1週間海水に浸かっていたiPhoneからもデータ復旧できる!
水没したiPhoneからのデータ復旧の記事が続いてしまいますが、
この夏も、プールや海で水没し、故障したiPhoneからのデータ復旧ご依頼を多く頂きました。
もう9月も終わり、明日からは10月です。
水没の危険性が低くなるシーズンかと思いきや、屋内プールやサウナでの使用、誤って洗濯機でまわしてしまった、お風呂場で使っている等、
水没原因によって故障したiPhoneからのデータ復旧ご依頼は1年を通してたくさんいただいております。
FIREBIRDでは、そうした水没故障のiPhoneから、データ復旧に成功した事例がたくさんございます。
海水の影響を受けたiPhone13Pro
水没の中でも、特に修理が難しいと言われる海水没のiPhone。
こちらは今回ご紹介する海水に浸かってしまったご依頼品のiPhone13Proです。
ネジの部分等、金属部分全体が茶色くさびてしまっていることがわかります。
(その他、白い塩分が残っていたり、青錆びが発生しているケースもございます。)
海水やプールでの水没の場合、真水とは違い、塩分や不純物を多く含みますので、真水に落としてしまったiPhoneよりも基板の損傷がひどくなりやすいです。
お風呂で水没したiPhoneのご依頼も多くございますが、
入浴剤(特に塩系を含むものや温泉成分の入ったもの)入りのお湯に落としてしまったiPhoneの内部は海水没に近い状態になってしまっていることが多いです。
基板にも浸水の影響を受けた証拠が。
こちら、基板の水没シールが赤くなっていますね。
元々は白いシールですが、はっきりと赤く変化しているので、しっかりと水に浸かってしまったことがわかります。
基板の各所に錆びが発生していることも確認しました。
慎重な調査・修理作業
水没影響を受けた基板の場合、
電気を流してのチェックは必要最小限の時間で行うなど、注意して行います。
漏電を確認しましたので詳しい調査に移ります。
故障した箇所の処置を行い、回路を修復して必要最低限のテストパーツのみ取り付けて、起動するか確認を行います。
充電マーク→リンゴマークと順調に進み、本来ですとリンゴマークの次はパスコード入力画面となるはずが、
今回リカバリ画面での起動となりましたので、
引き続き、システム面も含めた修復作業を続けることとなりました。
基板故障をiPhoneが認識した場合にもリンゴループやリカバリ画面等になる場合もあります。その場合、基板故障と同時にシステム側も修復作業が必要となることもあります。
また、基板故障なのに無理にiTunesでアップデートしようとしたりすることで基板を修理してもデータが取り出せない状態になってしまうこともありますのでご注意ください。
起動状態でのご返却へ
無事に修復作業が終わり、パスコード入力画面を確認することが出来ましたので、修復した基板を端末に戻し、最後の確認です。
今回ご依頼頂いたiPhone13Proは海水の影響を大きく受けた端末で、
基板の修復の他、システム面での修復作業、充電口部分のパーツも壊れており、部品交換も必要となりました。
その他細かな部分でのご相談をさせて頂き、部品交換を実施して起動状態でのご返却となりました。
このように、パーツの故障も確認した場合は、
事前にお客様へ部品交換をしてのご返却とiTunesデータでのご返却のどちらがご希望かをお聞きしております。ご安心ください。
iPhoneに水が入ってしまったら
iPhoneX以降のiPhoneは放置しても乾きません。
防塵耐水のパッキンが貼られている昨今の機種では、一度内部に水が入ってしまうとなかなか乾きません。
水を入らないようにする為の仕組みが、水の蒸発も防いでしまいます。
もしiPhoneに水が入ってしまった際にはご自宅で乾燥しようとせず、お近くのiPhone修理店等で乾燥してもらいましょう。
大切なデータをあきらめないために。
部品交換のお店や、正規店等、
「データを残した状態で修理することは出来ません」
「基板が壊れているからもう直りません。」
と診断を受け、他店で修理不可の場合でもまだあきらめないでください。
当店では、水没(軽度・重度問わず)・朝起きたら突然電源が入らなくなっていた・リンゴマーク(リカバリ画面)から先へ進まない等、様々な症状のご依頼を承っております。
基板が壊れていると診断されてしまっても、まだできる事があるかもしれません。
お困りの際にはぜひFIREBIRDへご相談・ご依頼ください。