iPhoneXSMax(A2102)車載充電器にて充電後に起動不良となった端末の復旧

こんにちは。FIREBIRD修理センターの笹山です。

本日ご紹介する修理は、移動中の車載充電器にて充電をするもバッテリーはたまらず、
その後に電源がシャットダウンしてしまったiPhoneXSMaxとなります。

以前はシガーソケットからのアダプターを介して充電をしていた時期もありましたが、
最近の車では標準装備としてUSBチャージのコネクタが備わっている車も多いかと思います。

そんな身近となった車内充電において気を付けていただきたいことが、
充電は必要最低限にとどめておくということです。

エンジンをかける瞬間や、アクセルを踏み込む瞬間など、
車の発電機が勢いよく回っていると電圧も上昇しますので、
一時的に過電圧がiPhoneの回路に影響を及ぼす事態もあります。

さて、話を修理に戻しますと、今回の故障原因はまさに電源回路の入り口付近にありました。

水没や落下による故障の場合は、最悪CPU付近まで故障が影響する場合もありますが、
充電に関する故障の場合は、比較的基板の電流が入り込む回路付近で食いとどまっている事が多いです。

こちらは、故障箇所の修復を終えて、基板を冷ましている状況です。
一時的ではあるものの、300℃~400℃近い温度が出るヒートガンを使用しますが、
すぐに冷ますことによって基板上のパーツへのダメージを最小限に抑えます。

冷ます事ができれば、どのようなものでもいいのですが、弊社ではスタッフが
各自使いやすい形を考えて、市販のパーツを組み合わせて小型の扇風機を自作して使用しています。

十数秒ほどで手で持てるくらいの温度まで下がりますので、
基板とパネルだけで起動のチェックをします。

基板と直流電源の装置だけでも、起動しているかを「数値」を目でみて確認する事もできますが、
端末に戻す前には必ずパネルに繋いで、タッチの操作ができるかを実際に確かめます。

起動はするものの、タッチ操作が一切効かない等の故障も稀ですがありますので、効率よく調査を実施します。

問題がないことを確認できましたら、元に戻します。
万一これで起動しない場合は、後から繋いだお客様本体の
どれかのパーツも故障している事がわかります。

今回は、順調に起動しましたので、あとはランニングテストも兼ねてしばし充電しながら放置しておきます。
中には、1分置きや3分置きに再起動を繰り返してしまう症状が出るケースもありますので、念には念を入れて確かめております。

待ち受け画面がお子様のお写真だったこともあり、データが無事に残ってほっと胸をなでおろします。

部品交換では直らないと修理店に言われた故障でしたらぜひFIREBIRD修理センターにお任せください。
他店で修理不可

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