電源が入らないiPhoneからのデータ復活!自力対処法と専門業者の活用法

iPhoneデータ復旧 FIREBIRD

電源が入らないiPhoneからのデータ復活は困難と考えられがちですが、本記事では自力でデータを取り出す手順をご紹介します。
まずは、電源が入らない状態の基本的な対処法を探ります。
次に、自力でデータを取り出す場合の手順や注意点、専門業者による復旧サービスの活用方法も詳しく解説します。
この記事が、iPhoneのデータ喪失リスクと向き合い、予防策を講じることへの導入となれば幸いです。

電源が入らないiPhoneからデータを取り出す方法

電源が入らないiPhoneからデータを取り出す方法は、実は自分でできる範囲でも様々な試みがあります。
まずは電源が入らない状態がiPhoneの故障なのか、それとも他の原因があるのかを判断しましょう。
次に、自力でデータ取り出しを試みる際に知っておくべき手順と注意点を押さえて、データの取り出しが成功する確率を上げていきましょう。
最後に、専門的な知識や技術が必要な場合もあるため、無理せず専門のサービスに相談することも視野に入れておきましょう。

まず確認!iPhoneの故障の有無を判断する方法

iPhoneの電源が入らない原因には、充電ケーブルもしくはACアダプタの劣化や接続不良も考えられます。

・充電ケーブルや充電部分の確認
充電ケーブルもしくはACアダプタの劣化や接続不良も考えられます。
故障の可能性が考えられるアクセサリを交換して充電してみましょう。
iPhoneの充電部分の劣化などにより充電自体ができなくなっている可能性も考えられます。
また、iPhone8以降の機種はワイヤレス充電が可能です。
充電部分の故障の場合はワイヤレスで充電できる可能性があります。

・端末が熱い場合は熱を冷ます
ゲームやアプリなどの使用で端末が熱くなっている場合は、涼しい室内などで完全に冷えるまで放置して放熱を行い、その後電源を入れなおしてみましょう。

・しばらく充電してみる
長い間使っていなかったiPhoneは、いわゆる完全放電になっている可能性があります。
完全放電とはバッテリーに蓄積された電力が完全にない状態のことを指します。
完全放電したiPhoneの充電には時間がかかる場合があるため、充電を始めたら最低30分はそのまま様子を見てみましょう。
リチウムイオン電池を使っているiPhoneは、完全放電のまま放置するとバッテリーの寿命に影響を及ぼす場合があるため注意が必要です。

・強制再起動を試みる
上記でも解決しなかった場合、iPhoneの強制再起動で起動する場合があります。
機種ごとの強制再起動の方法は以下の通りです。

【iPhone8以降】
音量(上)ボタンを押してすぐに放す→音量(下)ボタンを押してすぐに放す
サイドボタンを10秒ほど押し続ける

【iPhone 7またはiPhone 7 Plus】
サイドボタンと音量(下)ボタンを同時に10秒ほど押し続ける

【iPhone SE(第1世代)・iPhone 6s以前】
ホームボタンとサイドボタン、またはトップボタンを同時に10秒ほど押し続ける

・画面表示の不具合
iPhoneの画面表示に不具合がある場合、電源を入れても何も表示されず一見電源が入っていないかのように見える場合があります。
この場合画面交換の修理を行うことで元通りに使える可能性があります。

・水没の可能性
iPhoneを水没させてしまった場合、時間の経過による腐食や通電によるショートなどで基盤が損傷し電源が入らなくなる場合があります。
水没させてしまった場合はなるべく早く修理依頼することをおすすめします。

これらの方法で、iPhoneの故障の有無を見極めましょう。

自力でできるデータ取り出しの手順と注意点

自力でデータ取り出しを行う際の手順と注意点は以下の通りです。

1.PCにデータのバックアップがあるか確認を行い、データの復元が可能か調べる

iCloudやiTunes、FinderやAppleデバイスアプリのバックアップがある場合、iPhone本体から万一データを取り出せなかった場合でもバックアップからデータを復元することが可能です。
iCloudの自動バックアップを設定していた場合は、最新のバックアップデータが残っている可能性が高いため必ず確認してみましょう。
iTunesやFinder、Appleデバイスアプリは手動バックアップを取る形になりますが、こまめにデータのバックアップをとっていれば活用することができます。

★iCloudのバックアップ確認方法

【Macの場合】

macOS 13以降:
1.メニューからシステム設定を選択します。
2.「(サイドバーの上部に表示されている)自分の名前」→「iCloud」→「管理」を選択します。
3.「バックアップ」をクリックすると、iCloudバックアップがオンになっているデバイスが表示されます。

macOS 12以前:
1.メニューからシステム環境設定を選択します。
2.「Apple ID」→「iCloud」→「管理」を選択します。
3.「バックアップ」をクリックすると、iCloudバックアップがオンになっているデバイスが表示されます。

