iPhoneXS(A2098)ひと晩中の充電で起動しなくなった端末の復旧

こんにちは。FIREBIRD修理センターの笹山です。

今回はiPhoneXSの起動しなくなった端末の復旧事例をご紹介いたします。

こちらの本体、お休み前に充電して、翌朝になって端末が起動しなくなったとの事でした。

実は、このシチュエーションでの起動不良が当店にお持ち込みいただく起動不良ケース中3~4割ほどを占めています。
当サイトの修理事例ブログをいつもお読みいただいている方は、7連続で充電絡みの不具合修理事例であるのにお気づきになられた事かと思います。

そして、7記事中4つが「iPhoneXS」となったのは統計的にiPhoneXSが壊れ易いという事ではなく、
偶然投稿に適した素材が重なっただけの事ですので、iPhoneXSユーザー様はご安心ください。

いつも通り端末の状態から見ていきます。
基板を本体から取り出し、調査を開始します。

iPhoneXSは基板が上下2枚張り合わさっているタイプですので、2枚の内どちらが原因で起動しなくなったかを切り分けていきます。

詳細な調査を進めた結果、上側基板に不具合が有る事が判明しました。
下記写真には一つだけ変色したチップがあります。

そのチップの両端をテスターで確認すると、ショート状態でしたので、
不具合のあった箇所の修復を行います。
再度の計測で、先ほど導通が無くなっていたラインも無事に回復しています。

iPhoneにはバッテリーの充電速度を制御するチップが組み込まれていますが、たいてい満充電までは、2~3時間で到達します。

一晩中充電されたまま就寝されている場合、仮に6時間の睡眠として、毎日4時間近くもバッテリーは満充電状態を維持している事になります。

そして、それが1週間、1か月と積み重なり、使用開始から約2年を経過した頃に突然iPhoneが起動しなくなる事が多いのは、充電を制御している半導体チップが負荷に耐えれなくなり、ある日突然プツンと壊れてしまうからと推測できます。

iPhoneユーザーの皆様をはじめ、スマートフォンを使われる方には、当店で繰り返しお伝えしている「充電習慣」を今一度見直していただき、
バッテリーの充電残量は20%~80%内に収まるよう、「こまめな充電」を心掛けていただくようお願いしたいと思います。

充電が無くなるのが心配という方は、移動中にモバイルバッテリーで充電をしたり、しばらくiPhoneを触らない時間に、「意識して充電器に繋げる」といった習慣を心掛けていただければ、2年を過ぎて3年~4年、長ければ5年使用していても、突然壊れる確率は確実に下がるのではないかと思っております。(※何度も端末に衝撃が加わる「落下」を繰り返されたり、水分の多い場所でよく使われる場合は除きます)

大切なデータをバックアップしてない状態で壊れてしまった等、iPhoneデータ復旧をご希望される方は実績豊富なFIREBIRD修理センターまでお問い合わせください。

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