こんにちは、基板復旧サービス担当の佐藤です。
こちらのiphone7は、発熱後起動がしなくなった症状で、端末復旧のご依頼が有りました。早速状態の確認です。スリープボタンを押しても何も反応なしでしたので、パネルを外して基板の状態をみます。
バッテリーコネクタの+側の抵抗値を見ておきます。数値的には特に変わった様子無しでした。
別電源を繋いだところ、つないだ瞬間に1.5アンペアの電流が流れてました。
先にバッテリーコネクターの抵抗値を調べていた為、バッテリー_VCC以降の回路不具合と判断できます。
本体から基板を取り出し、バッテリー_VCC以降の回路を細かく調べていきます。
起動がしなくなる前に本体が熱くなっていたとの事でしたので、その点も踏まえて調べていくと、1つだけ変色したチップを
発見。抵抗値を調べるとゼロオーム。
早速不具合を起こしているチップを外し、チップを外した状態での抵抗値を見てみると、正常な数値を計測。
念の為同型機種の基板と比較しましたが、数値的にOKでした。
ショートしていたチップ部品を交換、再度確認の為計測。交換後も異常が無い為、仮組で起動電流の数値の測定、起動状態の確認。無事正常に起動を確認出来ましたので、本体に戻します。
本体に戻した状態で、別電源による起動テストを行い、起動を確認しましたので、バッテリーに繋ぎ変えて、動作の確認です。
繋いだだけで1.5アンペア流れていた為、バッテリーはほぼほぼ放電しており、ライトニングケーブルにて充電開始。
充電動作も正常に機能し、ある程度溜まった所でパネルを取り付け。そこで起動テストの後、タッチなどの機能をチェック。充電がまだ数パーセントでしたのでしばらく充電。充電も無事出来る事を確認と動作時の本体が異常な発熱が無いか確認して作業終了となりました。