理された試験環境での数値です。
海水、石けん水、洗剤、温泉、プール、勢いの強いシャワー、高温多湿環境などは別問題であり、同じように考えてはいけません。
耐水性能があっても、水没後の対応は必要
耐水性能のあるiPhoneでも、水没後に何もしなくていいわけではありません。
特に重要なのは、濡れたまま充電しないことです。コネクタ部に水分が残っていると、液体検出の警告が出たり、通電でトラブルが広がったりすることがあります。
また、海水やジュース、コーヒー、アルコール飲料など、真水以外の液体がかかった場合は、乾いたあとも塩分・糖分・不純物が残りやすく、腐食や接触不良につながります。
「耐水だから平気」と放置せず、前章で解説した初動対応を行ったうえで、必要なら点検を受けるのが安全です。
「耐水=保証される」ではない
ここは誤解されやすいポイントですが、耐水性能があることと、水濡れが保証されることは別です。
たとえばIP67やIP68のiPhoneであっても、液体による損傷が発生すれば、Apple製品1年限定保証の対象外になるのが基本です。
つまり、最新機種ほど水には強くなっているものの、「水没しても保証で無料修理されるスマホ」になったわけではありません。
だからこそ、耐水性能を過信せず、濡らしたあとの初動とデータ保護が重要になります。
水没に関するよくある質問(FAQ)
Q. 水没したiPhoneは一晩乾かせば大丈夫ですか?
必ずしも十分とは限りません。
見た目が乾いていても、コネクタ内部や本体内部に水分が残っていることがあります。
特に液体検出警告が出た場合は、30分程度で再接続して反応を見ることはできますが、完全に乾くまで24時間ほどかかるケースもあります。
Q. 電源が入るならそのまま使ってもいいですか?
おすすめできません。
水没端末は、あとから腐食や接触不良が進むことがあります。
使える状態なら、まずはバックアップを優先し、その後に点検を検討するのが安全です。
Q. SIMカードは抜いたほうがいいですか?
物理SIMを使っていてSIMトレーがある機種なら、外側の水分を拭いたあとに取り外して確認しておくと安心です。
ただし、無理にこじ開けたり、濡れた状態で何度も出し入れしたりする必要はありません。
Q. 乾燥剤と一緒に袋へ入れておくのは有効ですか?
自然乾燥を補助する考え方としてはありますが、それだけで内部ダメージが解決するわけではありません。
真水以外の液体では、不純物による腐食リスクが残るため、過信は禁物です。
Q. 水没後に充電だけできないのはなぜですか?
コネクタ部に水分が残っている、端子が傷んでいる、充電口まわりや基板側に不具合が出ているなど、複数の原因が考えられます。
乾燥後も改善しない場合は、コネクタ清掃や部品交換だけでなく、内部点検が必要なこともあります。
Q. 海水やジュースに落とした場合は特に危険ですか?
はい。真水よりも危険度は高いと考えてください。
塩分や糖分、不純物が残ることで、乾いたあとも腐食やベタつきによる不具合が進みやすくなります。
こうしたケースほど、早めの専門相談が重要です。
修理に出すべきケース
水没後の応急処置でiPhoneを正常に動作させられなかった場合は、保存されたデータを自分で取り出そうとして無理をすると、かえって故障の範囲を広げてしまうリスクがあります。取り返しがつかない状況になってしまわないうちに、修理に出すことを検討しましょう。iPhoneの修理を受け付けてくれる修理店は多数あり、サービスメニューや料金、技術力の高さなどに違いがあります。大切なデータを取り戻せる可能性を少しでも高めるには、店舗のWebサイトなどに掲載されている情報を比較して、水没したiPhoneの復旧について実績が豊富な修理店を選ぶとよいでしょう。
次のような場合は、自然乾燥だけで様子を見るより、早めに修理店やデータ復旧対応店へ相談したほうが安全です。
- 電源が入らない、または起動が不安定
- 画面が映らない・タッチできない
- 充電できない、液体検出警告が消えない
- 海水・ジュース・コーヒーなど真水以外で濡れた
- 仕事のデータ、写真、LINE履歴など失いたくない情報がある
- 本体が熱い、異臭がする、挙動がおかしい
- 乾燥後はいったん使えたが、その後不具合が出てきた
iPhoneの保証は水没で使える?保証対象外になるケースとAppleCare+
iPhoneを水没させてしまったとき、気になるのが「Appleの保証で直せるのか」「費用はどのくらいかかるのか」という点です。
結論からいうと、通常の1年保証では、水没を含む液体による損傷は原則として保証対象外です。
一方で、AppleCare+に加入している場合は、過失や事故による損傷として修理サービスの対象になることがあります。ただし、無条件で無料になるわけではなく、所定のサービス料がかかる仕組みです。
また、Appleに修理を依頼する場合は、症状によって本体交換や初期化対応になることもあります。
そのため、水没後に一時的でもiPhoneが動くなら、保証の確認より先にバックアップを最優先で考えることが大切です。
iPhoneの保証には何がある?