【Windowsの場合】(iCloud for Windows App)
1.「ストレージ」→「バックアップ」をクリックします。
2.右側にiCloudバックアップがオンになっているデバイスが表示されます。

iCloud for Windows AppはiCloud写真と共有アルバム、iCloud Driveに保存されているファイル、カレンダーと連絡先、iCloud Passwords、iCloudブックマークの同期やバックアップができますが、デバイスの復元をするためのバックアップは取ることができないため注意が必要です。

★iTunesのバックアップ確認方法
【Macの場合】
1.iTunesを起動します。
2.「環境設定」から「デバイス」をクリックします。
3.「デバイスのバックアップ」欄にバックアップデータが表示されます。

【Windowsの場合】
1.iTunesを起動します。
2.「編集」から「設定」をクリックし、「デバイス」をクリックします。
3.「デバイスのバックアップ」欄にバックアップデータが表示される

★Finder(Mac)のバックアップ確認方法
1.PCとiPhoneをUSBケーブルで接続します。
2.「(ご利用のiPhone)を信頼しますか?」と表示された場合は「信頼」をクリックします。
3.FinderウインドウにAppleデバイスが表示されたら選択します。
4.Finderウインドウの「一般」をクリックすると右の概要欄に最後にバックアップを取った日付が表示されます。

★Appleデバイスアプリ(Windows)のバックアップ確認方法
1.PCとiPhoneをUSBケーブルで接続します。
2.「(ご利用のiPhone)を信頼しますか?」と表示された場合は「信頼」をクリックします。
3.サイドバーからAppleデバイスを選択します。
4.「一般」の概要欄に最後にバックアップを取った日付が表示されます。

2.iPhoneをPCに接続し、認識されるか確認する

3.認識されたら、iPhoneからデータを取り出し、復元する

iPhoneからPCへのデータ取り出しは、iTunes、Finder(macOS Catalina以降)、またはAppleデバイスアプリ(Windows)を使用します。
データの復元は、iCloudまたはiTunes、Finder(macOS Catalina以降)、Appleデバイスアプリ(Windows)から行うことができます。

【iTunesを使ったデータの取り出し・復元方法】

データの取り出し
1.PCとiPhoneをUSBケーブルで接続し、iTunesを開きます。
2.デバイスボタンをクリックし、概要欄の「今すぐバックアップ」をクリックすることでデータの取り出しが可能です。

データの復元
1.PCとiPhoneをUSBケーブルで接続し、iTunesを開きます。
2.「今すぐバックアップ」の下の「バックアップから復元」をクリックします。
3.復元したいバックアップをプルダウンから選択して「復元」をクリックすると復元作業が始まります。

【Finder(Mac)を使ったデータの取り出し・復元方法】

データの取り出し
1.PCとiPhoneをUSBケーブルで接続します。
2.「(ご利用のiPhone)を信頼しますか?」と表示された場合は「信頼」をクリックします。
3.FinderウインドウにAppleデバイスが表示されたら選択します。
4.Finderウインドウの「一般」をクリックし「iPhone内のすべてのデータをこのコンピュータにバックアップ」を選択します。
5.「今すぐバックアップ」をクリックすることでデータの取り出しが可能です。

データの復元
1.PCとiPhoneをUSBケーブルで接続します。
2.「(ご利用のiPhone)を信頼しますか?」と表示された場合は「信頼」をクリックします。
3.FinderウインドウにAppleデバイスが表示されたら選択します。
4.「バックアップから復元」を選択します。
5.復元したいバックアップを選択して「復元」をクリックすると復元作業が始まります。

【Appleデバイスアプリ(Windows)を使ったデータの取り出し・復元方法】

データの取り出し
1.PCとiPhoneをUSBケーブルで接続します。
2.「(ご利用のiPhone)を信頼しますか?」と表示された場合は「信頼」をクリックします。
3.サイドバーからAppleデバイスを選択します。
4.サイドバーの「一般」から「iPhone内のすべてのデータをこのコンピュータにバックアップ」を選択します。
5.サイドバーの「一般」から「今すぐバックアップ」をクリックすることでデータの取り出しが可能です。

データの復元
1.PCとiPhoneをUSBケーブルで接続します。
2.「(ご利用のiPhone)を信頼しますか?」と表示された場合は「信頼」をクリックします。
3.「一般」から「バックアップを復元」を選択します。
4.「バックアップを復元」のポップアップメニューを選択し、デバイスに復元したいバックアップを選択してから「復元」をクリックすると復元作業が始まります。

【iCloudを使ったデータの復元方法】

1.初期化されたiPhoneを準備します。
2.「アプリとデータを転送」画面が表示されるまで案内にそって進みます。表示されたら「iCloud バックアップから」をタップします。
3.iCloudにサインインします。
3.復元したいバックアップを選択するとバックアップデータの転送作業が始まります。

4.認識されない場合、リカバリーモードやDFUモードからの修復を試みる

iPhoneの電源が入らない場合、PCから「リカバリーモード」または「DFU(Device Firmware Upgrade)モード」を試す方法も有効です。

リカバリーモードはデバイスをPCに接続し、iTunesを起動してiOSの修復とアップデートを実行することが特徴です。
リカバリーモードでは、iTunes上で「アップデート」を選択することによりデータを残したまま端末の修復をすることが可能です。
「復元」を選択した場合、iPhoneは初期化されます。

