iPhoneSE(A1723)バッテリーを交換しても起動不良が改善しない本体の電源復旧

こんにちは、FIREBIRDの佐々木です。
本日は、バッテリーを交換しても改善が見られなかった起動不良の基板修理をご紹介致します。
今回ご依頼頂いたのはiPhoneSEです。旧式のiPhone5sと同サイズのタイプです。

症状の始まりは、充電が続かなくなり、充電器を挿して一時的に起動することはあるがすぐに充電切れになってしまったことだったそうです。
充電が続かない=バッテリーの劣化が考えられた為に近所のiPhone修理店に持ち込んだところ、取り外したバッテリーはかなり膨張していたとのことでした。

しかし、新しいバッテリーを取り付けても起動が続かない症状が改善しなかったそうです。
充電の%の表示が100%で起動したのにすぐに電源が落ちてしまう、次回起動した時には1%で表示される等、
%の表示と起動状態が安定しないという状態でした。

そこで、部品交換では改善しないと判断されてiPhoneの基板復旧サービスを実施しているFIREBIRDへご依頼頂きました。

到着した本体はまず分解し、基板を顕微鏡で確認しました。

赤い丸で囲った部分をご覧ください。
コンデンサと呼ばれる基板にはんだ付けされた部品があるはずのところに部品がありません。
丸の左上の位置にポロリと外れたコンデンサが転がっているのが確認できますね。

回路は、回るという字の通り、電気や信号が出て、戻ってくる。もしくは循環しないと正常に作動しません。
回路に必要な部品が足りていない状態では途中で行き止まりであったり落とし穴があったりする状態ですので設計された通りの動きが出来なくなります。

その結果は、起動不良の他にも今回のように充電の%が安定しないであったり、起動が続かないであったりします。
起動不良はもちろんですが、起動はするけどバックアップが取れる状態に無い本体もぜひFIREBIRDにご依頼ください。

修理後の基板をご紹介します。
今回修理した場所はバッテリーのコネクタ口の近くであり、バッテリーの抜き差しの際等に触れてしまう事が多い位置になりますので黒い保護剤で固めて強化しています。

修理後の本体は起動後に充電ケーブルを繋いで動作の確認を実施します。
充電の関連する不具合の修理後に要確認となる点は以下の通りです。

・充電ケーブルを挿した時に充電マークが点き、本体が反応すること
・充電ケーブルを挿して時間経過後に充電のパーセンテージが溜まっていくこと
・充電ケーブルを抜いて放置した際に問題無く充電のパーセンテージが下がっていくこと

全て問題無し、となったら他のパーツの動作確認を実施してお渡しのご用意となります。
部品交換で直らないと判断されたiPhoneは諦める前にぜひFIREBIRDへお気軽にご相談ください。

iPhone電源復旧

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