iPhoneの保証は、大きく分けると以下の2つです。
Apple製品1年限定保証
iPhoneには購入時からApple製品1年限定保証が付いています。
これは、通常の使用環境で発生した製造上の不具合やハードウェアの不良に対する保証です。
たとえば、ユーザーに過失がないのに起きた自然故障であれば、保証対象として修理や交換を受けられる可能性があります。
ただし、ここで注意したいのが液体による損傷は別扱いという点です。
うっかり水に落とした、飲み物をこぼした、雨で大量に濡れたといったケースは、基本的に「通常使用で発生した製造不良」ではなく、事故や過失による損傷として扱われます。
そのため、標準保証だけでは水没修理が無償にならないケースがほとんどです。
AppleCare+
AppleCare+は、iPhone向けの有償サポートプランです。
Apple製品1年限定保証の内容に加えて、過失や事故による損傷に対する修理サービスや、優先サポートなどを利用できます。
現在のAppleCare+は、過去のような「2回まで」といった古い案内ではなく、過失や事故による損傷に対する修理を必要に応じて利用できる仕組みとして案内されています。
水没もこの「その他の過失や事故による損傷」に含まれることがあり、AppleCare+加入中なら、所定のサービス料で修理を受けられる可能性があります。
ただし、AppleCare+にも注意点があります。
- 加入していない端末には適用できない
- 水没でも無償とは限らず、所定のサービス料がかかる
- 修理方法によっては本体交換や初期化になることがある
- データそのものを保証するサービスではない
つまり、AppleCare+は「水没しても無料で元通り、データもそのまま戻る保証」ではありません。
あくまで、事故時の修理費負担を軽くしやすいサービスと考えるとわかりやすいでしょう。
Appleで修理するとデータはどうなる?
Apple StoreやApple正規サービスプロバイダで修理を受ける場合、症状によっては本体交換や初期化対応になることがあります。
そのため、内部データを最優先したい人は注意が必要です。
特に水没端末は、修理の過程で本体の継続使用ではなく交換対応になることもあり、その場合は端末内のデータをそのまま保持できるとは限りません。
配送修理でも、事前のバックアップや「探す」の解除、初期化準備が必要になる場合があります。
写真、LINE、仕事データ、メモ、認証アプリなど、失いたくない情報があるなら、動くうちにバックアップを確保することが最優先です。
「保証が使えるか」よりも先に、「いまデータを逃がせるか」を判断してください。
水没かどうかは「液体浸入インジケータ(LCI)」で確認されることがある
Appleでは、iPhone内部への液体浸入の確認方法として、液体浸入インジケータ(LCI)を案内しています。
LCIは通常時は白またはシルバーですが、水または水を含む液体に反応すると赤色に変わります。
このLCIは、多くのiPhoneで外側から確認できる位置に配置されており、修理時の判断材料のひとつになります。
代表的には、SIMトレーを外した奥側で確認するモデルが多く、旧世代では位置が異なる場合もあります。
ただし、LCIが赤いかどうかだけで、すべての故障内容が単純に決まるわけではありません。
実際の修理可否や費用は、外装だけでなく内部部品や基板の状態も含めて判断されます。
また、LCIが反応していなくても、水没後の不調が絶対に否定できるわけではない点にも注意しましょう。
iPhone水没修理店の選び方
水没修理は、単なる画面交換やバッテリー交換とは少し性質が異なります。
重要なのは、「直るか」だけでなく、「データを残せるか」「どこまで点検できるか」です。
1. 水没洗浄・基板点検に対応しているか
水没端末では、部品交換だけでなく、内部洗浄や基板まわりの確認が重要になることがあります。
店舗サイトや案内に、水没復旧・内部洗浄・基板修理・データ復旧といった表記があるか確認しましょう。
2. データ重視か、本体復旧重視かを明確にしてくれるか
ユーザーによって優先順位は異なります。