リカバリーモードでの修復が難しい場合はDFUモードを検討しましょう。
DFUモードもiTunesを起動する点は同じですが、iPhoneに入っているiOSを起動させずにファームウェアやソフトウェアの再インストールを行います。
そのためiOS自体に問題がある、リカバリーモードでは解決しなかった場合などに有効な場合があります。
ただし、DFUモードはAppleが公式の復元方法として発表していないため、Appleのサポートが受けられなくなる場合があります。
またDFUモードの場合、iOSのアップデートは行われず、iPhoneは必ず初期化されるため注意が必要です。

上記の方法でiPhoneを初期化した場合は、iTunesやiCloudなどを使いバックアップから復元します。

注意点として、自力でデータ取り出しを試みる際には、復旧の手段によってはiPhoneが初期化されてしまったり、症状がさらに悪化する可能性もあります。
上記の方法を試しても電源が入らない場合、修理サービスの依頼やデータ復旧専門の業者に依頼することも検討しましょう。

iPhoneデータ復旧復元・基板修理サービス[FIREBIRD]

専門業者によるiPhoneデータ復旧サービス

iPhoneの故障により大切なデータが取り出せなくなった場合、専門業者によるデータ復旧サービスがあります。
いざというときには頼れる存在になってくれるでしょう。

専門業者に頼むメリットとデータ復旧サービスの流れ

専門業者に依頼するメリットは、データ復旧の成功率が高いことです。
自分でデータ復旧を試みるとデータが失われたり、さらに状態を悪化させるリスクがあります。
しかし、実績のある専門業者に限りますが、様々なケースのノウハウや対応力、技術力を持っているため、正確な診断やデータの復旧が期待できます。

データ復旧サービスの流れは、まず申し込み後にデータ復旧ができるかどうかの調査を行い、データ復旧が成功した際に成功報酬を支払う形が多いようです。
業者によっては復旧の可否にかかわらず調査のための作業費がかかる場合もあるため、依頼の前に料金体系をしっかりチェックしましょう。
また、期間も数日で終わる場合もあれば長期間かかる場合もあります。
料金・復旧期間ともに端末の症状により大きく変わるため、ある程度時間に余裕を持った申し込みをすると良いでしょう。

信頼できる業者選びのポイント

信頼できる業者選びのポイントは、実績と技術力です。
データ復旧の事例を掲載している業者は、どのような作業でデータ復旧を行っているかを確認することができ、技術力があるかどうかの確認ができる場合があります。
また迅速な作業見積を出せるかどうかもポイントとなるでしょう。
念のため、プライバシーポリシーを確認し、データや個人情報を適切に管理しているかを確認しましょう。

iPhoneデータ復旧復元・基板修理サービス[FIREBIRD]

予防策も大事!iPhoneのデータを守るためのバックアップ方法

iPhoneのデータを守るためには、こまめにバックアップを取るなどの予防策が重要です。
バックアップ方法は主に2つあります。

一つ目はiCloudを使った方法で、iPhoneからAppleのクラウドサービス(iCloud)にデータを保存します。
iPhoneでWI-Fiに接続され充電されている状態、かつスリープ状態の時に自動でバックアップができる点がメリットです。
iCloudのバックアップはiCloud容量をオーバーするとバックアップが取れないため空き容量には注意が必要です。
二つ目はiTunesやFinder、Appleデバイスアプリを使った方法で、PCにバックアップデータを保存します。

また、バックアップはiOSのアップデート前にも行いましょう。
そうすることで、アップデート中に何か問題が発生しても、データを復元できます。
予防策をしっかりと行うことで、iPhoneのデータは安全に保たれるでしょう。

iCloudやiTunesなどを利用したバックアップ手順

iCloudを利用する場合、iPhoneの「設定」→「自分の名前」→「iCloud」→「iCloudバックアップ」の順に進みます。
「このiPhoneをバックアップ」をオンにすることで、

①iPhoneの電源が入っている
②Wi-Fiに接続している
③ロックされている

①~③すべてを満たしているタイミングでiPhoneのバックアップがiCloudに自動作成されます。

iTunesを利用する場合、まずPCとiPhoneをUSBケーブルで接続します。
次にiTunesを開きデバイスボタンをクリックし、概要欄の「今すぐバックアップ」を選択します。
Finder(macOS Catalina以降)やAppleデバイスアプリ(Windows)も同様にバックアップをとることが可能です。

iPhoneデータ復旧復元・基板修理サービス[FIREBIRD]

まとめ:電源の入らないiPhoneからデータを無事取り出すために

電源が入らないiPhoneからデータを取り出すには、まず電源が入らない原因を探りましょう。
次にバックアップの有無を確認します。
そしてiPhoneをPCにつなぎ、データの復元を試みましょう。
それでもデータが復元できない、電源が入らない場合は修理やデータ復旧を検討しましょう。

あなたの大切なデータがしっかり守られるよう、定期的にiPhoneのバックアップを心がけるなど日ごろからの急なデータの喪失に備えましょう。