FIREBIRD修理センターです。
本日は、起動しないiPhoneXSからのiPhoneデータ復旧事例をご紹介いたします。
データ復旧基板修理をご利用されるのは初めての方がほとんど
FIREBIRDにご依頼頂くiPhoneは他店舗で修理不可と判断されたものが多く、
部品交換を実施する修理店にご紹介頂くだけではなく、キャリアショップやAppleStore等から当店の事を聞き・知り、ご依頼頂く事がほとんどです。
技術者といたしましては、すこし前に比べると、データ復旧としての基板修理もやや身近になってきた感覚がございますが、ご依頼頂くお客様、お問い合わせ頂いたお客様からは、
「大切なデータをもう二度と見ることはできないのか?と悲しい気持ちで…。」
「こんな風にiPhoneが壊れたのははじめてでどうしたら良いかよくわからない」
とご不安なお声を多く頂きます。
まずは相談だけでもOK
・FIREBIRDのようなお店へのご依頼が初めての方
・バックアップを取っていない状態で突然iPhoneが壊れ、大切なデータをもう見ることは出来ないのだろうかとご不安なお気持ちの方
・相談したいけど何から話していいかわからないという方
・他の数社で修理できないと言われてもうデータは諦めようかとお考えの方
まだ、データ復旧の可能性は残されておりますので、お気軽にお問合せ、ご依頼頂けますと幸いです。
iPhoneXSからのデータ復旧
それでは本日ご紹介の修理についてお話しさせて頂きます。
さっそく分解し、基板だけの状態にして、調査をはじめていきます。
漏電の発生を確認いたしました。
iPhoneXSは基板が上下2枚張り合わさっているタイプですので、一度剥がして分割し、2枚の内どちらが原因で起動しなくなったかを切り分けていきます。
顕微鏡、サーモグラフィなども使用し、作業をすすめていきます。
無事に修理が終わり、漏電が解消されたことを確認いたしました。
基板修理では、顕微鏡、ハンダごての他、当店で使用しているようなサーモグラフィであったり、基板を分解する為の道具など、様々なものを使用します。
機種ごとに、工程や覚えておくべき事柄もかなり多い為、故障箇所の特定から対処、そして分解後の基板の再組み立てまで、知識とテクニックが必要となる作業です。
修理した基板を端末に戻し動作確認へ
上下の基板を再度張り合わせ、端末に戻しての動作確認へ進みます。
色々な機能がまとめられているiPhoneは起動時にiPhone内部で各機能、部品の状態チェックが行われます。
チェックはもちろん内部的に行われ、この部品が壊れている場合は警告のメッセージを表示する、機能が使用出来ない場合には該当の項目がグレーアウトする等の挙動を取ります。
この内部チェックの際、起動に最低限必要な部品がそろっていないと認識された場合や、基板の故障によりチェックに対して正常な返り値が得られない際には起動しないということがあります。
その為、まずは最低限起動に必要なパーツのみで起動させ、その状態で起動が確認できたら他の部品を取り付けるという流れで作業を致します。
今回のご依頼品については、故障箇所が複数ありましたが、起動状態でバックアップ操作をすることを最優先に修理を行わせて頂き、
一部使用できない機能が見られましたが、バックアップ操作には問題のないことをお客様にご案内後、返却の手続きとなりました。
修理が成功した場合でも、基板の壊れていた箇所によっては、使用できない部品や機能が出てくることもございますが、
当店ではお客様の大切なデータをバックアップ出来る状態にすることを最優先に修理を実施させて頂いております。
バックアップ出来ていないデータをあきらめ、本体を下取りや処分に出してしまう前に一度FIREBIRDへご依頼ください!