「本体をできるだけ安く直したい」のか、「本体より写真やLINEを取り戻したい」のかで、取るべき方針は変わります。
受付時にこの違いをきちんと聞いてくれる店舗は信頼しやすい傾向があります。
3. 見積もり条件と作業範囲が明確か
水没修理は症状が複雑なため、実機確認後に費用が変わることがあります。
診断料の有無、復旧しなかった場合の扱い、作業後保証の有無、データ保持の考え方などを事前に確認しておくと安心です。
4. 水没後すぐ相談できるか
水没は時間との勝負になりやすいトラブルです。
特に真水以外の液体では、放置時間が長いほど腐食が進みやすくなります。
当日相談・即日点検の可否は、店舗選びの大きな判断材料になります。
iPhoneの修理店ができること
iPhoneの修理を修理店に依頼すると、具体的にはどのような対応をしてもらえるのでしょうか。サービスメニューは修理店によって異なるので、ここでは水没によって動かなくなってしまったiPhoneに関して必要となる、2つのサービス内容について説明します。1つ目は、iPhoneの復旧を試みることです。2つ目は、たとえ復旧できなかったとしても、データの取り出しを行ってくれることです。これらのサービスに対応している修理店なら、安心して修理を依頼できるでしょう。
水没から動かなくなったiPhoneを使える状態に戻す
水没によって動かなくなってしまったiPhoneについて修理店がまず試みるのは、元どおりに使える状態に戻すことです。うまくいけば、水没後に電源が入らなかったためにバックアップできなかったデータも復活します。ただし、実際に使える状態にできる可能性は、修理店が行える作業の範囲や技術力に左右されます。修理を依頼する側からすれば、故障の程度がどうであれ、可能な限り元どおりにしてほしいと考えるのが通常でしょう。そのためには、難しい作業が必要になったときでもあきらめずに対応してもらえる修理店が適しています。
水没からの復旧作業は、本体内部の洗浄と乾燥が基本です。水とともに侵入し付着した不純物を取り除いてきれいにするのですが、このとき、どれくらい細かい部分まで精密に作業できるかによって復旧できる確率が変わってきます。また、水没してからの時間経過によっては、電子基板が腐食などによるダメージを受けていることもあります。しかし、修理店の多くは基板修理を受け付けていないため、このようなケースには対応できません。基板修理を得意とする修理店であれば、ダメージを受けてしまった小さな部品の交換などによって、iPhoneを復旧させられる確率はさらに高くなります。
データだけでも取り出す(一部の修理店)
iPhoneを元どおりに動く状態にできなかったときは、データだけでも取り出したいと考えるでしょう。そうすれば、新しいiPhoneに買い替えることになったとしても、大切な写真や書類などを復元できるためです。しかし、iPhoneのデータ復旧に対応できる修理店は多くありません。
パソコン修理の場合は、たとえ基板が壊れて修理が不可能な状態になったとしても、基本的にはハードディスクなどの記憶装置を取り出すことでデータにアクセスすることが可能です。これに対し、iPhoneには記憶装置だけを取り出してもデータにアクセスできない仕組みが採用されています。これは個人情報保護やセキュリティの面では優れているのですが、いざ修理となると大きな障壁となります。iPhoneのデータを取り出すには、基板を修理してある程度動作する状態にしなければならないのです。そのため、動かなくなってしまったiPhoneのデータをしっかりと救い出せるのは、基板修理が可能な一部の修理店のみに限られます。
修理店は大きく2種類
iPhoneの修理が可能な修理店には、大きく分けて2つの種類があります。Appleが認めた正規修理店と、それ以外の民間による修理店です。ここからは、それぞれの特徴の違いや、どのようなときにどちらを利用するのがよいのかについて紹介します。
正規の修理店
正規修理店としてまっ先に思いつくのは、Apple直営のApple Storeでしょう。それ以外にも、Apple正規サービスプロバイダと呼ばれるAppleが正規に認めた修理店があります。具体的には「カメラのキタムラ」や「ビックカメラグループ」、「クイックガレージ」や「AND market」がApple正規サービスプロバイダとして認められています。
