iphone6p(A1586)画面が映らない本体のデータ復旧

こんにちは、基板復旧サービス担当の佐藤です。

今回ご紹介する機種は、フレームが歪むほどの衝撃により、画面表示に不具合が生じたiPhone6Plusのご依頼です。

こちらをご覧ください。

平らなガラス面に対してサイドにあるボリュームボタン付近に写真のような隙間ができるくらい曲がってしまっていますね。

パネルは両縁が所々割れていたり、ガラスの欠けが見受けられます。
電源ボタンを押してみても、全く画像は表示されないようです。

では、内部を確認していきます。

フレームは歪んでいるものの、パーツの脱落などは見受けられません。
パネルを外してコネクターの状況を見ていきます。

顕微鏡で目視した所、少しですが汚れが付着しているのを確認。
早速コネクターの清掃をしてみます。
清掃が終わってパネルを再度付けてみますとストライプが出るようになりました。

念のため正常に表示するテスト用パネルに付け替えて再起動させましたが、
ストライプしか表示されない状況は同じでしたので、基板故障と判断。

基板を本体から取り出して、細かく調査していきます。

起動電流値も特に異常は見受けられませんでした。

試しにもう一枚別のテスト用パネルに付け替えて再起動をさせると、
ストライプの場所が変わりました。

液晶表示のコネクタ周辺を細かく顕微鏡で見て行きますが、特に変わった様子がありません。

場所を改め、今度はタッチに関係するICチップ付近を見ていきます。

そうすると2個のチップに数値異常が見つかりましたので交換します。

仮組みにて動作確認をすると、、、

リンゴマークが点きました。
さらに待つと、、、

無事起動することに成功しました。
パスコードも入力ができましたので、タッチ操作も問題なさそうです。

パネルの状況から画面交換も必要になるかと思いましたが、
見た目に反して辛うじてダメージが無かったパネルはこのままお使いいただけそうです。
お客様はデータ復旧がご希望ですので、このまま基板を本体に戻していきます。

最終チェックをし、問題が無いことを確認して終了。

今回の不具合に於いては、幸い基板の表示に関するチップのみの不具合でした。
原因としては、フレームの歪みにより、チップが基板から剥がされてしまった事がきっかけで、
チップ自体も破損してしまったと推測されます。

フレームの歪みに関しては、アルミ素材のため一度変形してしまうと残念ながらキレイには戻せません。
よって組み戻しの際は再度基板にダメージを与えないよう細心の注意を払って作業させていただきました。

何はともあれ、無事にデータが取り出せそうで良かったです。

iPhoneデータ復旧

関連記事

  1. iPhone7Plus(A1785)他店で基板の問題と言われた電源が入らない本体のデータ復旧

  2. iPhoneXR(A2106)発熱後に起動しなくなった本体のデータ復旧

  3. iPhone 8(A1906)チップ損傷により再起動を繰り返す本体のデータ復旧

  4. iPhone6(A1586)漏電が発生した本体の復旧

  5. iPhoneX(A1902)使用中に突然起動しなくなった本体のデータ復旧

  6. iPhone 6(A1586)原因不明で電源が入らない本体の電源復旧

お電話でのお問い合わせも可能です!