iPhoneX(A1902)アップデート後に起動しなくなった端末の復旧

こんにちは。FIREBIRD修理センターの笹山です。

毎年9月前後のこの時期になりますと、
iPhoneの発売元であるAppleからは新機種の発売に加えて、
新OS(オペレーション・ソフト)の発表とアップデート配布も行われています。

iPhoneをお使いのお客様でしたら、ネットニュースで見られたり、
設定アプリの「一般」内にあります【ソフトウェア・アップデート】に通知が来て、
お知りになる事が多いのではないでしょうか。

今回ご依頼のお客様も、多くの方がされるように夜間に自動アップデートを実施したところ、
朝起きると端末が全く起動しない症状に見舞われてしまったそうです。

なぜそうなってしまうのか、という原因は実に様々で、一概には言えませんが、
お客様端末内の部品劣化によるもの、付属充電器の部品劣化によるもの、
ACアダプターからの過電圧が流れた事に起因するもの、はたまた少し固い表現ですと
突入電流(ラッシュカレント)に起因するものなど実に多種多様にわたります。

さて、話を修理に戻しますと、今回のiPhoneXは漏電があった事から
基板回路にショート箇所がある事がわかりました。

早速ショート箇所を探していきます。

冒頭の写真をさらに拡大したものになりますが、じつはこの見えている範囲内に
コンデンサーチップが目に見えて焦げてしまっているものがあります。

ここまで目立つもの珍しかったので、当ブログでご紹介するために撮ってみました。
よろしければ少しだけじっくりと写真をご覧いただき、探してみてください。

iPhoneは紛れもなく精密機器であり、なおかつ毎日使用され続け、
画面が点いていない間もバックグラウンドでは常に何かが動作している
小型パソコンのようなものですので、やはり部品の劣化も否めません。

ただ、1台あたりの販売金額も年々上がっており、
それに伴い使用期間も平均2年から3年程度に伸びているというニュースもメディア等で聞かれます。
そうした端末はやはりある日突然、起動しなくなることを事前に想定して、
日頃からバックアップをお取りいただくのが一番の消費者できる備えなのかなと
修理する側からしますと感じずにはいられません。

今回は無事に端末も起動し、データもそのまま残っておりました。

年々、端末自体の記憶容量も増えてきまして、
お客様の中には300GBを超えるデータが入っていて
バックアップを1度も取られたことがなかったというケースもございます。

Appleから届くアップデートを実施する際には、ぜひバックアップをお取りになってから実行をするよう、
このブログを読んでいただいた方々から、ぜひとも周りの知人・ご友人様にも何かの話の際に共有いただけますと幸いです。

突然の起動不良に見舞われた場合は、FIREBIRD修理センターまでお問い合わせください。

iPhone電源復旧

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