正規の修理店に水没したiPhoneを依頼すると
正規修理店に修理を依頼すると、Appleによる専門の研修を受けた技術スタッフに対応してもらえます。このとき、修理に使用する部品がすべてApple純正品になるのが正規修理店ならではの特徴です。修理の依頼方法は、iPhoneを店舗に直接持っていく「持ち込み修理」か、配送業者に届けてもらう「配送修理」から選べます。Appleのサポート用Webサイト内にある「修理サービスを申し込む」のページで自分のApple IDとそのほかの必要事項を入力すれば申し込むことが可能です。配送修理の場合はiPhoneが「リペアセンター」に送られ、おおよそ5〜7営業日で修理が完了します。
水没によって問題が発生したiPhoneの修理では、購入時についてくる1年間のメーカー保証期間内であっても原則として保証が効きません。費用については、3〜6万円になることもあります。具体的な金額はiPhoneのモデルによって変わるので、AppleのWebサイトなどで確認しましょう。
なお、AppleCare+に加入していれば、水没であっても保証対象になります。このときの費用は1万円程度が目安ですが、Appleに依頼する場合と、Apple正規サービスプロバイダに依頼する場合とで料金が異なることがあります。詳しくは店舗ごとのWebサイトなどで事前に確認しておくとよいでしょう。
正規の修理店に依頼できるケース
正規修理店での修理をおすすめできるのは、「保証が効く」ことと「データが消えても問題ない」ことの2つの条件を満たしている場合に限られます。保証については、事故や過失によらない「自然故障」であれば、iPhone購入時に自動的についてくる「Apple製品1年限定保証」の対象になる可能性があります。水没などのように液体に触れたことが原因で起こる故障については、原則として対象外です。そのため、AppleCare+に加入しており、2年間の保証期間が終わっていないことが条件になります。
データについては、正規修理店で修理を行うと消えてしまうと考えたほうがよいでしょう。配送修理では、iPhoneを送る前にデータを初期化する必要があります。持ち込み修理の場合は事前の初期化は不要ですが、水没による故障の場合は消えてしまうことが多くなります。そのため、バックアップがとれていない状況で正規修理店に修理を申し込むことはおすすめできません。iPhoneの電源が入らなくなってしまったためにバックアップをとることができず、iCloudなどに直近のバックアップデータも残っていないという場合は、正規修理店以外に相談するほうがよいでしょう。
民間の修理店
正規修理店以外にも、iPhoneの修理に対応できる民間の修理店は多数あります。店舗数だけみれば正規修理店にくらべてかなり多いので、身近にある店舗を選べば持ち込み修理も頼みやすいかもしれません。また、正規修理店では行っていないような修理でも、民間の修理店全体で探せば対応してくれる店舗があります。ただし、サービスメニューや技術力は店舗によってまちまちなので、信頼できる修理店を選ぶことが重要です。よい修理店を選ぶことができれば、充実した対応内容に満足できるでしょう。
民間の修理店に水没したiPhoneを依頼すると
正規修理店では、水没したiPhoneを修理するとデータが消えてしまいます。一方、それ以外の民間による修理店では、データを残したままの状態で修理できるのが一般的です。水没ではデータのバックアップが間に合わないことも多いため、この点は非常に重要な特徴だといえるでしょう。バックアップがとれている場合でも、修理後に自分で復元作業をする手間がかからないのは嬉しいポイントです。
修理の料金は、正規修理店よりも安く抑えられています。修理の依頼方法については正規修理店と同様で、「持ち込み修理」と「配送修理」にわかれます。どちらに対応しているかは修理店によって異なるので、事前に確認しておくとよいでしょう。そのほかにも、店舗ごとにさまざまな工夫や特徴がみられます。例えば、技術スタッフが常駐している店舗では、iPhoneを直接持ち込むとわずか2〜3時間で修理を完了させてくれるというところもあります。わからない点などについて修理作業の担当者に直接聞けるのが嬉しいという人もいるでしょう。
