iPhone11(A2221)浴室内利用により起動しなくなった本体の水没復旧

こんにちはFIREBIRDです。
今回は、浴室内で使用していたところ、起動が続かなくなり何度も再起動するようになってしまった。
そしてそのまま充電切れになった後は起動しなくなってしまったというiPhone11のご依頼を紹介致します。

iPhoneは最新機種でも水没する

CMでは汚れたiPhoneをキッチンの蛇口から流れる水で洗ったり、泥水に落としてしまったり、水に濡れても大丈夫と思えるような表現がされています。
しかし、当店には今回のようにiPhone11でも水没してご依頼頂いていますので水没しないという事はありません。ただ、新しい機種になると水没し辛い構造になってはいます。

水没はAppleの保証外

Appleの公式サイトを読みますと、「iPhoneやiPodの液体による損傷は保証対象外」であることが明記されています。

液体浸入インジケータ

Appleでは水没が保証外となる為、水没した証となるように水に濡れると赤く反応するシールが取り付けられています。
当店等、修理業者では水没シールと呼ばれていますが、Apple公式では「液体浸入インジケータ」という名前になっているようです。
iPhoneを分解しなくてもSIMトレイを外した穴の中に1つ見えるようになっている為、Appleストアではその箇所のシールの色で保証内か保証外か判断している様子です。

今回のご依頼品の水没シールはピンク&赤

水没シールは前述した箇所以外にも、機種によって異なりますがフロントパネルにも取り付けられています。
ご依頼品ではフロントパネル側のシールがピンク、基板フレーム側のシールが赤という状態になっていました。

シールの色の違いで浸水した場所を予想する

元々は白色のシールは、水濡れの程度が少ない場合はピンク、しっかり水に浸かると赤になります。
片方のシールは白いのに、もう片方は真っ赤なんてこともあります。
そういった場合は、赤いシール側だけ水に濡れた(壊れた)可能性等を考えつつ修理を進めます。

基板の状態と修理


基板から漏電を確認しました。

張り合わせられた基板を分割してどちら側の漏電なのか特定します。

漏電箇所をICまたはチップの1つに絞っていくのですが、今回の故障箇所は、金属のプレートで保護されている場所であり、正しい漏電場所を特定する為には熱を加えて金属カバーの接着部分を剥がして確認する必要がありました。

処置後、漏電が解消したことを確認したら起動できるかのテストに進みます。

取り付け部品の関係で画面が暗い状態ではありますが、正常に起動することが確認出来ました。基板の修理はこれにて完了です。

水没の場合は一部機能の動作不良が発生していることが多い
パスコードをお知らせ頂けた場合には組立後に動作確認に移ります。
特に、水没の場合は基板だけではなく取り付けられた部品自体が壊れている事も多くあり、壊れた部品を使用しようとすると本体がシャットダウンしてしまう等の不具合事例もありますのでバックアップが影響しない箇所についても一通り動作確認させて頂いています。

iPhoneが水没した、部品交換店に持ち込んだが直らなかった、そんな時にはぜひFIREBIRDにご相談ください。

水没復旧

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