iPhone8(A1906)発熱後に電源が入らない本体の電源復旧

こんにちは、FIREBIRDの佐々木です。
本日はiPhone8の修理をご紹介致します。

故障前日に水濡れしたものの、しばらく放置した後に操作したところ問題なさそうだったので使用を継続した。その後に発熱して電源が落ち、以降電源がつかなくなってしまったとのご依頼内容でした。

水に濡らしてしまったiPhoneの内部に水分が入ってしまった場合、耐水性能が逆に本体内部の水分が蒸発するのを防いでしまうことがあります。

iPhone6以前の本体には防塵パッキンが取り付けられていない為、3日程乾燥剤を入れたジップロック等に入れておけば分解しなくても乾きます。

iPhone6s以降の防塵パッキンが取り付けられている本体に関しては、パッキンシールで閉じられている為に水分の蒸発先が無く、水没数日後にご依頼頂いた場合にもフロントパネルを開けた時に内部にたっぷりと水が残っていることが多いです。

基板は水に濡れた状態が続くとどんどん損傷が拡がりますので水没させてしまった際には「すぐ乾かす」「内部が乾くまで使用しない」の2点にご注意ください。

今回のご依頼品は水濡れ後の起動不良とのことでしたのでまずはフロントパネルを開け内部の状態を確認しました。

確認の結果、水濡れの跡はありませんでした。

水に反応するシールは一部にしか貼られていない為、絶対水没していないとは言えませんが内部は綺麗な状態でした。

水没して起動しなくなった本体で内部が綺麗な場合、故障原因として多いのは「濡れたままでの充電」です。
充電の穴は奥まっている部分にホコリや水が溜まりやすい場所です。

水濡れ後に表面をタオルで拭いて濡れた充電口にケーブルを刺してしまっての故障は比較的多く見受けられます。

故障したタイミングや本体の状態から今、どのような原因で起動不良になっているかを推測しながら作業を進めます。

漏電が発生していることを確認。

発熱箇所も確認出来ました。

発熱箇所から繋がっている場所を調査したところ、1つの部品が欠けているのを発見しました。
漏電の原因ではありませんが、起動の安定性に関わる場所である為、部品を交換しておきます。

さらに調査を進め、漏電の原因を発見しました。

こちらは壊れたICチップの裏側の部分です。
赤色の○で示した部分が損傷しています。

幸い、基板側は損傷しておりませんでしたので壊れたICチップを正常なものと交換するのみで対処は完了です。

無事基板の復旧が成功し起動しました。
タッチも動作することを確認して本体フレームと部品を取り付けた後に改めて動作の確認を実施して問題が無ければ返送の準備に入ります。

発熱を伴う起動不良は基板故障の可能性が高いです。
FIREBIRDでは部品交換のみではなく基板故障の復旧まで対応しておりますので基板かな?部品かな?と迷った際にはFIREBIRDをぜひご検討ください。

iPhone電源復旧

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