民間の修理店はこんな人におすすめ
修理内容がメーカー保証の対象になっていて、修理によってiPhone内のデータが消えても問題ないという場合は正規修理店を選ぶことができますが、これらの条件に当てはまらないなら正規修理店以外の民間による修理店がおすすめです。水没による故障についていえば、AppleCare+に未加入の場合や、データのバックアップをとれなかった(とっていなかった)場合は民間の修理店を選ぶとよいでしょう。
または、単に修理費用を安く抑えたいという場合にも、民間の修理店がおすすめです。修理店ごとにさまざまな工夫を行うことによって、低料金での修理を実現しているためです。AppleCare+の保証期間がまだ残っているという人でも、場合によっては正規修理店のほうが高くつくかもしれません。水没したiPhoneの修理はAppleCare+でも無償になるわけではなく、1万円程度のサービス料がかかるためです。身近な修理店の料金表などをチェックして、正規修理店の料金と比べてみるとよいでしょう。
民間の修理店に依頼する時に気になるあれこれ
iPhoneの修理を正規修理店ではない民間の修理店に依頼する際は、気になる点もあるでしょう。ここでは、依頼の際のポイントとなる費用や修理にかかる時間、修理の内容などについて詳しく紹介します。実際に修理の依頼を検討する際の参考にしてみてください。
修理って高いの?
水没したiPhoneの修理を正規修理店に依頼する場合の費用については、Appleでの修理料金がある程度の基準になるでしょう。一方、そのほかの民間による修理店に修理を依頼する場合については、一概にいくらになるとはいえません。民間の修理店では、故障の状況にあわせて最適な方法で修理を行うためです。ひとくちに「水没した」といっても故障の程度や症状はさまざまなため、必要な修理内容はケース・バイ・ケースです。また、iPhoneのモデルによっても作業手順は異なります。
とはいえ、おおよその相場は5000〜1万5000円程度です。修理店によっては「水没の場合はいくら」のように、料金が明確に決まっていることもあります。修理がうまくいったときにだけ成功報酬が発生し、修理できなかった場合は調査費用しかとらない方針の修理店もあります。どのような料金体系になっているのかは、店舗のWebサイトなどで確認しておくとよいでしょう。その際は、部品代や往復の送料も込みの料金設定なのかどうかや、ほかに何か追加料金が必要になるケースはないかなどもチェックします。あとから思わぬ金額を請求されることがないよう、わからない部分があれば事前に問い合わせておくことも大切です。
なお、修理店を料金の安さだけで選ぶと、かえって高くついてしまうことも考えられます。対応できる故障の程度は、店舗の技術力によって差があるためです。例えば、ある修理店で「基板が壊れているので直らない」といわれた故障でも、そのあとで別の修理店に持っていけば直せるかもしれません。この場合、料金が多少高くても技術力の高い修理店にはじめから依頼したほうが、トータルでかかる費用を抑えることができたでしょう。
修理ってどれくらい時間がかかるの?
iPhoneの修理にかかる時間は、故障の程度や店舗の運営体制などによって変わってきます。それほど重度の故障ではなく、その場で修理が可能な場合、修理時間そのものは数十分から数時間になることが多いでしょう。また、予約が不要で、飛び込みでも受け付けてもらえる修理店もあります。少しでも早くiPhoneを直したいときは、そのような店舗に持ち込み修理を依頼するとよいかもしれません。配送業者を通じて修理に出す場合のように、修理作業の着手まで何日も待たなくてすみます。
なお、症状によっては必ずしも即日修理ができるとは限りません。重度の故障では預かり修理になり、1週間以上の期間を要するケースもあるということを理解しておきましょう。
修理って具体的に何をするの?
