iPhone7(A1779)発熱後に起動しなくなった本体の電源復旧

こんにちは、FIREBIRDの佐々木です。
本日は充電中、異常発熱して起動しなくなってしまったというiPhone7のご依頼をご紹介致します。

充電ケーブルにiPhoneを挿したら発熱した

残り充電が少なくなった為、充電ケーブルにiPhoneを挿して放置。よくある動作ですね。
しかし、この充電中に起動しなくなってしまった事例が数多く発生しています。

もし、充電ケーブルに繋いでいる際に本体が熱くなったらどうしますか?
起動が続いていた場合においてもなるべく早く充電ケーブルを抜いてください。
そして背面に保護ケースを取り付けていた場合にはケースから取り外してください。

背面のケースを外して冷めるのを待ってみましょう

iPhoneは熱でCPUやメモリが壊れないよう熱が逃げるよう設計されています。
でも、背面につけられたケースが原因で排熱が滞り、保温状態になってしまうことがあります。

また、本体の発熱中はCPU等の指令系統の動作が不安定になることがあります。
電源を落とすのではなくスリープにしてしばし放置してみると良いでしょう。

ゲームや動画再生等、CPUや回路への負荷が原因となった発熱であればこの対処で冷めるまで放置したら改善するものと思われます。

残念ながら冷めてからも電源がつかない。充電器に繋ぐと起動しないが発熱するといった症状となった場合には基板修理が必要となる可能性が高いです。

起動するが異常発熱が継続する場合はすぐにバックアップを

起動するけど充電器に繋ぐと異常発熱するという場合には早急にバックアップが取得出来るかを確かめてください。
すぐに症状が悪化し起動しなくなる可能性があります。

起動は出来るけれどバックアップが出来ないという状態でもFIREBIRDにお手伝いできることがあるかもしれません。お気軽にお問合せください。

今回のご依頼では、冷めた後も起動することなく、修理店で部品交換を試しても改善しなかったとのことでFIREBIRDにご依頼頂きました。

基板を修理します

ご依頼品は分解し、基板をサーモグラフィで確認するところからスタートしましたが
サーモグラフィではこれといった発熱箇所が確認出来ませんでした。
その場合は故障した回路を探します。

上の画像はデジタルテスターで壊れた回路を計測した際に表示された数値です。
この数値から計測した回路が故障し正常ではないことが確認できます。

本来計測されるべきする値はこちら、基板の修理後に計測しなおしたものです。
ちなみに故障ではなく元々抵抗値が計測出来ない箇所では以下のようにOLと表示されます。

今回のように明らかに異常な数値を示している場合は分かりやすいですね。
故障の仕方や故障箇所によっては求められる抵抗値より高い、又は低い場合があります。
本来の数値と異なるということに気づく経験が必要となるということです。

異常な数値が確認された回路をたどり、故障箇所を発見したら対処します。
数値が正常値になっていることを確認したら基板が動作するか確認。そして部品の取り付けと進めます。

部品も同時に壊れていることがあります

故障時の過電流で壊れてしまったのでしょうか。
お客様の本体に取り付けられていたバッテリーでは起動出来ない状態となっていました。
部品交換を追加したお見積りを改めてお知らせして一旦修理完了です。

既に新しい本体を購入済みの場合等、バックアップデータのみをご希望される場合には部品の交換はせずiTunesの暗号化バックアップデータの形でもご返却可能です。

突然起動しなくなってしまったiPhoneからの電源復旧はFIREBIRDにご相談ください。
ご依頼お問合せをお待ちしております。

関連記事

  1. iPhone6(A1586)水没後2年ほど使えていた後、突然起動しなくなった端末の復旧

  2. iPhone7(A1779)海水に水没して電源が入らなくなった本体の水没復旧

  3. iPhone11(A2221)他店で基板の問題と言われた起動しなくなった本体の電源復旧

  4. iPhone11(A2221) 車内チャージャーで充電中に電源が落ちた端末の電源復旧

  5. iPhone7(A1779)落下後に起動しなくなった本体のデータ復旧

  6. iPhoneXS(A2098)起動しない端末のLINEアプリの引継ぎ設定をご希望されたケース

お電話でのお問い合わせも可能です!