具体的な修理作業の内容は、iPhoneの症状によって異なります。水没からの復旧の場合は、iPhoneを分解・洗浄することで内部にこびりついた不純物などを取り除き、濡れた部分をしっかりと乾かすのが基本的な作業です。症状が軽度であれば、この時点でiPhoneの動作は復活します。もし、電子基板などに水濡れによる腐食があれば、個別に対応していく作業も必要です。海水などに浸かった場合は、その後の経過時間によってはかなり腐食が進行してしまっていることもあります。部品が破損しているようなら交換し、配線が切れてしまっている箇所にはバイパスを通すなどの対応を行います。このとき、どの程度まで微細で精密な作業を行えるかは、修理店の技術力に大きく左右されるところです。店舗によっては、基板修理が必要とわかった時点で「修理不能」と判断されてしまうこともあるでしょう。
洗浄・乾燥と基板修理が無事に完了したら、最終的な動作チェックを行ったのちiPhoneの返却となります。または、損傷があまりに激しいために、どうしても元どおりにすることが不可能という場合もあります。ただし、完全な修理はできないまでも、データの取り出しのみであれば可能かもしれません。iPhoneのデータは本体がある程度動作する状態まで修理しなければ読み取れないため必ず取り出せるとは限りませんが、完全には直らないと判断された場合には、データだけでも救出できないか相談してみるとよいでしょう。
実際の修理事例!「FIREBIRD」の場合
ここでは、水没によって起動しなくなってしまったiPhoneをどのように修理するのかについて、ひとつ実例を紹介したいと思います。今回取り上げるのは、他店で「修理不能」と判断されてしまったiPhone 7が、FIREBIRDのサービス担当の手によって復旧するまでの様子です。
まず、修理対象となるiPhone本体のカバーを開けて確認したところ、内部の乾燥などの基本的な処置は済んでいるようでした。軽度の故障であればこの時点で起動するようになっているはずなので、基板の損傷が疑われます。基板以外の部品交換については他店で試していると思われますが、確認のため液晶パネルとバッテリーを正常なものに付け替えて、電源を入れてみます。しかし、基板に電力が供給される様子がみられなかったため、やはり基板の問題だということがわかりました。
次に、基板のどの部分に問題が生じているのかを、マイクロスコープで拡大しながらすみずみまでチェックしていきます。すると、全体的に腐食が進んでいることがわかり、チップのヒビ割れや剥離が発生している箇所も複数みつかりました。耐水構造のiPhone 7は外部からの浸水を防ぐ反面、内部に水分が残ったまま時間が経過すると腐食が進行しやすいという面もあるのです。
基板の損傷について全容が把握できたので、問題のあるチップを基板から丁寧に取り外し、すべて新しいものに交換していきます。このような作業が必要になったときは「修理不能」としている修理店も少なくありませんが、FIREBIRDの「基板復旧サービス」では対応可能な範囲内です。チップの交換を行ったあと、液晶パネルなどの主要な部品を基板に取り付けて充電ケーブルを接続すると、充電マークの表示とともに給電がスタートしました。しばらく充電すると無事に起動するようになったことが確認できたので、念のためタッチパネルが正常に反応していることを確認したうえで、残りのパーツを取り付けて本体のカバーをきれいに閉じます。今回は以上で、無事に作業完了となりました。
水没修理の流れは?FIREBIRDの場合は2パターン
水没したiPhoneの修理を行う際、FIREBIRDでは宅配と修理センターへの持ち込みの2つの方法が選べます。ここからは、それぞれの方法による修理の流れについて説明します。
宅配で修理
FIREBIRDの宅配による修理は、自宅に居ながら配送から支払いまですべての手順を完結することができる便利な修理方法です。フォームから必要事項を入力するだけで依頼でき、料金も一律なので事前の見積もりなどのような面倒な手続きは一切ありません。配送や修理の進捗状況もこまめに連絡してくれるので、安心して任せることができます。修理期間は最短3日で、往復の送料や代引き手数料も無料です。iPhoneを修理店に持ち込む時間が取れないという人や、修理店が遠方にしかないという人は利用してみるとよいでしょう。
宅配による修理を依頼するには、ホームページの「基板復旧ご依頼フォーム」で名前や住所などを入力します。すると、自動的に宅配会社大手のクロネコヤマトが梱包キットと印字済送り状を持参し集荷に来てくれます。修理するiPhoneをクロネコヤマトの配達ドライバーに預けるだけ。ヤマトの配達ドライバーがお客様の目の前で封緘してくれます。簡単で、安心ですね。
iPhoneが修理センターに到着したら、まず到着確認報告のメールが届きます。修理センターではiPhoneの基板を丁寧に調査し、修理が可能かどうかを判断します。修理可能なら、できるだけiPhoneへのダメージが少ない方法で対応を行うので安心です。修理が終わったらその旨を伝えるメールも届きます。その後、修理済みのiPhoneが返送されてくるので、配送ドライバーに修理料金を支払えば修理の手順は完了です。なお、修理料金の支払い方法に銀行振り込みを希望する場合は、「ご依頼フォーム」の備考欄にあらかじめその旨を記入しておくとスムーズです。
修理センターへの持ち込みで修理
修理センターへiPhoneを持ち込み修理する時は、東京都新宿区新宿3-35-3 森治ビル2Fにある、FIREBIRD修理センターに直接持ち込みましょう。
営業時間は、平日10時~19時。
JR新宿駅東南口から徒歩30秒ですので、便利です。
FIREBIRDの水没修理4つのポイント
iPhoneが水没してしまったときの修理を依頼するなら、FIREBIRDがおすすめです。ここでは、FIREBIRDをおすすめする根拠となるポイントについて紹介します。
成功報酬で無断で追加料金なし
1つ目のおすすめポイントは、成果報酬制度を採用している点です。iPhoneの修理業者のなかには、修理を行ってみたものの直らなかった場合でも作業をした分だけ費用が発生するという業者もあります。しかし、それではiPhoneが直ることもなく、費やしたお金や時間もすべて無駄になってしまいます。そのような状況を避けるため、FIREBIRDでは修理を実施する前にそもそも修理が可能な状態かどうかをしっかり調査するので安心です。iPhone本体と基板の調査費用4980円(税抜)は必ずかかりますが、修理不可と判断した場合や修理の結果直らなかった場合は修理費用がかからない仕組みになっています。
また、iPhoneがきちんと修理できた場合にかかる費用も一律です。メンテナンスにかかった時間や交換した部品の数などによって料金がかさんだり、追加費用がかかる作業を無断で行ったりすることもありません。料金体系がシンプルでわかりやすいので、安心してiPhoneの修理を依頼できるでしょう。
独自の修理体制
独自の体制で修理サービスを行っているところも、FIREBIRDをおすすめするポイントです。FIREBIRDではiPhoneの基板1台につき、専門の修理技師3名が担当してサービスを行います。これはちょうど、病気にかかったときに「セカンドオピニオン」として担当医師以外の医師からも見解を求めて治療方針などを決定するのに似ています。ファースト、セカンド、サードの3名の技師の見解からiPhoneが故障した原因の特定と、基板にできるだけダメージを与えない(負担がかからない)修理方法の選択をしているのです。FIREBIRDには、より確実なiPhone修理を実施するための体制が整っています。
iPhone修理実績80万台以上のノウハウから開発
iPhoneの修理実績が豊富な点も、FIREBIRDが修理業者としておすすめであるポイントのひとつです。FIREBIRDを運営する株式会社ギアは、iPhone修理サービスのパイオニアである「あいさぽ」を全国に100店舗以上展開している会社です。iPhoneの修理実績は、80万台以上にもおよびます。一般のiPhoneユーザーからだけでなく、公共機関やキャリアショップからの紹介で修理を依頼されているケースも多数あることは、技術力の高さの証ともいえるでしょう。その技術力の高さと豊富なノウハウを用いることで、ほかの修理業者では修理ができなかったiPhoneでも故障原因のスピーディな特定と修理を可能にしています。
FIREBIRDの水没修理Q&A
ここからは、iPhoneが水没してFIREBIRDに修理を依頼する際によくある疑問について回答を行います。
本当にデータは完全に戻るのでしょうか?
iPhoneの水没修理でよく聞かれるのは、「本当にデータが完全に戻るのか」という疑問です。電源が入るのならまだしも起動できない症状であったり、ほかの修理業者から「基板の問題なので修理は不可能だ」と言われてしまったりした場合には、このような疑問を抱くのも当然かもしれません。実際に、水没を起こした場合にはごくまれにデータの完全復旧が不可能なケースもあります。しかし、FIREBIRDの基板復旧サービスなら基本的にデータはそのまま復旧させることが可能です。その理由は、修理方法の違いにあります。
一般的な修理業者が行う修理では、フロントパネルやバッテリーなどの外装パーツをクリーニングしたり交換したりする作業を主に行います。基板にまで水が侵入して腐食しているような深刻なケースだと、そのような作業を行ってもiPhoneが起動せずに「基板がダメになっているので修理はできない」となってしまうのです。それに対して、FIREBIRDでは一般の修理業者では触ることができない回路基板のクリーニングや基板専用のパーツ交換などを行います。基板に配置されているチップをマイクロスコープで拡大しながらひとつひとつ確認し、問題のあるチップを修復していくのです。そのため、水没してしまったiPhoneでも復旧率が高くなっています。
それでも、基板復旧サービスによる復旧ができなかった場合や復旧が不可能だと判断した場合には、修理料金は発生しないので安心です。4,980円(税抜)の基板調査費用のみがかかります。なお、基板修理は専門の技師が小さなパーツを細部までチェックするため、修理センターでのみ行っています。他店で修理できなかったiPhoneでも復旧できる可能性があるので、あきらめる前に一度依頼を検討してみるとよいでしょう。
なぜこれほど安いのですか?ちゃんと直りますか?
「FIREBIRDではなぜこのように安くiPhoneの修理ができるのか」というのも、よく聞かれる質問のひとつです。その理由にはまず、独自のルートで部品を仕入れていることが関係しています。一般的な修理業者は、部品メーカーから複数の卸業者などを通じて部品を仕入れるのが通常です。その際、経由する業者が多いほど手数料などの中間マージンが発生してしまいます。
これに対し、FIREBIRDで使用している部品は製造工場がある地元の市場から直接仕入れを行っているので、中間マージンがかからないのです。また、全国に多くの店舗を展開しているため一度に大量の仕入れを行ったり、互換性のある修理部品を採用したりしていることも、低価格を実現できる理由のひとつです。
部品にかかるコストを抑えると、品質が気になるという人もいるでしょう。しかし、FIREBIRDは品質の管理も徹底しています。生産工場と検品会社による2度の検品ののち自社の検品センターでも検品を重ねることで、厳格な品質基準をクリアした部品だけ採用しています。また、総務省が定めた厳しい条件に沿って、修理部品の品質管理や修理サービスを行っているので安心です。
突然の水没も落ち着いて対処しよう!
iPhoneが水没したときは、落ち着いて正しい応急処置を行うことが大切です。間違った対処をすれば、状況を悪化させてしまうこともあります。しかし、たとえiPhoneが起動しなくなったとしても信頼できる修理店に修理を依頼すれば、大切なデータを復旧させることが可能です。FIREBIRDなら、他店では修理できなかったiPhoneも修理できる可能性が高く、料金も正規修理店より安価なのでおすすめです。



